2011年12月19日(月)劇的。

レディースジョッキーズシリーズ2011:第1戦、第2戦(盛岡) 第3戦、第4戦(荒尾) 第5戦、第6戦(福山)
最終第3ラウンドは19日(月)に福山競馬場(第5戦アフロディテ賞、第6戦ニケ賞)で実施される。(netkeiba.com)

第5戦。1枠から先手を取ったハッピーリボン。後方から追い上げたケリーズラブ、ギータが迫ってくるも最後は内ラチ沿いの経済コースを通った事で
体力を温存した分が生きたのか後続の追撃を抑えて1着。2着ケリーズラブ、3着ギータ。

第6戦。メイショウチュラマが果敢に先行策。スタンド前でペースをゆるめて後続を引きつける競馬。距離1800メートル。第5戦の1250メートル戦とは違い
どこかで息を入れなければこの距離は持たない。ベテラン岩手の皆川が見せる騎乗に後続との差も詰まって向正面から後続の追い上げが始まった。
内から外からメイショウチュラマを飲み込んで4コーナー。内ラチ沿いからセトウチダイヤ、外からラドの叩き合いゴール前まで続いたこれはどっちだ!?
とした際どい争いも最後は内セトウチダイヤが僅かに残していた!とした競馬。2着ラド、3着メイショウユウカ。

レディースジョッキーズシリーズ2011はこれで終了した。……最後にドラマが待っていたな。実に面白い。

・第5戦 → 1着ハッピーリボン(下村瑠衣) 
・第6戦 → 1着セトウチダイヤ(下村瑠衣)

1位・50点:増澤由貴子(JRA) → 福山:6着3着 → 63点
2位・47点:岩永千明(荒尾) → 福山:4着5着 → 59点
3位・45点:別府真衣(高知) → 福山:5着2着 → 65点
4位・43点:山本茜(愛知) → 福山:2着4着 → 65点
5位・37点:皆川麻由美(岩手) → 福山:3着6着 → 50点
6位・18点:下村瑠衣(北海道) → 福山:1着1着 → 58点

…65点で別府真衣と山本茜が並んだ。

「合計得点が同点の場合はより上位の着順を得た者を優先」
「差がない場合は第6戦の着順が上位の者を優先」するルールが存在している。このルールを使う事になる。

・合計得点が同点の場合はより上位の着順を得た者を優先 → 別府真衣は第4戦で1着がある。山本茜は第1戦で1着がある。従ってそれでも決着は付かない。
・つまり「差がない場合は第6戦の着順が上位の者を優先」 → 別府真衣は第6戦で2着、山本茜は第6戦で4着。

従って「1位・65点:別府真衣(高知)」、「2位・65点:山本茜(愛知)」となる。

…なんと言う幕切れだか。あれだけ戦ってきて競い合ってきて最後の第6戦の結果だけで順位が決まってしまいましたとか。ある意味ですげぇな。
「曲の最初の部分だけを聞いてそれが誰の何と言う曲のタイトルなのかを当てる」大会で「最終問題に正解した人は100万点差し上げます!」とか言って
それまで1回も答えられなかった人が答えて既存の回答者の100点だとか60点だとか300点だとかをあざ笑う様な結末を見せられた様な気分になる。

個人的には両方とも優勝でいいと思うんだが?と言う様な甲乙付けがたい様な結末となったな。と言うのが俺の印象。

最後になったが下村瑠衣が途中まではこれ大丈夫か?と思わざるを得ない様な順位だったにも関わらず福山競馬場での2戦で1着2回と気を吐いた。
上手くラチ沿いを回ってスタミナを温存させながらの競馬が出来た事が勝因で、そうした立ち回りの上手さに関してはやはりプロだと実感した。
最後の最後で大幅に点数を加算して、先輩騎手に負けず劣らずの最終点数にまで押し上げたと言う事は自分への糧としていいと俺は思っている。良くやった。

2011年12月19日(月)17時02分42秒