2011年12月30日(金)出来すぎだよ。

[ 【KEIRINグランプリ】力尽きた深谷「自分の役割は果たせた」 ] 中部ラインを引っ張った深谷は最後に力尽き、7着に沈んだ。それでもラインの山口が優勝、
浅井が3着に入り「自分の役割は果たせたと思う」と話した。今年の高松宮記念杯でデビュー最速のG1制覇を飾り、グランプリに初出場。史上最年少優勝を
狙ったが「グランプリの重圧もあって脚に余裕がなかった。でもいい経験を積めた」と感想を語った。(スポニチ 12月30日 18:44)

基本平塚競輪場は先行有利。4コーナーで前々に居ないと勝負にならない。他のラインよりも先に前々のポジションを取っておかないと勝負にならない。

1:北日本の前3車に深谷道中7番手、ここからどうやって前を取るのか。 
2:他のラインの先行選手との争いになった時に如何にして前を取るのか。

1と2の見解から導き出される結論としてはただ1つ。「早いだろ?と思う様なタイミングで踏んで踏んで加速して上がっていって前を取る事」。
今回の深谷は下手したら「何メートル」ではなく「1キロメートル(2周半)」ぐらいは踏んでいたかもしれないな。1周400メートルバンク。
俺としては「2周(800メートル)踏めばそれで先行選手としての役割は果たしている」と考えるんだが、それ以上踏まないと上位に入れないのがグランプリなのか。

前々のポジションを取る為に早め早めの仕掛けを行い、誘導も居ない状態と言う事は自分が風をもろに受けた状態で長い距離を踏んで走る事になる。
後ろは風を受けなくて走れる分体力が残りやすくなる。「体力の残りやすい状態で自分のラインの後続選手を良いポジションへと導いて勝利へと向かう」。

先行選手としてはきちんと自分の仕事を果たしたなと言うのが俺の印象。但しその代償はある程度大きく、やはり最後にはお釣りが無くなってしまった。
ガス欠と表現したその脚力の限界。やはり深谷も人の子か。あれで残ったら深谷サイボーグ説を唱えてしまいたくもなるぞ?と言いたくなるほどの先行力。
最終3コーナーぐらいではもうガス欠だったな。下がっていくのも早かった。「下がっていくのも早い選手の直後に付いたら却って危ない」。
従ってある程度深谷を単独ロケット状態として離しての実質抑え先行に持って行った浅井の判断は悪くない。「ラインの選手が1着と3着なら上出来だよ深谷」。

だからな。…え?「基本平塚競輪場は先行有利ってどうして言い切れるんですか、だって?」。

グランプリの1つ前のレース。寺内大吉杯のS級の決勝。先行の脇本の番手争いを巡ってテラカオス。脇本の人気に嫉妬。
ハーレム物のアニメで主役の男を何人かの女の子が追いかけるみたいなテンプレ乙としか言い様のないアニメの脚本よろしく脇本の番手争いが熾烈となった。
やはりこうなる展開だったか。最後に脇本の番手を取りきったのはギア倍数を当日になって上げてきた後閑信一。直線で脇本を番手から差し切って1着。
こうなると先行選手はなかなか残れないもんなんだが脇本は2着に粘って車券に絡んでくれました。「思いの外先行選手が残るバンク状態か」。

だから。

2011年12月30日(金)22時54分21秒