掌。
の
上を
這う蝸牛。
の
殻。
の
中。
の
白昼夢。
口に含んだ菓子に不純物の感覚を覚える。
甘い、チョコレイト。
がりり。
硬い、異物感。
掌に取り出す。
嗚呼、何てこった。
小さな、貝殻が壱つ。
八ミリの貝殻。
ゆっくりと、また口に含む。
ごくり。
咽喉へと、流し込む。
鈍い異物感が咽喉を乗っ取って行く。
奇妙な、感覚。
管を通過する異物。
静かに、落ちてゆく。
ぬめり。
体内を這う、奇妙な感覚。
何者かがわたしを支配してゆく。
不安定すぎる、意識。
薄れゆく記憶。
どんどんと、死んでゆく。
ぷつり。
糸の、切れる音。
其れはもうわたしのモノではない。
奪われた、器。
ぬめり。
ぺちゃり。
くた、り。
蝸牛が。
這う。
音が。
する。
其れ
が
壱つ
の
白昼
夢。