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「お爺の夢」

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N.11 
作詞 : 茨一径
企画『21

白い満月皓々(こうこう)と
夜を照らして天をゆく
深い雪に包まれて
お山はひっそり眠ってる
炭焼きお爺はひとりぼち
夜通し火の番してござる
大きくなれよ太郎坊よ
いまごろ夢を見てるかな
煙りは昇るよひとすじに
コンコン泣くのは子狐よ
お爺ほしいと泣いている
母さん呼んでる森の影
お爺は転寝(うたたね)こっくりこ
お目目さませよ風邪ひくぞ
春になったら山をおり
孫と一緒にあそぶのよ
白い満月皓々と
夜を照らして天をゆく
お爺の夢をのぞいては
黙って笑って西の空