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「桜雨(さくらあめ)」

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N.12 
作詞 : 水上 康熙
企画『21

雨の降る街角 傘をさす
僕を見つけて 手をふる人よ
長い髪乱して 駆け寄って
恥じらい浮かべて あなたは笑う
肩寄せ歩いた 桜並木の
降ってる花びら あなたの肩に落ちる
やさしい桜の雨が ひとつ
初めての出逢いも こんな雨
風に揺れてる 桜のしずく
濡れているあなたへ 傘を出す
ふとした出来事 あらから5年
乾いた歩道が 雨に光りだす
待ってる6月 誓いを結ぶ朝も
ふたりに幸せ雨が きっと
真夜中の電話に 立ち竦(すく)む
声が途切れる 悲しい知らせ
ヘッドライトに浮かんだ 白い窓
シーツに抱かれた 静かな寝顔
愛するあなたに 何があったのか
どうにもならない 切ない別れ告げて
涙でかすんだドアを 閉める
想いで辿(たど)って 桜並木へ
降ってる花びら 心の中に落ちる
哀しい桜の雨が ひとつ