昭和50年ノ8月……夏ノ話
夏休み……『ボク』くんは
一ヶ月の間伊豆半島の田舎の
おじさんの家に預けられいろんな経験をし、
日に焼けながら少しづつ成長していく。
子供の頃、たいていの子供達がした
『秘密基地ごっこ』
同じ年頃の子供達と一緒にクワガタやカブト虫を戦わせた
みんなと一緒に昼寝をして気持ち良く夕方まで寝てしまった
いつまでも、帰ることがイヤで、
友達と別れるのがイヤで、
その楽しい時間が過ぎてしまうのを
惜しんだあの夏。
虫を追いかけまわした『あの日』
毛虫にさされ、ハチの巣をつついてハチを怒らせ逃げ出す。
夏休みの自由研究に出した、あの『虫の標本』
どれだけ苦労して集めた虫さんたちも、
どんな苦労も誰にもわからない、
自分や同じ研究をした友達にしかわからない。
それでも、楽しかったあの思いで……。
『あさがおの観察』
みんな、同じ日に植えたのにバラバラに成長し、
競いあったあの日。
近くの川で泳ぎ、魚を掴まえ、
海で泳ぎ、魚を釣る。
そんな懐かしい、あの子供の頃の思い出……
大切な記憶の箱を開けてみる………。
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