観察レポ =アカタテハ=


11.6.18


本日、フィールドを歩いていてアカタテハの幼虫を観察した。

ここは大部分が草刈をされた場所。 残っていた草は健在だった。

固まった場所に4つの巣があったので確認してみると、そのうちの3つがすでに抜けていた。

1つだけ巣の中にいた幼虫もそろそろ蛹化するだろう。

ということで、この子を我が家へお連れすることにした。





我が家に到着して2時間が経過。

ケース上でジッとしている。 読み通りに蛹化するのかな?





と思ったら、ちょっとして歩き出したので、蛹化する前にケースから出して撮影してみた。







その後もしばらく歩き、蛹化場所を探しているのかと思いきや…





そして夜、巣を作り出した。





調べてみると、蛹化は基本的に巣の中でするようだ。

あれれ、昼の空っぽに見えた巣の中に蛹があったのかな?

ということは、これは蛹化準備なのかもしれないね。 そっとしておこうか。


食草が近所にないこと、巣を作る習性があることなど、アカタテハは難しいのかと思っていたけど、

どうやらそんなでもないらしい。

カラムシ(食草)は水揚げがとてもいいらしく、簡単に根伏せなどで増やせるようだ。

卵を発見したらチャレンジしてみようかな。





11.6.19


午後、巣の隙間から覗いてみると、中でぶら下がっている姿が。

せっかく作ったのに申し訳ないけど、側面を破って観察しやすいようにした。

今晩か明日には蛹になっているだろう。








11.6.20


寝る前(AM3時)にチェックするとすでに蛹になっていた。

1時ではまだ幼虫だったので、そんなに時間は経っていないと思われる。

寄生されていなければいいけど… 無事ならば一週間後くらいに羽化するだろう。








11.6.22


白っぽくなって見た目は正常。

ただ、色が変わる途中で一ヶ所だけ黒ずんでいたけど… そこだけが不安。








11.6.23


背中が光ってるのを撮ろうと思ったけど、うまく写せなかった。

この撮影の際にピクっと動いた。 無事に羽化できそうだ。








11.6.25


だいぶ色づいている。 明日辺りか?

起きたら出ていたというパターンも有り得るかも。








11.6.26


起床してすぐさまチェック。 やっぱり… そうだろうと思った。





羽化から一時間も経ってないような感じ。 早起きすればよかったか…

手に乗せて何枚か撮ってみる。













無事に羽化できたことを喜びたい。

いずれチャンスがあれば卵から面倒を見てみたい。 明日リリースする予定。





11.6.27


本日、育った場所へリリースしてきた。

最後は一枚しか撮らせてくれず… でも、元気よく飛び立ってくれてよかった。







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