観察レポ =エゾヨツメ=


17.6.2


5月29日の散策中、サンショウの葉裏を見ていたら、一つだけこの卵があった。





エゾヨツメの卵だよね?

でも、サンショウに付くの!?


そうはいっても、エゾヨツメしか私の頭の中では該当しないので持ち帰ってみた。

高標高地では、5月末に成虫を見ているので、寒いこの場所ならば5月中旬に産卵してもおかしくない。

でも、孵化しなかったパターンかもという気持ちもあったけど…


画像は5月30日。

少し凹んできたように思えるので脈ありか?





本日、何気なく見てみると、無事に孵化していた。





慌ててコナラの若葉をとってきた。








17.6.3


昨日の撮影後からちょっとずつ食べているようで、一晩で糞がたくさん出ている。

これで一安心だ。

体色が緑っぽくなってきた。










17.6.6


昨日は留守にしていたけど、本日未明に帰宅するとこの状態。

脱皮寸前の様子。





今朝見ると、無事に2齢になっていた。








17.6.8


ちょっと大きくなってきた。

食欲が増して、とても順調に成長している。










17.6.13


四日間、遠征で家を空けている間に3齢になっていた。

この大きな突起はもうすぐなくなる。










17.6.16


昨日からジッとしていて、今朝は頭の殻が落ちていたので4齢になったようだ。

この子は突起が残るタイプか… ブタっぽい姿を期待していたけど。








17.6.22


本日、終齢に脱皮した。

体はモリモリに、長い突起が短くなった。










17.7.1


あれれ? 本日脱皮した。 6齢?

6月13日に3齢になったと記載したが、まだ2齢のまんまだった?

遠征で家を空けていたので、把握しきれていなかった。

なんにしても、これで完全に終齢だ。








17.7.5


豪快に食わず、チビチビと食している。

まだ変化はないが、もうすぐ繭作りを始めるだろう。










17.7.11


ようやく変色し、発酵状態に入った。

そろそろ繭作りが始まる。








17.7.15


通常管理していたけど、結局繭を作ることはなかった。

一応、枯葉を敷いた場所への保管へと切り替えたけど変わらず…

以前、ウスタビガでも繭作りをしないことがあったけど、その時はとりあえず羽化はできた。

心配でもあるけど、どうすることもできないので、見守るしかない。








17.7.16


今日見たら蛹化していた。

羽化は来春になるだろうから、この後はオアシスにて保管しておく。










17.8.18


久々に持った感じはなんか軽く感じるなぁ… 大丈夫か?

幼虫の殻は取り除いておいた。










17.10.23


夏の間は押し入れに入れておいた。

涼しい部屋で管理しておけばよかったかな?

とりあえず、今日外へ移動した。

繭を作らなかったのもあるけど、羽化するかは来春に答えが出る。








18.3.15


そろそろ羽化してもおかしくない時期になってきた。

涼しい地域から持ってきた卵で、孵化したのが6月だった。

羽化はそれなりに遅めかもしれない。

もう少し外へ置いといて、今月下旬くらいに室内へ移動してみようか。








18.5.20


まだ羽化していない。

3月下旬に部屋へ移動したけど、蛹の向きが全く変化していない。

同じ所に置いておいたオオシモフリスズメが羽化しなかったので、

いくら6月孵化といっても、さすがにダメっぽいな…

とりあえず、来月半ばまでは様子を見てみる。





18.6.12


結局羽化せず… 常識的にもうダメと判断。

夏場の管理など反省点もあるので、それを踏まえてまた機会があったらやってみたい。



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