観察レポ =エゾヨツメ=


22.4.12


11日の散策の初めの方で、エゾヨツメの♀がいたのでキープしておいた。

散策終了後に見てみるが、産卵はしていないのでお持ち帰りした。





昨晩は産まなかった。

ん〜、未交尾なのかな? その可能性は低そうだけど…

とりあえずもう一泊させて、それでも産まなかったらリリースしよう。


夕方に確認するもまだ産んでおらず…

止まっている際、お尻を突き出しているように見える。

こりゃ、本当に未交尾の可能性が高くなってきた。

夜、現地へ持って行って、一時間ほどトラップしてみようと考えた。

午後11時前、出発しようと覗いてみると、いくつか卵が確認できた。







パッと見では5〜6個ほど見える。

未交尾としたら、現地へ放してやった方がいいし、交尾済だったらまだ産むだろうし

どっちにしろ現地へリリースだなと出発した。





ずいぶんと翅は痛んじゃったけど、まだ余裕で飛べるので、子孫をたくさん残してほしい。

我が家の卵は無精卵の可能性もあるけど、孵化を信じて待ちたいと思う。





22.4.16


ケースに産んでいたのを剥がして、台紙に弱めのノリで貼り付けた。

6つあったけど、剥がす際に1つ部屋のどこかにすっ飛んでいって行方不明…

とりあえず5個確保したけど、もし孵化したら2つは現地へリリースしようと思う。

卵は少し凹んできたので、有精卵の可能性もあるかな?








22.4.22


卵に色づきが見られない。

無精卵だったかも…





22.4.23


あっ、産まれた。 有精卵だったみたい。

昼の段階で2個体が孵化している。










22.4.26


順調に成長している。

明日に掃除と葉っぱ交換をする予定なので詳しく見るけど

現段階で4個体確認できる。








22.4.27


やっぱり4個体だった。

みんな順調に成長している。








22.4.29


まだ葉っぱの食いは遅め。

見た目はあまり変わってないけど、もう2齢なんだろうね。








22.4.30


突起が落ちていたので、3齢に脱皮したようだ。

確かに、突起部分が多少長くなっている。








22.5.4


前回と同じような写真になっちゃった…

それだけ成長していないということ。

葉っぱの減りがあまりなくてかなり少食。

次の脱皮で、もう少し食うようになると思う。











22.5.7


4齢に脱皮したのかな? 突起が落ちていた。

一番突起が長い子をチョイス。

ここまであまり食わなかったので4個体同居していたけど

そろそろ様子を見ながら考えていきたい。








22.5.13


まだそんなに大きくなっていないので4個体同居させていた。

この中間もあまり変化はないが、葉っぱの減りは早くなっているので

今日から2個体ずつに分けることにした。


写真は大きさが違う幼虫だけど、右個体は頭が大きいので齢は一緒と思われる。








22.5.15


2個体が脱皮した。

こちらはブタさんになったので4齢のようだ。







もう1個体はまだ3齢?

大きさは大して変わらないんだけど…








22.5.17


1個体脱皮したけど、突起がないので終齢?

おととい脱皮した4齢とサイズは変わらないんだけど…

過去のエゾヨツメ観察で、6齢疑惑のもいたけど。

なんかよくわからないけど、4個体とも順調なのは確か。










22.5.28


まだ4齢が1個体いるけど、蛹化のため色づいている個体も。

近々繭作りを開始しそうだ。








22.5.29


昨日の幼虫は、簡素な繭を作成した。

これでほぼ出来上がりと思われる。








22.6.2


無事に蛹化した。

他の3個体はまだバリバリ食べている。








22.6.5


終齢の写真をあまり撮っていなかったので撮影。

この幼虫はやけに大きい。 たぶん♀。

現在蛹が1つ、繭を作り終えたのが1つ、幼虫が2つ。

もう1つの幼虫は小さいので♂なんだろう。








22.6.9


5日の幼虫は繭作りを始めた。

♂と思われる小さい幼虫は、まだ食欲旺盛で食っている。

今日は蛹化寸前の前蛹を。








22.6.15


11日は遠征地にいたが、家からのLINEで変色して下にいると。

本日未明に帰宅して見てみると、繭を作っていなかった。

大丈夫かな〜と様子見を決めたが、本日夕方に蛹になっていた。

過去にウスタビガでも繭を作らず羽化したことがあったので、大丈夫だろうと思う。

これで、4個体全てが蛹化した。








22.8.15


↑からちょうど二ヶ月が経過。

6月下旬から40度近い暑さが一週間続いたり、その後も酷暑が続いている2022年。

無事なのかはさっぱりわからないけど、生きていると信じて来春まで管理していく。








22.11.3


全く変化なし。

先月から北側の通路に出しているので、無事に冬を超えてほしい。

3月半ば以降の羽化を楽しみに待ちたい。





23.3.14


無事に越冬できたかな? 羽化はまもなくと思われる。

本日、桜の開花宣言が出たので、親は4月11日に確保したけどそれより早まるとみている。

野外でも毎年20日過ぎには出てる情報があるので、これからは観察を強化していく。








23.3.20


朝、確認したら変化なく、夕方に散策から帰宅すると2個体が羽化していた。








♂と♀だったけど、♂(1枚目)が足場のタオルの裏側に入ろうとジタバタしていて

羽がおかしくなりそうな予感…

♀はすでに固まっていたので、ベランダで手乗せ撮影。









風が強いせいもあり、開翅はしてくれず…

ひとまず夜までそっとしておき、再度撮影。







♂は後翅だけ失敗だね。

♀はとても綺麗だ。

野外でもそろそろ出てくる時期なので、新鮮なうちにリリースしに行く。

ってかさ、今日はこの場所を歩いたんだよ。

朝出てくれてたら、そのままリリースできたのに〜。





残り2つの蛹も、無事なら近いうちに羽化するだろう。

今日から室内管理に切り替える。





23.4.12


2個体が羽化して20日ちょっとが経過。

残りの2つは羽化しなさそうだ。

一応、今月いっぱいは保管しておくとして、レポはここで終了する。



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