観察レポ =クジャクチョウ=


11.6.9


本日の散策で路上を歩いていた。

真っ黒でタテハ系特有の棘があり、クジャクチョウとすぐにわかった。

そういえばこの場所、5年ほど前に初めてクジャクチョウを撮影した地域だった。

最近ここでは見ていなかったけど。

路上歩行=蛹化直前ということで、これは我が家へお迎えしないといけない。







夜回りをやめて連れて帰るも、結局帰宅は午後9時過ぎ。

気を使いながら山道を走行したけど、やっぱり何度かガタガタしてちょっと心配だった。

帰宅して見てみると…





すでにぶら下がっていた。 振動大丈夫だったかな?

それにしても、撮影しにくいところで前蛹になりやがって…

拉致してから次の場所で二時間ほど散策していたので、その間に準備をしていたようだ。

出発の時は蓋にへばりついていたし。


クジャクチョウは食草の関係で卵からの飼育は無理そうなので、今回なんとかうまくいってほしい。

検索すると、あんまり蛹の画像がHITしない。

飼育もほとんどされてないのかな? 参考データが少ない。

無事ならば、一週間後くらいには変化があると思われる。 寄生はやめてね…





11.6.10


今朝起きたらすでに蛹化していた。 想像以上に早かった。 緑の蓋に緑の蛹は撮りづらい…

5〜7日ほどで羽化すると思われる。 綺麗な姿を見せてくれるといいな。










11.6.11


一日経ったけど、見た目には寄生されていなさそう。 油断はできないけど…








11.6.16


色づき始めてきたので、あと1・2日後には変化がありそうだ。

もう寄生の心配はなくなった。

クジャクチョウは翅裏が黒いので、もっともっと黒く色づくはず。

となると、2日後くらいなのかな?

参考にしようと思い、羽化の画像を検索したけどHITしない。

羽化の瞬間を撮っておいた方がいいかもね。

たぶん、目を離した隙に羽化してました〜のパターンになりそうだけど…

一応注意してチェックしておく。












11.6.17


今朝起きると、昨晩よりもさらに色が付いてきた。





昼過ぎまで変化なし。 もっと真っ黒になるのかな?

夜なのかな?と油断してた時、パッと見たら始まっていた。

















このあと下に落ちた…

まだ翅が乾いていないので心配したけど、見た目的にも動きにも問題はなさそうで安心した。

一枚手にとって写し、オオムラサキで使ったエノキの枝が残っていたのでそちらに移動した。









夜、もう乾いただろうから手に乗せるも元気すぎて…

ジッとしてくれず、おとなしくなると開いてくれずで苦労した。















無事に羽化できてよかった。

次の散策まで、水分と花を摘んできてしばらく家にいてもらおう。





11.6.23


羽化から6日(画像は昨日)、昼間は花をよく吸っている。

来週リリースする予定。 元気でいておくれ。








11.6.28


羽化から11日、いよいよお別れの時が来た。 生息地の山梨へリリースしに行った。











羽化後はヒメジョオンやタンポポを与えていて、けっこうそこに陣取っていることが多かった。

ちゃんと花さえ確保すれば、少しの間なら飼育もできそう。

ケースがそんなに大きくなかったので多少擦れたけど、大きな翅の痛みはなかった。


この子は懐っこくて、しばらく手から離れなかった。 可愛いやっちゃ。

現地では仲間も飛んでいたので子孫を残してほしい。



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