観察レポ =ギンモンスズメモドキ=


23.7.31


本日未明の夜回りで、ギンモンスズメモドキがいた。

♂ならジュリアナを堪能し、♀なら採卵したいなと。

確保してみたら♀だったので、お持ち帰りした。





今夜になって、ようやく卵を産み始めた。

23時現在で10個ちょっとくらい。

この卵はたぶん飼育仲間さんに送ることになるので

もう一日手元に置いてあと少し産ませたい。

今年から観察レポを強化しているけど、やってみたい種リスト上位だったので

これからがとても楽しみだ。








23.8.2


昨日、4つの卵を残して、観察仲間さんへ15個を送った。

昨晩また産んだようで、撮影しやすい場所に卵が固まっていた。

パッと見た感じでは、昨晩だけで12個産んだみたい。








23.8.4


いくつかの卵が色づいてきたけど、これらは有精卵だろうか?

近々孵化するかもしれない。





夜、1個体が孵化していた。

無精卵でなくてよかった〜

あとは、無事に食いついてくれることを願う。







別のケースで保管していた卵(2日撮影分)を、いつ孵化してもいいように整理。

その際、洗面所で作業していたが、なぜか幼虫が一つ歩いている。

いたの気がつかなかった…

せっかくなので、指に乗せて撮影。












23.8.5


食草はイタヤカエデとよく見るけど、カエデ類という記述もけっこうある。

我が家周辺にイタヤカエデはないので、とりあえずたくさんあるヤマモミジでやってみる。

で、しばらく様子を見ていたけど、葉っぱに留まってたり歩いてたりで落ち着いてはいない。

未明に念のため、別のモミジ(おそらくイロハモミジ)をとりに行って追加。


昼に確認すると、イロハモミジにくっついていて糞があるのでホッとした。

日向で撮影しようとしたら落ちちゃったので、今日はこのくらいにしておく。








23.8.7


とりあえず、昨日はそっとしておいた。

新しい葉を追加するのと、どのくらいいるかを確認したいため

ケースを開けてみると、予想を超える20近くはいた。

↓はすでに2齢になっている。





こちらは初齢で、たくさん固まっていた。

こんな感じのがもう1集団あったので、とりあえず3つのケースに分けた。








23.8.9


とりあえず、落ちているのはいないみたい。

ヤマモミジにもしょこたんがあるので、今後はどちらでも大丈夫かもしれない。

一枚目は2齢になって間もない感じ?

二枚目は少し大きくて雰囲気が違うけど、頭の大きさから2齢後期のような感じ。










23.8.11


本日未明、約20個体はさすがに多いので、9か10個体を残してリリースしてきた。

とりあえず、半分くらいになったのでやっていけるかな。

状況によっては、あと3〜4個体は後日リリースするかも。


1〜2枚目は3齢になっていると思われる。

3枚目も今日中に加齢するだろう。












23.8.12


ほとんどが3齢と思われる。

落ちることなくどれも順調。

飼育仲間さんはイタヤカエデで管理しているそうだけど、残り1個体になっているとか…

イタヤカエデを探そうと考えていたけど、我が家付近ではないので断念した。

結果的に、イロハモミジでの管理で正解だったかも。










23.8.13


いくつか4齢になっているようだ。

明日葉っぱを交換する予定なので、その時にもうちょい撮影予定。








23.8.14


4齢になっているのは半分ほど。

ケースを2つから3つに増やした。










23.8.16


けっこう大きくなってきた。

まだ少食だけど、終齢になったら一気に食うのかな?








23.8.18


一番大きいのを撮影。

もう終齢になっているようだ。

ということは、終齢は2個体いる。


今のところ全部褐色型なんだけど、少し暗めの部屋で管理しているからか?

イロハモミジの枝が赤っぽいから、それに合わせているのか?

一つくらいは緑色型が出てほしいけど…

これから色が変わることを少し期待したい。








23.8.19


いいねいいね〜










23.8.23


先日、まだ4齢の3つをリリースして、現在は終齢7個体を管理。

年一化で蛹越冬なので、羽化させる自信が正直あまりないので

これ以上減らさずやっていこうと思う。

だいぶ大きくなったので、あと数日で動きがあるだろう。








23.8.24


この子はやたら黄色っぽい。

濃い茶色の個体と撮り比べてみようか。








23.8.25


ということで、並べて撮ってみた。

とにかくよく食う。

毎日けっこうな枚数のモミジを一日二回取りに行っている。








23.8.28


3個体が蛹化態勢に入り、軟便をして歩き回っていた。

後ろの突起はなくなるの?

撮影後、マットへ潜っていった。










23.8.31


ちょうど日付が変わるころにチェックすると、1個体が蛹になっていた。

この子だけモデルになってもらうべく、掘り起こして撮影。







蛹化して間もない感じ。

後日、固まって茶色くなった姿も撮っておこう。


7個体中6個体が土に潜っている。

1個体は残念ながら最後に落ちてしまった。





23.9.2


二日後にはすっかり蛹らしい感じに。

6個体全てが蛹化した。

これから長い長い蛹生活。

無事ならば、来年7月以降に羽化すると思われる。

年一化は難しく得意ではないけど、1個体でも羽化させられれば成功としたい。








23.9.16


お昼頃、ちょっと見てみたら…







年一化と言われているけど、もしかしたらこういうこともあるかなと思っていた。

まだ発生時期だし。

男の子なので、手に乗せてジュリ扇を見せてもらった。















元の位置に戻しに行った。

3つずつ2つのケースに分けて保管していたが、もう一個のケースにも黒い影が…





さっきはいなかったので、この5分ほどの間に羽化したようだ。

まだ翅が縮んでいるので、カーテンに移動させて観察。













伸びきったので、もう一枚撮って戻した。

ジュリ扇部分は、こんな感じで収納してるんだね。








23.9.17


3個体目が羽化。

今度は♀だった。

♂と交尾してくれたら、もう一回やってみようかなと考え中。








23.9.20


結局交尾せず、ハンドペアリングを試みてみたけどうまくいかず…

18日の午前にも♂♀が羽化し、そのまま持って行って5個体をリリースしてきた。


本日昼、ちょうど羽化してケースによじ登る場面に遭遇。

最後の子だし、場所を移して数枚撮影しながら観察。











♀だったので、無精卵を産む前にリリースしてやりたい。

今晩は行けないので、天気が心配も明日の夜かな?


蛹になった6個体(3♂3♀)は、全て無事に羽化できた。

年一化というけれど、7〜9月の発生らしいので、こうやって二世代出るのだろう。

今後、もう一回くらいはやってみるかもしれない。






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