観察レポ =イボタガ=


12.4.26


昨晩の散策で、♀と思われるイボタガがいた。

予め用意しておいたキンモクセイ入りのケースに収容。

40分程歩いてきて戻ってみると、産卵をしていてくれた。







3個か… もう一個欲しいなと思っていたけど…





横の方にもう3個産んでいた。

6個もあれば充分なので、♀はここでリリースした。 お疲れ様でした。









12.5.1


産卵から5日目の様子。





12.5.3


うっすら見える黒い影が動いている。

産卵からちょうど一週間、孵化はあと2〜3日くらいかな?








12.5.5


9日目、本日午前に無事孵化した。 特徴のある容姿だ。









6個中5個が孵化し、残り1個体も間近の様子。

孵化に立ち会うため待っていたらちょっとして出てきた。



下の個体は自分の入っていた卵殻を食っている










自宅前のキンモクセイは若葉がすっかりなくなっていて、

数ヶ所探し回ってやっと若葉を見つけた。

孵化初日にも関わらず、けっこう食欲が旺盛だ。

2個体ほどほとんど食わず歩き回ってばかりいる個体がいるので、

早めに対策を練らなければいけなさそう。





12.5.6


昨日記載した食べない幼虫たちを別のケースに移し替え、

新しい葉を与えたら食べるようになった。

一日ほとんど食べていなかったので、他の4個体との体長は約半分。

画像(真ん中下の個体)ではちょっとわかりづらいかな…

これからはバリバリ食って成長してほしい。








12.5.8


孵化して4日目、だいぶ大きくなってきた。

脱皮殻は見当たらないけどまだ初齢なんだろうか?

ネットで検索しても、イボタガは卵から飼育している人がいないのか見つからず、

成長段階が今ひとつわからない。

とりあえず、掃除の際に気を付けて見ていくことにする。










12.5.11


小さい個体が脱皮していた。 ということは、今我が家にいる幼虫はすべて2齢かな?

見た目は一緒でも3齢もいたりして…

もう少しすればいろいろわかってくるだろう。 観察を強化したい。








12.5.12


1個体脱皮殻があった。

ヒゲが長くなったし、よく見ると模様が若干違うようだ。 これで3齢か?

小さい個体も撮影。 比較してみよう。



3齢?


2齢?





12.5.13


数個体脱皮して3齢(?)になっている。

そのうちの1個体が葉っぱから離れていたので手に載せて撮影。

大きさは25mmくらいか? 2個体ずつ管理していたけど、個別飼育に切り替えていく。








12.5.17


3齢幼虫を撮影。







一番大きい個体は35mmほどでちょっと雰囲気が違う。

違う個体がちょうど脱皮していて同じ姿になったので、これが4齢幼虫のようだ。













12.5.19


けっこう大きくなり、食べる量も増えてきた。

キンモクセイはあちこちにあるので調達は楽。

近所にネズミモチもあるので、どれか1個体試しに与えてみようかなとも思ったり。

最近はすぐに頭を振って威嚇する。 その仕草がちょっと可愛かったりする。










12.5.21


4齢は一気に大きくなってきた。

食欲も出てきて、葉っぱをとりに行く回数が増えてきた。

見るたびに雰囲気が変わってきているような気がする。

まだ3齢の個体は小さいので、並べてみると迫力が違う。

イボタガは落ちる個体なく、とても順調だ。












12.5.22


昨日、順調と書いたばかりなのに… 本日1個体落ちていた。 原因は不明。

我が家近辺のキンモクセイは葉が固いのばかりなので、

仕事中に柔らかめの葉があればとってきている。

もしかしたら、どこかで殺虫剤でも噴霧されていたのかな?

念のため、表面をよく洗ってから与えるようにしようと思う。





12.5.25


一番大きい個体が終齢になった。

飾りが全くなくなったのは寂しいけど、迫力は増した感がある。


しかし、同じ日に産まれて同じように管理しているのに、終齢になったのもいればまだ小さな3齢もいる。

自然界ではこれが種の保存のための戦略なんだろう。












12.5.28


順調に大きくなっている。 画像の終齢は約80o。 3齢は4齢に加齢した。










12.5.31


お得意のポーズ。










12.6.1


【遠征中のため、撮影・管理はカミさんが担当】


色が変わったとの連絡があった。

蛹化前と思われるので、1〜2pオガコを敷いておいてと伝えた。








12.6.3


遠征から帰ってきて確認。 オガコは1cmもないかも(苦笑)

小さくシワシワでいかにも前蛹ですといった感じ。

蛹になって直後は色がいろいろ変わるという情報があるので楽しみにしたい。








12.6.4


背中の上部に赤っぽいラインが入ってきた。

こうなると蛹化は間近と思われる。








12.6.5


今朝、無事に蛹化していた。





10時過ぎの画像をカミさんにお願いしておいたけど、残念ながらピンボケで…

午後に帰宅したら色がだいぶ変わっていた。

夜にはまっ茶色になっていた。

長い休眠を経て、来春にゴージャスな姿を見せてくれるだろう。









12.6.8


昨日、3齢から4齢に脱皮したのもいれば、すでに蛹へと変身したのもいる。

本日2個体めの蛹化。












12.6.17


一番目の蛹はなんか体が凹んでいるように見える… 大丈夫か?

二つ目の蛹はプックリツヤツヤなのだが…


キンモクセイは若めの葉があればいろんなところからとってきている。

先週、幼虫2個体が続けざまに吐いて落ちた。

薬を撒かれた葉っぱだったのかもしれない… 今後の教訓にしなければ。

残りの幼虫が昨日終齢に脱皮。 このくらいが自然界の成長速度か?

ゆっくりでいいから無事に成長してほしい。





12.6.22


最後の幼虫が昨日落ちた… 原因は不明。

6つの卵から2つ蛹になれた。 そのうちの一つはなんとなく怪しいけど…

暑さ対策をして、来春の羽化を心待ちにしたい。





12.11.7


若干カビが付いているけど、上の個体は大丈夫だろう。

しかし、下の個体はやっぱりダメかな?

羽化は3〜4月頃と思われる。 無事にゴージャスな姿を見せてくれることを願う。










13.3.20


生きてる? どうなの?

毎日チェックしているけどまだ変化はない。

見た目も前回の画像と変わらないように思う。

せめて一つだけでも無事に羽化してほしい。

捕獲現場では4月初旬には羽化が始まるだろうから、

数日したら室内の涼しい場所での管理に切り替える。





13.3.24


本日、室内の涼しい部屋に移動。

画像の子はどうだろう? 見た目は艶もあり大丈夫そうに見えるけどちょっと微妙… 

動いてくれれば確信が持てたんだけど。

もう1個体はやっぱりダメそうなので画像なし。 そのまま外で管理することにした。








13.4.30


4月も終わるので結論を出したい。 もう羽化できないと見た。 一応、しばらくは保管しておく。

一つは見た目的にもダメだろうと思っていたけど、上画像の蛹は正直期待していた。 難しいね。

今年はやらない予定なので、来年ぜひチャレンジしてみたい。

ゴージャスな姿をピカピカで見れるように頑張る。



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