観察レポ =カラスアゲハ=


11.8.3


ナミアゲハ幼虫のエサをとりに行ったら、サンショウに緑色の幼虫が付いていた。

もしやカラスアゲハ? ということでお持ち帰り。







調べてみると、ナミアゲハやクロアゲハも緑っぽい幼虫がいるようだ。

でも、体の艶からしてナミアゲハではない。

お尻付近が白くなっていないことから、クロアゲハも除外できると思う。


カラスアゲハは我が家付近でも見かけるけどけっこう稀。 数は少ないと思うのでまだ半信半疑…

もしかしたら、ナガサキアゲハの可能性もあるかもしれない。 ナガサキはもっと稀だけど。

一応、カラスアゲハならいいなという希望も込みで観察してみる。


これを持ち帰ったためにエサをとってこなかったので再度行くと、別のサンショウに2個体緑色の幼虫がいた。

このうち、小さい方を保険も兼ねて持ち帰ってみた。







上の幼虫と種類は同じようだ。 齢は一つ若いけど(3齢と2齢と思われる)。

もう少し大きくなれば正体がわかるはず。 さて、何になるか、ワクワクしながら観察してみる。





11.8.7


両方とも加齢したと思われる。

4齢と思われる大きい方は、更に成長したけどツヤツヤ感がなくなった。

3齢と思われる方は逆にツヤツヤだ。 青い点も見える。


エサとりに行った際、持ち帰らなかったカラスアゲハ幼虫は姿を消していた。

いつもいた辺りにカマキリ幼虫が… 食われたか?

そんなことなら、その子も連れて帰ってあげればよかったと後悔…










11.8.11


2個体とも加齢した。 終齢と4齢。 これで確実にカラスアゲハと断定。

終齢の顔はネットでよく見ていて、実物を見たいと思っていた。

後日、良い場所にいるところをまた撮りたい。








11.8.13


終齢を数枚撮影。 よく食うようになった。 エサがすぐになくなる。

3枚目、頭を持ち上げて横に振って威嚇していた。












11.8.15


昨晩から小さい方の幼虫に異変。

脱皮だと思っていたけど、時折発作のようにピクンと。 よく見ると頭部が黒くなっていた。

ダメだろうと思っていたが、今朝落ちているのを確認。 苦しかっただろう…

寄生ではないので原因不明。 脱皮失敗か? 傷ついちゃった?

大きい方には無事にいってもらいたい。





11.8.17


かなり大きくなった。 蛹化は間近と思われる。 蛹化前に一枚撮影。

小さい幼虫が不慮の事故に遭ってしまったので、この子は無事に成虫になってほしい。








11.8.20


体がパンパンになり、一日半ほどケースの側面でちょろちょろしていた。

蛹化準備と思われたのだが、昨晩下におりてきた。

その後、葉っぱを食べる食べる… そろそろだとは思うんだけど。


勝手な理由だけど、来週末は遠征に出て数日家を空けるので、22〜23日頃には

蛹化態勢に入ってくれるとありがたい。

第一は無事に羽化なんだけど、できることならそうなってほしい。








11.8.23


勝手な願いが叶いそうだ。 前日(上画像)から蛹化態勢に入った。

現在(23日23時55分・下画像)、もう蛹化しそうな雰囲気になってきた。

無事にいけば、来週前半に羽化するだろう。 まずは蛹化に失敗しないことを祈りたい。










11.8.24


今朝起きたら無事に蛹化していた。

天井でなっちゃったけど、ゆっくり斜めにしようか考え中。 綺麗な姿を見せてほしい。








11.9.2


蛹化から9日が経過。 まだ羽化しない。 画像ではわかりづらいけど、気持ち色づいた感じもする。

3・4日と家にいないので、ここまで来たら5日頃羽化を希望したい。 無事ならいいんだけど。

天井で羽化したけど、向きを少し変えて保管している。








11.9.5


4日朝、旅行先に家から連絡があった。 「蛹がバタバタしてるよ〜」 ←お約束

そっか、羽化のシーンは見られなかったけど、無事に羽化してくれたようでよかった。


本日、撮影してそのままリリースした。

普段、野外で見られるのは♂が多いので、できれば♀がよかったけどこの子は♂だった。

写す角度や室内・野外で色が変わるけど、カラスアゲハはやっぱり綺麗だった。

また機会があれば卵から観察してみたい。





ちょっと下から写すと色が綺麗に出る





















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