観察レポ =キバネツノトンボ=


16.5.16


本日の散策で、キバネツノトンボの卵をいくつか見かけた。

ネット上には卵からの観察例は少なく、羽化まで持っていった例が見つからないので難しいようだ。

もしかしたら、一年で終わらないかもしれない…

簡単にはいかなそうだけど、いろいろと挑戦してみようと思っている。


たくさんあった卵から、3つだけ引っ剥がしてきた。

道中、転がりまくっていたけど、質感が固くて蝶の卵のように繊細ではなさそうなので大丈夫と思いたい。










16.5.19


いつ産んだのかわからないけど、産んでそんなに日は経っていないと思う。

今日の段階ではまだ変化はなさそうだ。








16.5.22


気持ち黒っぽくなってきたかな?








16.5.24


だいぶ変色してきた。

孵化は近いかもしれない。








16.5.25


卵が凹んできた。 孵化は近いかな?

自然化では雨にさらされるので、卵に水を少々かけておいた。








16.5.31


未だ孵化せず卵は真っ黒になり、ここ何日かはダメになっちゃったかもと思っていた。





夜、仕事に出る前にチェックすると…





あっ、出てきてる!

でも、もう行かなきゃいけないんだよ…


帰宅して見てみると…





2個体出てきていた。

残りの卵も孵化が始まっているようだ。







しばらくして見ると無事に出ていた。





さぁ、どのくらいの間隔でどんなエサをやればいいのか?

とりあえず、個別飼育した方がいいよね?

いろいろ手探りしながら挑戦してみたい。





16.6.1


昨晩は地面に砂を入れてみたけど、なんか歩きづらそうだったのでキッチンペーパーを敷いてみた。

これで歩きやすそうかな?

共食いしないうちに個別管理に切り替えた。

エサはアブラムシからかな…










16.6.2


アブラムシとコバエを入れたけどは反応せず…

何をやったら食べるんだい?

アゴの大きさから、もう少しエサはでかくてもいいのかな?

とりあえず、霧吹きで水分を与えて凌いでもらった。








16.6.3


少し大きめのコバエを捕獲し、弱らせて目の前へ。







食わないね…


草原にいる種なので、何を食っているんだろう? バッタ系?

ある程度は飢えに強いと思われるけど、このままではどうしようもない。

もう少し試行錯誤して、ダメそうなら考えたい。





16.6.5


前日はしょうがないので共食い作戦を試みたけど、近づくと威嚇するだけだった。

共食いはしないのか?


ネットではワラジムシとかって書いてあったので、小さめのを探しに行ったけど見つからず、

固くてダメだろうと思いつつも、小さいダンゴムシがいたので一応確保。

ついでに、先日のとは違うアブラムシも与えてみたが、両方とも見向きもせず。

やっぱりワラジムシ? あとは、コオロギを与えている画像も見たっけ…

バッタ系の初齢がいたら確保してみようか。

姿で想像しちゃうけど、アリはどうだろう? 逆にやられちゃう?


とりあえず、エサで頭を悩ませている。

いつまで飢えに耐えられるかわからないけど、もうちょっとの間は加湿でなんとか凌いでもらいたい。





16.6.11


相変わらず加湿で誤魔化している。 今のところは3個体とも生存中。

小さいアリを確保したので入れてみたけど食わず…

何をどうすりゃ食べてくれるんだい?





16.7.3


参ったね… 全く食っていない。

数日おきに水を与えているけど、3個体ともまだ生存している。

一体何をあげたら食べてくれるんだろう?








16.7.20


1個体落ちたため、昨日残り2個体は現地へリリースしてきた。

ちょっと遅いかもしれないけど、無事に羽化してくれることを祈る。


もう少しエサなどを研究して、数年後にもう一度挑戦できれば…



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