観察レポ =アカスジキンカメムシ=


09.12.11


先月末の仕事中、マンションの階段に虫が止まっているのを発見。

時期的にあの形は見当がつかない。 なんだろ?と思いながら配達を完了する。

戻って見てみると… なるほどね。 これは拉致して家で観察してみよう。



アカスジキンカメムシの5齢幼虫だった




シーズンはオフだが、プラケースは車に積んだままだった。 ラッキー!


もう5齢なのであとは羽化するだけなのだが、おそらく初夏辺りになると思われる。

うまく越冬させてあげなければならない。

この時期は枯葉の下などで越冬するようなので、観葉植物のダメになりかけた葉っぱを

2枚入れておいたら葉の裏で落ち着いた。 その模様はまた今度撮影しようと思う。


カメムシといえば、誰もが一度はのけぞるような経験をしていると思うが、

この種はさほどきつくないらしい。 本当かなぁ?

ということで、指に乗せた時にちょこっと刺激してみたが、ほんのり香ばしいくらいだった。

幼虫だからかもしれんけど…


一応水分を補給しながら、基本放置でそっとしておこう。





09.12.17


仕事が忙しくて放置していたが、入れておいた葉っぱの裏でジッとしているようだ。

まずは安心…

屋外の倉庫に置いておこうと思っていたが、とりあえずはガキの部屋にて管理。

夜間で15度前後かな?

そのうち玄関や外に移動させるかもしれないけど、年内はこのままにしておこうと思う。








10.4.1


数日前の暖かさが続いた日に動きを見せていた。

その後、真冬の寒さに逆戻りも、今日は暖かかったので葉っぱをとってきた。

とりあえずアジサイを。 この虫は、なんとなく何の葉っぱでも大丈夫な気がする。

一応観葉植物の葉っぱも入れておいた。

無事に越冬できたので、あとは綺麗な姿を見せてほしい。

初夏前には羽化するだろう。








10.4.10


一昨日、ケースの下でひっくり返っていた。 ガーン…

幸い発見が早かったようで、それほど体力は消耗しておらず事なきを得た。

こやつ、葉っぱにいるよりもケースの蓋に張り付いていることの方が多い。

誤って落ちちゃったのだろう。

背中が丸いため、ひっくり返ると致命傷になるようだ。

万が一のためにも、下にいろいろ置いておくようにしよう。


アジサイにはあまり興味ないようなので、食草探しに行ってきた。

コナラは新芽が出たばかりだし、ヒサカキをとってきたけど…

よく調べると違う植物のようだ。 花はなんとなく似てたので騙された。

一応その二種と、昆虫ゼリーも入れておいた。

しばらくして、ゼリーを吸っている姿を目撃。 昆虫ゼリーって万能だね!


しばらくはこれでなんとか凌いで、コナラの葉が大きくなってきたらまた持って帰ってこよう。

あと、アミノ酸系のスポーツドリンクも有効のようだ。 ゼリーと併用で使うことも検討する。








10.4.24


この中間、何度かコナラの葉をとってきたが、葉が成長していないせいか

興味を示さずにずっとケース内を歩いてばかり。

このままではまずいと思い、なんとかヒサカキの葉を探してきた。

らしい実が付いていた形跡と葉っぱの形からたぶん合ってる?

入れ替えた翌日から枝や葉裏でじっとしている。

枝にいる時は汁を吸っているようにも見えた。

一応ゼリーも入れておいたのでこれで大丈夫と思われる。


二度ほどひっくり返っていたことがあり、おそらく両方ともすぐに発見できたのだろう、

体調に影響はないようだ。

こいつ、ひっくり返ると背中が丸いので起き上がれない…

今後も注意しなければいけないね。








10.5.5


アカスジキンのわりには小柄だが、肩の辺りが色づいてきた。 羽化が近いかもしれない。

ヒサカキの葉と、急成長していたコナラの葉っぱを入れておいた。





上の更新から2時間後に脱皮していた。

地面付近で体が抜け出せないような雰囲気。 足場から外れちゃったようだ。

抜け殻部分を押さえてやってようやく脱出できたが、少し翅が引っかかったみたい。

影響が出なければいいけど…







ちょっと右の翅が閉じてない…


夜、ほぼ色づいたので撮影。

羽化不全気味になっちゃったね… 飛べるのか心配になってきた(汗)







明朝、家族に見せてあげて、捕獲した場所の発生したと思われる木にリリースしてくる。

約5ヶ月の間ありがとう。

ちなみに、幼虫のうちは触るとほんのりとニオイがする時もあるが、

全く気にならない程度で、羽化後はほぼ無臭でした。



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