観察レポ =クマゼミの羽化=


11.7.27


毎年セミの幼虫を見つけては、自宅で羽化するところを観察している。 すぐに見つけられる幼虫はアブラゼミ。

なので、たまにミンミンゼミやニイニイゼミ、ツクツクボウシの幼虫を探したりしている。

抜け殻では何のセミかわからない場合がありますが、幼虫で見つけると色で何のセミかわかりやすいです。


我が家周辺だけ、集中的にクマゼミが繁殖している。 ちょっと離れると鳴き声は全く聞こえない。

噂で、「我が町でクマゼミの声が聞きたいから、捕ってきて放虫した」 という有名な話がある。

地球温暖化の影響で北上しているとは聞くけど、他の場所では全く見られないセミなので、噂は本当かもしれない。

または、植樹の際に卵や幼虫がくっついていたという事も考えられる。


すでにクマゼミの発生木は突き止めている。 今日の夕方に見に行くと、タイミング良く木に登っているところだったので

我が家の羽化専用特設ルーム(網戸)へご招待した。



足場が決まり、時々体を揺すって外れないか確かめる


腹部が膨れて(伸びて)くると羽化が始まる


背中が割れる


少しずつ割れ目が大きくなる


だいぶ開いてきた この状態で体が抜け切れずに死んでしまう個体もいる


頭が出れば一安心


徐々に足を抜いていく


足が抜けた


30分前後、このままイナバウアー状態


起き上がって腹を抜き、自分の入っていた殻にしがみつく


徐々に翅が伸びてくる


伸び切って翅を乾かす


1時間後 だいぶクマゼミの容姿っぽくなってきた


翌日午前、立派なおとなです ちなみに、女の子でした


お子さんがいる方は、是非一度観察されてはいかがでしょう? 初めて見る場合、多少なりとも感動するかもしれません。

幼虫は夕方から夜にかけて、土の穴を見たり木の周辺を探せば、比較的簡単に見つかると思います。

事前に抜け殻がある木を探しておけば、効率よく見つけられる可能性が高くなります。


羽化してすぐは体が柔らかいため、触る際は注意してください。 特に羽は触らないようにしましょう。



以下は、07年に羽化させた時の様子。 アブラゼミと一緒に写っているので、比較してみると面白いかもしれません。



手前はクマゼミ  奥は羽化中のアブラゼミ


羽化済みのアブラゼミと2ショット


抜け殻の比較 左がアブラゼミ、右がクマゼミ



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