観察レポ =クロメンガタスズメ=


24.9.30


何度かクロメンガタスズメの♀及び卵を探しに歩いている。

この日もmonroeさんとご一緒させていただき、食草をひたすら見て歩く。

何度かこの地を歩いたが、シモフリスズメっ子ばかりで、この日ようやく終齢のクロメンガタが見れた。

しばらくすると、2齢のスズメガっ子が2個体いたので一応確保。



この子は1号と名付ける


この子は2号と名付ける


2号は少し大きめだけど、同じく2齢のようだ。

monroeさん曰く、クロメンガタとシモフリスズメの若齢はそっくりで

3齢にならないと見分けは付かないらしい。

他に卵が2つあったけど、見るからに孵化しなさそうな雰囲気。

一応確保したけど、寄生されてるっぽく孵化せず画像は割愛。

いずれは卵からやってみたいが、前回は終齢だったので若齢からでもやってみる。

どっちか、両方でもいいけど、うまくクロメンガタに当たってくれればラッキー。





24.10.1


確保した翌日昼間、改めて2個体を撮ってみる。



1号



2号


1号は2齢になってそんなに経っていないようで、比較は難しいけど違いはあるような…

尾尻の突起が、1号はやけに黒い。

体の模様の濃淡は、サイズや個体差があるからわからないけど、これポイントになるかも?

淡い期待は持てるかも。





24.10.3


昼、2号が3齢になっていた。





monroeさんに鑑定していただくと、残念ながらシモフリスズメとのこと。

過去に二度シモフリスズメをやっているので、その時の3齢画像と見比べるとほぼそっくり。

1号の鑑定が終わったら、捕獲現場へリリースしに行く。



夜、1号も3齢に脱皮していた。







 
!??

明らかに違うぞ!

頭部後ろの白い突起列が顕著なのはシモフリと教わっていたけど、確かに白いのは小さめ。

というよりも、急にハッキリした模様が出てきて、尾尻の先端部分が黒いのも相違点。

これは当たり!とかなり期待しているけど、monroeさんの診断を聞かないとまだ不安だ。

とりあえず、1号はクロメンガタスズメだろうと、このページの作成を始めてみる。





24.10.4


昨晩メールで鑑定をお願いし、今朝返信が来ていた。

祝! クロメン!

お墨付きが出たので、堂々とUPできる。


2齢での確保なので、寄生のリスクは低いと思われる。

しっかり成長を見守りたい。










24.10.5


まだそんなに食いは激しくないけど、二日弱でクサギの葉っぱ一枚を平らげる。

少し大きくなり、ボテっとしてきた印象。








24.10.6


昨日の夕方前からジッとなり、本日午後に4齢に脱皮した。

うんうん、らしい感じになってきた。








24.10.7


順調に成長中。

2齢までは判別が難しいという二種。

3齢で類著な変化が出てきて、4齢になると簡単に区別できそうだ。

今後のためにも、まだリリースしていない2号ちゃんへ友情出演を依頼した。

今晩、雨がひどくなければ、現地へリリース予定。



クロメンガタスズメ(1号)


シモフリスズメ(2号)





24.10.9


昨日からジッとしていたが、本日夜遅くに終齢へ。

なんか複雑な模様というか色というか…

明日になったら褐色になってるかもね。








24.10.10


やっぱり褐色になっちゃったのね〜…





24.10.11


昨日、我が家前の草刈りがあったようで、たくさんあったクサギが見事に刈り取られ…

せめてあと一週後にやってほしかった。

ツツジの植え込みの中からもたくさんひこばえがあったので、そこから探し出すしかない。

小さな葉っぱばかりになりそうだけど…

夜回りに行けたら、多めに確保することも検討する。

終齢になった途端、食いまくっているので(汗)








24.10.13


ドデカマンだなぁ…

昨晩、明日までは足りるだろうと葉を入れておいたけど、今朝起きたらすっからかん…

どんだけ食うんだい?

こりゃ、ナスとかの野菜にいたら嫌われるわな。








24.10.16


昨日の午後からジッとして食いがストップした。

本日の昼前、歩きだしていたのでマットを用意したらすぐに潜った。








24.10.24


20日に確認したら、まだ蛹化していなかった。

本日見てみると…







蛹化はしていたが、上半身が幼虫の皮を脱げていない状態。

幼虫の顔が残っていて、ある意味エイリアンみたいな。

元気にクネクネ動いているので大丈夫かなと思っていたが、ちょうど真ん中の辺りでプチュ…

クネクネしていて、幼虫の皮の所に引っ掛かって白い液体が…

あ〜、こりゃもうダメかな…

2〜3日後に様子を見て、動かなくなっていたら諦める。





24.10.26


本日、恐る恐るマットを掘り返そうとすると、ピクンピクンと動くじゃないの。

また損傷すると大ダメージになるのでそこでやめておいた。

数日後にチェックしてみる。





24.10.29


24日、幼虫の殻が脱げていない部分(↓画像左のオガコがくっついているとこ)から

けっこうな体液が出たんだよね…

もうダメだな〜と諦めていたんだけど、5日経った今日も元気に動く。

そんなことなら、画像を撮っておけばよかったかな。

また動いて傷つけるのが一番危ない。

もう動かんでいいよ!

なので、年内羽化か来春羽化かはわからないけど、当分の間はそっとしておく。








24.11.5


他の蛹チェックの際、やっぱり気になるので軽くほじってみた。

動くねぇ、すごいね〜。

パカっと亀裂ができて体液がそこそこ出ちゃったのに。

二週間近く経って動くんなら、無事に羽化できそうだね。

なので、もう本当にしばらくは触らないでおく。





25.2.21


久々にほじってみたけど、蛹は軽くなっていた。

やはり亀裂の影響なのだろうか…

表での管理だったので、寒すぎたというのもあるかもしれない。

できれば今後は卵からやってみたい。



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