観察レポ =ナガサキアゲハ=


12.5.28


本日の散策中、産卵をしているナガサキアゲハを発見。

産卵場所が会社の敷地内だったのでまずは散策へ。





3時間後に戻り、会社の人に声をかけてOKをもらったので木を見させていただいた。

先ほど大体の産卵場所を確認していたので、その辺りの葉を見ると新しそうな卵を二つ発見。

両方ともナガサキアゲハのものだと思うけど… 片方は違う? 両方違ってたりして(汗)

持ち帰ってもいいとのことだったので、二つ卵がついた枝をとらせていただいた。

一応ナガサキアゲハの卵だと信じて観察していく。

違ったとしたらクロアゲハ希望。 ナミアゲハではないことを祈りたい。








12.5.29


あれれ? 一個の卵の色付きが早い。 昨日産んだものとは別の卵のようだ。

ということは、これは何の卵かわからなくなる。

もう一個はたぶんナガサキアゲハだと思うんだけど…

昨日、モンキアゲハも飛んでいたので、もしモンキなら2倍嬉しい結果になるけど。

何が出るかの楽しみも込めて観察していきたい。








12.6.1


【遠征中のため、撮影・管理はカミさんが担当】

本日1個体孵化したとのこと。 色的にナガサキっぽいかな?









12.6.2


【遠征中のため、撮影・管理はカミさんが担当】

孵化二日目、色が緑っぽくなってきた。 ナガサキアゲハで確定かな?






午後、もう一個の卵も孵化したとの連絡があった。

こちらはほぼナガサキアゲハで間違いないと思う。








12.6.3


遠征から帰ってきてご対面。

フィールドではたまに見かけるナガサキアゲハも、我が家付近ではここ2年は見ていなかった。

ナガサキっぽい幼虫は先日見かけたけど、まじまじと見るのは初めて。






最初に産まれた幼虫はたぶん2齢。








12.6.5


順調に成長している。 大きい方は食草をチェンジしてみる。






こちらは小さい方。 まだ初齢なのかな?








12.6.7


大きい方が3齢に。 ちょっとずつしっかりしてきた。 小さい方も2齢になっている。









12.6.9


大きい方(上画像)はもうすぐ脱皮? だいぶ食欲がアップしてきた。

こいつは蓋を開けるとすぐに怒る。

小さい方(下画像)も昨日3齢に。

こっちはどうかなと思っていたけど、両方ともナガサキアゲハでOKみたいだね。











12.6.10


本日4齢に。 頭でっかちだな… それだけ4齢で大きく成長するということだ。

ナガサキアゲハは大きいアゲハなので、終齢幼虫は迫力があるかな。 楽しみにしたい。











12.6.12


4齢はだいぶ大きくなった。 食欲も出てきた。 ワンサイズ大きい入れ物にお引越し。

こいつは蓋を開けるといっつも怒る。

でも、他のアゲハに比べるとニオイはきつくないような気がする。











12.6.17


14〜16日は家を空けていた。 大きい方は、14日の夕方には終齢になったようだ。

小さい方も16日の夜遅くに終齢へ。 小さい方が怒りん坊に豹変している…










12.6.19


でかい!

さすがに大きなアゲハだけあって、ナミアゲハやキアゲハの幼虫よりも大きい。 60mmくらいある。

ここまでは順調。 食欲も旺盛すぎるくらい。 できることならば、♂♀であってほしい。










12.6.21


昨日、後から孵化した幼虫が動き回って軟便をしていたので、蛹化ルームへ移動させておいた。

移動後すぐに落ち着いたようでジッとしていた。

今朝見ると、前蛹状態になっていた。 今夜か明日には蛹化すると思われる。


こっちは♂なのかな? 最初に孵化した幼虫は今日もエサを食っている。

大きいから♀の可能性もありそうだ。








12.6.22


昨晩遅く、別室に置いてある蛹化ルームを見ると、前蛹がモゴモゴ動いていた。

ちょうど蛹化する時のようだ。

蛹化の瞬間を見たくてずっと待っていてもいつまでも変化がなく、

ちょっと目を離した隙に蛹になっていたなんてこともしばしば。

今回のようにノーマークだと見られるっていうんだから面白いというか…

連続写真でお楽しみください。

























本日の午後、固まった姿を撮影。





無事に蛹になれてよかった。

一週間後くらいには綺麗な成虫になるだろう。 羽化の瞬間にも立ち会えたらいいな。





12.6.23


昨晩遅く、もう1個体が液状の糞というか液そのまんまの便をして、

ケース内を徘徊していたので蛹化ルームに移動させた。

その前に手に乗せて撮影。 この後、蛹化ルームの蓋にてジッとしている。

本日はほぼ24時間出歩くので、次の対面は蛹の姿になっているだろう。








12.6.25


昨日、もう1個体も無事に蛹になっていた。 撮影も昨日。












12.7.4


今朝、蛹化から12日で最初に蛹化した個体に変化があった。





もう羽化するのは時間の問題。

しかし、出勤しなくてはならず、撮影をカミさんに頼んで出発した。

一時間後、カミさんから電話で、「蛹がバタバタしてるよ!」 ←恒例(笑)

カミさんが撮影してくれた画像をどーぞ。













しまった… 掴まれる場所を用意するのを忘れていた。

上画像2枚目のあと下に落ち、緊急用に用意していおいた木をすぐに入れて

問題なく翅を伸ばすことができた。


帰宅すると翅をハタハタしていたので、ケースから出して撮影。







外は風がかなり強く吹いている。

たぶんしがみついて飛ばないだろうと、思い切って外に出して撮影してみた。







風が強すぎてうまく開かなかったけど、思惑通り飛ばずにしがみついたまま無事に撮影終了。

予想通りの♂だった。 もう1個体は♀と目論んでいるけど、果たして合っているか?

一緒に返してやりたいので、それまでは花を摘んできてウチで面倒をみる。

おそらく2〜3日後だろう。






12.7.7


昨晩、蛹が色付いてきて、今朝羽化する兆候があった。 1枚目は昨日午後、2枚目は昨晩夜中。







今朝起きると間に合わなかった… すでに羽化していた。 蛹化から13日目だった。















まだ飛ばなそうなので、自然光でも撮ってみた。







午後まで自宅で休ませ、仕事の合間に卵のあった場所へ連れていった。





移動中に交尾するか見ていたけど、一度もくっつくことはなかった。


現地に到着。 できれば晴れの日がよかったけどしょうがない。

♂は3日前に羽化し、ヒメジョオンとキバナコスモスみたいな花を入れておいたけど、

吸蜜しているところは見ていない。

もしかしたらほとんどエサを摂取していなかったかもしれない。

リリース後、一目散に見えなくなった。


♀はしばらく上空をグルグル行ったり来たりで、後に♂の飛んでいった方向へ消えていった。





今回はうまく♂♀の観察をすることができた。 また機会があったら観察したい。



観察レポ トップへ