観察レポ =オオカマキリ+α= |
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11.10.10 謎のカマキリのコーナーで記しているとおり、現在カマキリを我が家で管理している。 家族も興味本位で観察しているけど、うまくエサを捕れないので心配しながらもやきもきしている。 というわけで、家族の要望もあったので、自宅近辺で元気なオオカマキリを捕獲してきた。 |
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交尾していたので、とりあえずそのまま両方をご招待。 どちらかは後日リリースするかもしれない。 ケースに入れて数分後、さっそく♀がバッタを捕食した。 とっても元気だ。 |
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鋭い人はもうお判りかもしれない(笑) そう、このカマキリ飼育には、もう一つのテーマがあるのです。 それは… |
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これ、カマキリヤドリバエの卵。 小学生の時、カマキリの胸部分を持って遊んでたら下に何かが落ちた。 見ると、丸くて白いウジ状のものがウネウネ… カマキリを見ると、わき腹から次のが半分出かかっており、ゆっくり出てきて地面にポトっと。 4匹くらい出てきたのを思いだす。 中学生の時にも、久々にカマキリを見つけたので持ったら同じ悪夢が… その当時は気持ち悪い思いだった。 今となっては、こいつは一体どんなハエなんだろう? 一回見てみようかという気持ちに。 昨年も自宅近くで見たカマキリに卵が付いていたのを覚えている。 この近辺ではそんなに珍しくないことなんだろうと思う。 というわけで、カマキリの観察と同時進行で、変化があればその模様も報告したい。 |
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11.10.11 結局♂はリリースした。 ♀はもうしばらくの間、観察していきたいと思う。 エサの確保が大変だ… ヤドリバエの卵がなくなっていた。 おそらく孵化して寄生したものと思われる。 出てくるのはどのくらいだろ? 1・2週間後くらいかな。 すでに宿っているのもいるかもしれないので注意していく。 |
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11.10.18 今朝、ケース上にて産卵を始めた。 見ていると、想像していたよりも早く卵を作り上げる。 |
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半日くらいかかるのかと思っていたら、二時間ちょいくらいで完成した。 |
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あとは、ヤドリバエの幼虫が出てきたらリリースする予定。 |
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11.10.19 一日経ったカマキリの卵嚢。 一応記念に。 |
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11.10.31 産卵から11日が経過した昨日、二度目の産卵。 刺激したくないのでケース外からの撮影。 |
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二つともケースの蓋に産んでしまったので、孵化まではウチで面倒みようかな。 駐車場で捕獲したので、孵化した幼虫は捕獲現場へリリースするかもしれない。 これからは家の外(北側)で保管する予定。 ヤドリバエはまだ出てこない。 交尾中の♂が脚で卵を飛ばしちゃったんじゃないか?なんて思えてきたり… 自宅近辺ではエサの姿が見えなくなってきたので、できれば早くリリースしたいんだけど。 |
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11.11.8 まだまだ衰えず元気一杯。 エサのバッタを週一くらいで捕りに行っている。 エサのエサ(草)の確保が枯れて厳しくなってきた。 ヤドリバエが出てきてくれないかな… でも、愛着が湧いてきたので、このまま最後まで面倒をみるかもしれない。 おなかがまた大きくなってきた。 3回目の産卵もある? もういらないんだけど… |
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11.11.15 2個目の卵の真横に3個目を産卵。 卵が欲しくて飼育してるんじゃないんだけど… 寄生バエが主目的なんて不健全(苦笑) 変化がないのでどうしよう。 逃がしてやろうかとも思ったけど、エサが少なくなってきているので生きていけるか? こうなったら最後まで面倒みようか。 まだ出てくるかもしれないし。 |
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11.11.18 お食事風景。 エサもエサのエサも確保が難しくなってきた。 12月は仕事が無休なので、今月一杯でリリースも考えなくては。 カマキリヤドリバエは来年挑戦してみようかな。 |
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11.11.21 画像は昨日のお食事シーン。 バッタばかりでは飽きると思うので、たまには違う種も与えている。 仕事の関係で12月はエサもエサのエサもとりに行けないので、今月一杯までの居候と決定。 昨日、今月は持つくらいのバッタ各種を確保。 あと少し、家でまったりくつろいでほしい。 |
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11.11.24 オオカマちゃん、我が家滞在残り一週間。 ここにきて変化!? |
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傷を付けたということはまずない。 ここ数日は掃除の際入念にチェックしているので、見落として捨てたということもないはず。 いよいよ兆候が出てきた可能性もある。 出てくるかも? 出てこ〜い! |
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11.12.2 結局出てこなかった。 もう諦めた。 カマキリヤドリバエは来年のお楽しみに。 寿命が近いのか、食欲が落ちてきている。 元々バッタ♀の腹は卵が嫌いなのか残していたが、最近は他のも食べ残しが目立つ。 狩りの際にも取り逃がしが多くなってきたのでそろそろか? オオカマキリのリリースは週明け頃の予定。 エサのバッタがあと3匹残っているため。 予定通り昨日リリースしていたら可哀想だった。 昨日は最高気温6度台、今日は午前雪も混じる天気で最高気温はそれ以下。 来週にはもう少し暖かくなると思われる。 もう数日我が家でくつろいでもらう。 |
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11.12.5 今日は少し時間が取れた(月曜日は繁忙期でも多少余裕がある)ので、エサの確保に。 しかし、肝心の入れ物を忘れてしまったのでイナゴとトンボ一匹ずつだけ。 トンボは以前も捕ってきたことがあったけど、性質上狭いケースではうまく飛べず、 逆さまになってバタバタするのみ。 なので、弱る前に逃がしていたけど、ちょっと工夫してなんとか捕獲に成功した。 明日以降は時間が取れそうもないので、2・3日後くらいにリリースかな。 |
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11.12.10 3日間絶食。 ようやくミツバチを確保できたので入れたらお腹がすいていたようで素早くチャッチ。 先月下旬に右前の爪が欠損したため、獲物の捕獲に失敗するケースが目立っていたけど 今日はすんなり捕らえた。 おやつ程度だけどないよりはいいだろう。 次はいつエサにありつけるかわからないし…と思っていたら、夜の仕事で蛾を2個体発見。 今までも探していたけど見つからなかったので喜んでお持ち帰り。 ちなみに、なんちゃらキリガ(?)と中型のエダシャク系。 キリガはすぐにカマキリの胃袋に。 本日、画像はありません。 リリースを考えていたけど、昨日が雪で今日は最低気温が-1.8度。 車のフロントガラスは凍りつき、畑は大きな霜柱… エサもほとんどいなくなってる自然界にいたら生き残っていたかな? エサの確保が難しくなったけど、これも縁だし最後まで世話をしていくことにした。 リリースしても数日の命だろうし。 |
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11.12.14 エサの確保に苦労する。 まだ時間があればなんとかバッタくらいは見つけてこれるんだけど… 自然界ではカマキリの姿を見なくなった。 他の虫もほとんどいないけど。 そろそろ寿命と思われるけど、餓死だけはなんとかさせないようにしてあげたい。 |
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11.12.15 仕事場近くに原っぱがあり、ちょこっと寄ってみるとヒナバッタを中心に けっこうな数がいるではないですか。 とりあえず4個体確保したので数日は安心かな。 少し休憩時間が取れたので、家に戻ってさっそく与えようと思いケースを見ると、 オオカマキリが横たわっているように見える… よく見ると、ケース下の蓋部分に掴まっていた。 だいぶ弱ってきているようだ。 ケースの中をチェックしてみると… おいおい… |
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ペチャンコなお腹になってもまだ子孫を残そうと頑張ったようだ。 でも、もう産まなくていいんだよ… 弱ってきている体でそうとう体力を使ったんだね。 途中で力尽きて落下したのだろう。 この後、ケース洗浄の合間に気分転換も兼ねてしばらく日光浴をしてもらった。 |
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夕方にバッタを投入したけど、もう捕まえる元気もないような雰囲気。 掴まっているだけで精一杯な感じ。 一日でも長く頑張ってもらいたいけど、限界はすぐ近くまで迫っているようだ。 |
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11.12.18 15日にエサを確保し、その日に一匹食べたけど、もう自力で捕まえることができなくなった。 多少動くものの、今日になってもう時間の問題な状態。 ここまで頑張ったけど、 明日には動かなくなっていそうだ。 |
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11.12.19 今朝、永眠を確認… 合掌。 なんだかんだで2ヶ月ちょっと観察させてもらった。 思えば、ヤドリバエがメインで始まったんだっけ… 来年は謎のカマキリを孵化から面倒見る予定なので、 今後のためにも役立ちそうな経験が出来た。 捕獲現場に戻して、落ち葉をたくさんかけてきた。 |
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12.1.5 そうそう、元旦のこと。 仕事から休憩で帰り部屋に入ると、窓の所でブーンと大きい羽音が。 見てみると大きめのハエだった。 パッと見でヤドリバエ系っぽい容姿。 すぐさま窓を開けて外へ出した。 ん!? もしや、これってカマキリヤドリバエだったのかもしれないと後悔… 前日までハエなんか室内で見ていなく、朝もすぐにドアを閉めた。 入ってきたということはないと思う。 オオカマキリを管理していたケースはけっこう大きめで、蓋の隙間は広いっちゃ広い。 カマキリから出てきた幼虫が蓋の隙間をすり抜け、家具の後ろで蛹化し、 暖かい室内で羽化したのではと推測できる。 そういえば、カマキリのお腹に抜け出したっぽい痕があったよね…(11月24日参照) あくまでも推測に過ぎないけど、そんな可能性もある気がした。 すっかり忘れていたので、安易に逃がしたことが悔やまれる。 来年こそ、正体を暴いてみたいと思う。 |
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