観察レポ =オオカマキリ+α=


20.5.31


本日の散策で、オオカマキリのお子ちゃまがいた。

ただのカマキリなら持って帰ってこなかったけど… もうおわかりですね。

2011・2012とやってみたけど、結局主の撮影ができなかった。

その時は、来年こそはと思っていたけど、卵付きのカマキリがいてもスルーしちゃってた。

今回ちょうどよい機会なので、成長過程も観察しつつやってみようか。





卵を見る限り、まだ孵化していないようだ。

ちょっと長期戦になるが、無事に出てきてもらいたい。

はい、そっちがメインなのです。










20.6.1


さすがはオオカマキリ。

ムネアカハラビロの幼虫に比べると、狩りはかなりお上手だ。









20.6.3


お昼、お食事の際に一旦ケースから出したけど…

大きくなった?







あれ? 卵は?

そう、脱皮していたのです。

下に脱皮殻が落ちていて、卵は殻に付いていた。

果たして、もう寄生したのだろうか?







表っ側は普通だけど、皮膚の面(2枚目)は穴が開いているように見える。

すでに体内へ潜り込んでいるものと思われるので、そのつもりで観察していきたい。





20.6.4


狩りが上手いのでエサをたくさんやりたいけど、一日1〜2匹で管理している。

自然でもそうそうエサはとれないでしょ。

その代わり、ハエ・蛾・クサカゲロウ・ヨコバイとバラエティーに。








20.6.12


3日以降、脱皮していないのでそろそろか?

動きが速い虫だと、追いかけて捕獲しに行く。

すっかり暑いので、たまに水を噴射するとちゃんと飲んでくれる。








20.6.15


最近はクサカゲロウが多かったので、散策でヨコバイをとってきた。

硬いのかな? ちょっと齧って食べるのをやめてしまう。

自然界では、小さいカマキリにとってヨコバイは良いエサになっていると思うんだけど…





それでですね…

ヨコバイがあまり動かないもんだから、ケースの外から10回ほどデコピンの要領で

ケースを刺激していた。

その都度、カランと音がしていた。

初めのうちに気づいときゃよかったのだが、10回くらいでやっとわかり中を確認…







しっかりと蛹になっていた。

コンコン飛ばされてケースに激突されて、この蛹は大丈夫なんだろか…


カマキリはピンピンしております。








20.6.16


このページも佳境に入ってまいりました。 蛹のダメージが心配だけど…

そっちがメインなのだから、出てきてもらわないとなんだけど。


カマキリは、見た目は問題ないのだが、ヨコバイを食えなかったのは寄生の影響があるかも。

今までは完食していたクサカゲロウも、少し齧ってポイしている。

自然界のヤドリバエに寄生されたカマキリは、普通にエサを食ってるのを見てきたけど

この子はまだ小さいうちから、こんな大きなウジが出ちゃったもんだから影響があるのかな?


2個体のクサカゲロウをほとんど食わずだったけど、夜にやったのは半分以上食した。

宿主は出たが、もうしばらくカマキリも観察していきたい。





20.6.25


↑から徐々に食欲を取り戻していった。

小さい体での寄生だったので負担が大きかったんだろう。

以前ほどではないけど、小さいエサは完食するようになった。


仕事は終えたので、いつリリースしてもよかったのだが

体力を回復させて、次に脱皮するまでは見守ろうと決めていた。

前回の脱皮は3日。 もう20日以上経っている。

謎カマ飼育の際は、10日ほどで脱皮していた記憶があるので心配していたが

本日ようやく脱皮した。







至って元気だし、なんら問題ないと判断したので、明日にもリリースする予定。

あとは、出てきたのが羽化するのを待つ。

十数回バッチンバッチンやっちゃったから、ダメかもしれないけど…

もしダメだったら、第2弾を検討する。





20.6.26


大仕事、お疲れさまでした。

お役御免ということで、リリースしました。








20.8.8


ヤドリバエは2ヶ月近く経つけど孵化しない。

やっぱりあれだけバコンバコンやっちゃったからかな…

もう孵化しないと判断して、ここで終了としたい。

秋か来年以降にもう一度検証したいと考えている。



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