観察レポ =オオムラサキ=


14.2.3


今年もオオムラサキの幼虫を拉致ってきた。

一度卵からやりたいんだけど、どうもその時期は他の場所を歩いたりしてるのでなかなかタイミングが…

今年は埼玉のポイントの個体。 埼玉といっても、自宅からは30分かからないくらい。

とりあえず、春までは動きがないのでそっとさせておく。










14.4.15


無事に越冬中。 上の画像の比較から、まだほとんど動いてない。

オオムラサキは、GW以降に食いだすイメージがあるので、その頃まで引っ張れたらそうしたい。





我が家には他にゴマダラチョウの幼虫がいる。

アカボシゴマダラの幼虫も最近よく見かけるので、3種並べて撮ってみたかった。





上から、オオムラサキ・アカボシゴマダラ・ゴマダラチョウの順。

ゴマダラチョウがピン甘になったのが悔やまれるけど、動き出しちゃったのでしょうがない…





14.4.25


先日は、起こすのをGWまで引っ張りたいと書いたけど、その頃まだ幹にいたのは比較的寒冷地の個体だった。

昨年の今頃は葉にいた幼虫を見ていたっけ。

ということで、20日から葉を入れているけど、ずっと湿らせたティッシュの上に…

一度葉へ移動させたけど戻っちゃって… まだ寝ていたいのかな? 衰弱はしていないと思うけど…


というわけで、万が一のことも考えて、本日山梨から1個体お持ち帰りしてきた。

山梨ではエノキの芽吹きが遅く、今日いくつか見た幼虫はすべて幹にいた。





で、帰ってみると、埼玉産の個体は葉裏に移動してるじゃないか…

ま、一安心だし、♀だったらちょっと残念なので、2個体面倒を見ていこうと思う。










14.4.28


先日保険で持ち帰ってきた山梨産の幼虫…

ケース内に何かあった。





そっか… 宿られてたか。 ほんの数日だけのお付き合いだった。


越冬前に寄生されていたんだろうね。 しかし、幼虫の段階で出てくるか…

小さめのヤドリバエの蛹。 どんなヤツか羽化させて見てやろう。





14.4.30


まだ食っていなかった埼玉産の個体。 昨晩未明にようやく食いだした。

寄生のリスクはあるけれど、とりあえずは一安心。








14.5.3


少食ながらもちゃんと食べている。

終齢になったらバリバリ食いまくるので、もうしばらくはゆったりと成長してほしい。








14.5.5


昨日からパタっと食わなくなった。 しかし、脱皮ではなさそうで… 拒食症?

大木の葉や若木の葉など、いろいろと工夫して与えているけど、うまく食ってくれない…

ちょっと心配になってきた。





14.5.8


6日の夜は少し食ったけど、基本的にほとんど食わず。

過去にも拒食症になって落ちてしまった経験があるのでちょっと心配。

一応、濃い葉や若い葉などいくつか入れている。

体色が若干緑っぽくなってきたから大丈夫だと思うけど…










14.5.13


何かと心配をかけさせる子だけど、本日終齢に脱皮していた。

しばらくしたら食い始めたので、これで安心できそうだ。








14.5.15


終齢になってから活動はまだ活発ではないけど、もう少ししたらガッツリ食い始めるから心配はしていない。

今日はキュートなお顔が撮れた。










14.5.22


あれ、脱皮していた。 これで終齢。 何回も観察してるのに覚えられないねぇ…

今までは食が細かったけど、これからはガッツリ食い始めるだろう。










14.6.5


少食だったことが嘘のように食べる量が多くなり、丸々とムッチリプリンになった。

いつ蛹化してもおかしくないので、久しぶりに撮影しておいた。










14.6.7


昨日から蛹化態勢に入った。

丸一日以上変化がなかったが、本日未明に動き出した。









殻を脱ごうとウネウネ…

お尻の先端が糸から離れて浮いている。 いつもこうだっけ? よく落ちないよな〜と感心していたら…


落ちた…







プラケースに落ちたので衝撃はあるだろう。

過去のゴマダラチョウでも落下したことがあったけど、その時は羽化しなかったので心配だ。





14.6.8


今のところ見た目は普通だけど… ダメならばそのうち黒くなっていく。

とりあえず祈るのみ。








14.6.17


過去の観察から、蛹化から12〜15日後の羽化だったので、6月20日前後かなと思っていたら、

本日未明に色が透けてきていた。





本日中の羽化かなと感じながら今朝起きると、すでに浮いている感じでもう出てきそうな雰囲気。

その30分後に羽化が始まった。





















しばらく翅を乾かし、大丈夫かなって頃に手へお招きした。

その後ゆっくりさせ、エサを欲しがり動き始めたのでもう一度撮影。

















食欲がなかったり落下したりといろいろあった子だったけど、無事に羽化してくれて感慨深い。

拉致現場は自宅から30分ほどの所なので、仕事の合間にでも早めにリリースしてくる予定。



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