観察レポ =オオムラサキ=


26.7.27


久しぶりに gonkumaさん からご連絡をいただいた。

山梨産のオオムラサキの卵塊を採集されたそうで、「まだオオムラサキの卵からのレポはないようなので…」

とのことで、ありがたく送っていただくことになった。

いつもお世話になり、ありがとうございます。


10年以上ぶりのオオムラサキ。

以前の山梨は百くらい乱舞している場所がいくつもあったけど、百センチ超えのドカ雪以降は

さっぱり数が激減してしまった。

いつかは卵から観察と思っていたけど、ドカ雪の影響で産卵シーンや卵を見つけることも難しくなり

さらに近年は暑すぎる夏で、7月上旬に現地へ出向くこともなくなってきた。

幼虫で持ってきても、まーく調べでの寄生率はそうとう高いから、10年ちょっとの時間が過ぎてしまった。

今回良い機会をいただいたので、楽しみながら観察していきたい。


昨日到着予定だったが、ポストに入らないとのことで持ち帰られた。

いつもは入れて行くんだけど、配達員によって差があるのだろう。

本日午前に指定し、11時過ぎに到着した。

ここ10日ほどは猛暑日連発だったけど、今日は曇天で気温が高すぎないうちに到着したのでよかった。

さっそく中を確認…







2つが孵化していたが、出てまだそんなに経っていない感じ。

急いでエノキの葉をとりに行き、葉っぱへ移動させた。





孵化間近の卵が4つあるので、成長過程を楽しみたい。



…

幼虫2個体、夜になっても葉に食いつかない。

ケースでうろついているのを、何度も葉に戻しているけど…

過去のヤママユ系で、幼虫が孵化して葉に移したら、食草であってもまったく食いつかないということがあった。

孵化してすぐに葉っぱがないと、上手くいかないのかなって思った記憶がある。

今回、何度やっても変わりないので、ちょっと対処法を変えてみた。

オオムラサキの幼虫って、ひこばえとかの若い木に付いているのを見た記憶がほとんどない。

だいたい大木だったリ立派な木にいるイメージなので、そういう葉をとってきて若い木の葉も一応追加。

もうわしゃわしゃに葉を入れて蓋にも挟む感じで、ケースに行っても葉に戻りなさい的な感じにしてみた。

夜は暗い場所において、明日うまくいっているか確認する。





26.7.28


今朝確認すると、1個体はケースで落ち着いていて、1個体は画像のように葉にいる。

葉にいる方は、右側にしょこたんのようなものが見えるので、食っていてくれるとありがたい。

体を見ると、頭の大きさに比べてガッチリしてるように見えるので、たぶん食ってると思われる。

やはり大きな木からとってきた葉っぱにいるので、オオムラサキはこちらの方が良さそう。

下に少し大きめの糞が4つほど落ちているので、何かしらの幼虫が混じっているっぽい。

もう少し落ち着かせたいので、今日はあまりいじりたくないかな。

卵が孵化したかの確認は数日先にしたい。








26.7.29


こんな感じでわしゃわしゃ入れている。

蓋やケースに行った場合、すぐ葉へ戻れるようにという仕様。





今日はケースにはいないので、葉っぱで落ち着いているようだ。

↑画像でもわかるように、1個体確認できるが、他の子の姿は見られない。

どこかに潜んでいると思うけど、今日はまだそっとしておく。

卵が無事に孵化していればいいけど。

で、確認できた子は、右下に糞があるのでちゃんと食っているようだ。








26.7.30


孵化している幼虫2個体は、そこそこ糞をして順調そうだ。

わしゃわしゃ葉を入れていてまだ持ちそうだけど、カビが嫌だし卵が気になるので

少し葉を入れ替えてケースを替えた。

卵は二枚目の通りで、残念ながら孵化はしなさそうだ。







ちなみに、大きな糞をしていたのは、エダシャクの幼虫が紛れていたからだった。

何になるかこのまま一緒にやってもよかったけど、今は他の種もあり忙しいのでリリースしてきた。





26.7.31


早くも2齢になっていた。

若い葉っぱは食べていないけど、若い木の緑が濃い葉は食べているので今後少し楽になりそう。










26.8.1


本日葉っぱ交換。

やはり、3〜4日で交換した方がいい感じ。

2個体とも2齢になっていた。

寄生がなければ丈夫なイメージがあるので、2個体でもやっていけると思う。

問題は越冬だけど…








26.8.4


葉っぱ交換の際に撮影。

エノキは水揚げが悪く、すぐに葉がダメになる印象だったけど、4日おきでも大丈夫そうかな。

様子を見ながらやっていく。

2個体とも順調だ。

長丁場なので換気を一日数回行い、カビなどの環境悪化には気を付ける。








26.8.8


3齢に脱皮していた。

8月上旬で3齢ってどうなんだろ、こんなもん?

成長早すぎくない?








26.8.9


葉っぱ交換の際に撮影。

もう1個体はまだ2齢だったけど、間もなく脱皮の状態。

2個体並べて撮影した。 頭の脱皮殻を添えて。








26.8.18


昨日、散策仲間のゆたかさんの協力を得て、エノキのひこばえを引っこ抜いてきた。

帰宅後に鉢植えにして様子見。

大丈夫そうなので、今朝葉をちぎって乗せておいた。





以前にも書いたが、オオムラサキはひこばえにいなく、木になっているエノキにいるイメージ。

さすがにこれでは小さすぎたか、歩き回ってしまった。

後日、もう少し大きなエノキを引き抜くとして、今回は元のケースに戻した。








26.8.27


ヤバい、1個体が4齢になっちゃった…

5齢での越冬は避けたいところなので、もう少ししたら低温管理しなきゃかな…








26.9.3


両方とも4齢になっちゃってる。 マズいな…

一つは5齢になってもしょうがないので、越冬できるか検証してもいいんだけど

もう一つは4齢で寝てもらいたいのが本音。










26.9.15


前回まで、エノキワタアブラムシが大量にいたので、葉っぱ集めはちょっと苦労していたが

ここのところは減ってきたのか、少しストレスが軽減してきた。

調べたら、暖地や飼育下などでは5齢でも越冬できるとなっている。

ポイントは、寒さと日照時間っぽいので、今も気を付けているけどその辺りは徹底したい。


現状はこんな感じで、あまり成長スピードは早くない。

今夏の関東地方は、ここ数年のようにうだるような暑い日があまりなく、平年以下の気温が続いているからか。

なるべく4齢での越冬でいきたいので、なんとかこのままいってくれることを願うが

5齢になったとしても焦らず悲観せずやっていきたい。

どうせなら、4齢5齢1個体ずつ越冬させるというのも面白いけど、そううまくはいかないだろうな。






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