観察レポ =シンジュサン= |
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15.8.5 6月末の鹿児島遠征で、シンジュサンの終齢幼虫を見つけて持って帰った。 しかし、その時は車内の温度が高すぎたのが原因と思われ落ちてしまった。 それから一ヶ月ちょっと、一週間早いかもしれないけど、もしかしたらちょうどいい時期では? ということで、シンジュサンの卵を探すのが今回の遠征の目標でもあった。 で、8月1日の散策で… まさかの!? |
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幼虫かよっ! クサギなどをかなり探したけど、卵を発見することはできず… 5個体いたけど、そのうちの2個体をお持ち帰りした。 おそらく2齢と思われる。 今回は温度対策に気を使い、バッチリな状態のはずだ。 ↓は4日の様子。 |
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無事に連れ帰り、本日撮影。 3齢になっているようだ。 |
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我が家前にもクサギの木があるので入れてみたが、気に入らないんだか食ってくれない。 今晩の段階で、まだ現地の葉を食べているが、残り少なくなってきた。 シンジュサンは多食性なので、カラスザンショウ・ネズミモチ・クロガネモチ・クスノキなども入れてみよう。 どれかを食ってくれればいいんだけど… |
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15.8.6 現地のクサギをほぼ食い尽くしたので、昨日の構想を実現してみた。 結局は地元のクサギを食い始めた。 それなら楽なんだけど、一応もう少し様子を見てみる。 |
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15.8.8 あまり変化がないな… ジッとしていることがほとんど。 |
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夜、1個体が脱皮した。 おそらく4齢と思われる。 もう1個体も動かないことから、脱皮間近なのだろう。 |
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15.8.9 もう1個体も無事に脱皮していた。 クサギは葉が大きいため、大きめのプリンカップでも折れ曲がるので VIPルームへ移動させた。 仲が良いと思っていたけど、喧嘩っぽい場面も見たので、近々個別管理するかも。 |
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15.8.11 エサ交換ため、外に出して撮影した。 うまく曇ってる時と晴れている時に撮れた。 だいぶ成長してきて、真っ白になってごっつくなってきた。 でも、食いはまだそれほどでもない感じ。 本日より、個別管理に切り替えた。 |
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15.8.13 ここまでは順調に成長中。 少し青味がかかってきて、徐々にらしくなってきた印象。 夜には両個体ともにジッとしているので、明日辺りに脱皮するかもしれない。 |
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15.8.15 本日、終齢に脱皮していた。 もう1個体はすでに皮を食べたようだ。 これからはバリバリ食いだすだろう。 |
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15.8.16 だいぶガッシリしてきた印象。 覗き込むと、コンと音を立てて威嚇する時がある。 突起の先はたくさん粉を吹いている感じで、下にけっこう落ちている。 体色が緑っぽくなってきた。 食うスピードも速くなった。 |
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15.8.19 順調に大きくなってきているけど、思っていたよりは食欲旺盛といった感じではない。 食べる時のスピードは速いけど(笑) |
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15.8.22 画像は昨日撮影。 動きが少なく、すぐに警戒するので似たような画像ばかりになってしまう… 地道に成長している感じだけど、蛹化はもうすぐと思われる。 顔の黄色味がだいぶくすんできたかなといった印象。 |
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15.8.23 一回くらいは手に乗せて撮影しよう。 けっこう重いねぇ… |
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もう1個体はというと… |
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繭を作り始めていた。 ↑の画像から3時間ほどで、外装はほぼ終了していた。 |
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幼虫のサイズと比べると、繭は半分ほどの大きさ。 成虫は翅こそかなり大きいけど、体は超小さいからね。 通常なら羽化は来年初夏のはず。 寄生されてなくて、無事に冬を越して羽化してもらいたい。 |
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15.8.26 幼虫だった個体も昨日軟便をして本日になって繭を作り始めた。 あとは無事に羽化してくれることを祈るだけ。 |
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15.9.12 寄生は大丈夫かな? 2個体いるので、一つを繭から出してみた。 |
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頑丈な繭にけっこうピッチリと入っているので、切り取り作業は細心の注意を払って… |
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あの大きな幼虫から、3分の1ほどのサイズになっていた。 この子は男の子だね。 色は問題なく、ズッシリ感もあるので無事と思いたい。 あと8〜9ヶ月と長いけど、羽化してくれることを信じて待ちたい。 |
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16.2.12 冬場は外で管理。 繭から出した個体を久々にチェックしてみた。 |
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水分は全く与えていないけど、ズッシリ感はあるので大丈夫そうかな? 5月後半〜6月の羽化予想なのでまだまだ長いが、無事に出てきてほしい。 |
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16.4.14 霧吹きなどの加湿は一切せずに乾燥状態で管理していたけど、今日の撮影時にゆっくりとクネクネしていた。 よかった〜、生きてるね。 色付きはまだないので、やはり羽化は一ヶ月以上先かな。 もう1個体はそのまま繭の中に入っている。 両方無事ならいいけど。 |
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16.5.5 関東ではシンジュサンの羽化は6月になってからだと思うけど、これは九州産なので少し早いかも?と考えている。 まずは、繭に入ったままの個体を。 |
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全くわからん(笑) 無事であることを願うしかない。 できれば♀希望。 もう1個体も撮影。 こちらは♂確定。 |
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見た目は前回とほぼ変わらずで、今回も手にとった際に動いていたので安心した。 やっぱり6月羽化が濃厚かな? 外で管理していたが、西日が当たるようになってきたので、本日から室内の涼しめの部屋へ移動させた。 |
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16.5.21 室内管理中。 繭の方は生きてるのかどうか全くわからないけど、このままの状態で見ていく方針。 右の個体は若干色付いてきた感じ。 鹿児島ではすでにシンジュサンが出ている模様。 この子らは鹿児島産だけど、関東の気候で過ごしたので今月下旬か6月羽化のようだ。 昨日までは繭に戻していたけど、そろそろなので繭から出して観察を強化したい。 |
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16.6.17 シンジュサンは温暖地では年2化というのをよく見るので、鹿児島生まれのこいつらはそうだと思っていた。 しかし、ここまでは完全に年1化ペース。 動いているので生存はしている。 目立った変化が全くないので、7月羽化になるかもしれない。 |
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16.7.3 ようやく変化が… |
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翅がうっすらと色付いてきた。 すぐには羽化しないだろうけど、そろそろなのは確かなので観察を強化していきたい。 |
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16.7.4 全体的に黒くなってきた。 もう時間の問題かな。 明日辺りには出そうかな? |
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16.7.5 まだ羽化していない。 昨日と比べると、全体的に黒くなり、腹にも模様が出てきた。 明日辺りがXデーかな? |
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16.7.6 まだ羽化せず… ジラすなぁ(苦笑) 蝶と違い、羽化するタイミングの見極めが難しい。 もうすぐだと思うけど。 |
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16.7.7 午前はまだ変わらずも、午後に一旦帰宅すると大きな影が… |
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やっとこさだったけど、繭から出した方の個体が無事に羽化してくれた。 蛹の触角部分を見て♂だと思っていたけど、あれまの♀だった。 羽化して何時間か経っているのか、翅は伸びてほぼ乾いているようなので、 たまにハタハタするのを注意しながら手乗り撮影。 |
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これまで野外でも♀は見たことがなかった。 せっかくの♀だし、もう一つの繭から♂が出てこないかなと期待しているけど、遅れて羽化してもしょうがないし… 関東では6月中旬頃と8月に見ているので、ちょうど今は終了したころかも。 毎年7月は仕事が多忙なので、出歩くことがほとんどなかったのでわからないけど。 今夏の仕事は暇なので、一度夜の山でフェロモントラップ作戦でもやってみようか検討中。 |
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16.7.30 繭の方はまだ出ず… もう無理かな? |
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16.8.14 最初の羽化から一ヶ月以上経ったことから、この繭は羽化できないと判断。 シンジュサンはいずれまた挑戦したいと思う。 |
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