観察レポ =シンジュサン=


22.7.26


先週、カバシタムクゲエダシャクでもお世話になった、飼育仲間さんよりメールがあった。

「シンジュサンがたくさん産卵したけどいります?」と。

一昨年は顔が見えるも孵化してくれなかったので、何度か夜回りで探していた。

せっかくの機会なので、5つほど送っていただくように返信した。


本日、無事にポストインされていた。





14個は多いな…

対策は考えるとして、ありがとうございました。





22.7.29


産卵は19〜21日とのことなので、孵化は8月になってからかなと思っていた。







11個体が孵化していて、孵化間近のものも見られる。

先日、クサギが草刈りでほぼなくなってしまったので、今回はクロガネモチでやってみようかと。





22.7.30


昨晩、齧った痕はあったが、2個体は蓋をうろうろしていた。

本日見ると、7・4・3個体の3つのグループを形成していた。

どれもクロガネモチに食いついているようだ。

残り1個体はどこかにいるのか、孵化できなかったのかは不明。








22.7.31


13個体が一緒になっていた。

1個体だけポツンとしていて、残り1個体は見当たらず。

とりあえず、ほとんどが孵化しているのは確か。








22.8.5


2齢になったかな?

6つと5つの2グループに分かれている。

元気に成長しているのは11個体。

一緒にしていたけど、今晩のエサ追加から、この2グループは別容器にしてみる。










22.8.7


徐々に白いお花が咲いてきた。

見た目は2齢っぽいけど、3齢になってるのかな?

2齢から粉を吹くの?








22.8.8


葉っぱ交換の際に撮影。 11個体全て元気そう。

大小いるけど、まだ仲良く一緒にいる。








22.8.10


この2個体は、脱皮したばかり。

4齢になったのかな?





1個体、かなり大きくなっている。

そろそろ個別管理もしくは、2個体ずつくらいに振り分ける時期かな。








22.8.14


ちょうど脱皮していたので撮影。

体がまだ黄色いので、これで4齢と思われる。

ほとんどが4齢になっているっぽい。








22.8.15


昨晩のエサ交換で、人為的ミスで1個体減ってしまった。

クスノキが近くにあるので、辿り着いて無事に食いついてくれればいいけど。


昨日は4齢になった子がいたけど、今朝終齢になったのもいる。

いくつかは終齢になっている個体がいるっぽい。








22.8.21


昨晩、2個体が早くも軟便していた。

孵化から一ヶ月経たずして、蛹化態勢に。

終齢になってからバリバリ食っていたけど、成長早いな…


今朝、順調に繭作りをしていた。





そういや、終齢の姿を撮ってないなと、別の個体にモデルになってもらった。







15時過ぎ、だいぶ繭が出来上がってきた。





ついでに、もう1個体も撮影しておく。

こちらはまだこれからって感じ。








22.8.28


この中間に1個体が落ち、2個体があまり食わなくなっている。

終齢になってから、問題が多くなってきた。

その中で、この幼虫は順調に来ている。








22.9.16


繭作りからまだ一ヶ月も経過していないんだけど…

保管していたプリンカップに違和感が。

見てみると、1個体羽化していた。













基本は来夏かなと思いつつも、秋のうちに出るのもいるだろうとは思っていた。

でも、想像よりも早すぎる羽化となり、対策が間に合わず翅が残念なことになってしまった。

小さいながらも♀っぽいので、♂が早めに羽化したら一緒にさせたい。


本当は長めの枝をとってきて、近いうちに全部の蛹を付けようと考えていたけど

またすぐに次のが羽化する可能性もあるので、見た目は気にせずケースに

セロハンテープで貼り付けた。





22.11.3


9月に1個体が羽化しちゃったが、残りは今のところ変化がない。

小さめの幼虫で繭を作ったのもいたので、全部が無事に羽化するとは限らないけど

無事な蛹は来夏に羽化するものと思われる。

正常ならば6月に入ってからか?

飼育個体なので、少し早く出るのもいるかもしれない。





23.4.29


3月いっぱいまでは、ほぼ無加湿で北側通路にて保管。

4月に入ってから何度か霧吹きを噴射。

本日から室内管理に切り替える。

越冬ものは過去の経験からあまり自信がないけど、一つでも多く無事に羽化してもらいたい。








23.5.29


本日未明、1個体が羽化した。

綺麗な♂だ。

もう発生時期になるので、そろそろかなとチェックを強化していた。

越冬での飼育管理は得意ではないけど、とりあえず一つでも無事に出てきてくれてよかった。

他のも生存しているなら、近いうちに羽化ラッシュとなる見込み。








23.5.30


本日また羽化していた。

午後に羽化したが、体調が悪く仮眠している時間に出てきたようだ。

できれば繭から出てくるところを撮りたいんだけど。










23.6.2


3個体目が羽化した。

一つくらいは手乗せ撮影しておこう。












23.6.6


今朝、4個体目が羽化していた。





昼過ぎに別ケースへ移動しようとしたら、ちょうど繭から5個体目が出てきている。

慌ててカメラを用意したが間に合わず、繭から出てきた直後から…

↓一枚目の口にある液体のようなものは、繭を溶かすものなのか?











蝶と違い、完全に翅が伸びきるまで一時間半ほど。

この子は♀で、4個体目が♂なので、リリースするまで同居させてみようか。





23.7.7


5個体目が羽化してから、一ヶ月何もなし。

これで打ち止めかな?

越冬で5つ羽化したので、成功という位置づけでいいかなと思っている。

もうダメになってる可能性は高いけど、遅れて羽化することも有り得なくはないので

生息地へ繭を置いてきた。



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