観察レポ =スミナガシ=


20.8.24


本日の散策で、目の前でスミナガシが産卵していた。

ちょうど枝被りで、産卵シーンは撮影できなかった。

産卵後にチェックすると、葉裏に2つの卵があったので、お持ち帰りすることにした。

↓は、産卵直後に現地で。





数年前にもスミナガシをやってみようと考えていて、食樹のアワブキをネットで購入した。

しかし、届いたのは葉が3枚ほどしか付いていなくて、数ヶ月後には枯れてしまった。

業者に状況を説明し、代品を送ってもらったのだが、これも怪しい感じがしていた予感が的中し

やはり数ヶ月後には枯れてしまった。


今回、卵を確保できたので、別の業者で頼もうと思っていたけど、どこも欠品になっていて

前の業者では在庫ありになっている。

当時の苗は、外れ年だったんだろうと強引に納得して、そこでアワブキを購入することにした。

たぶん、孵化するまでには届くと思われる。


↓は、家に帰ってから撮影。










20.8.27


2つの卵をそれぞれ日向と日陰で撮影。

共に同じような感じで若干色が出始めている。

食樹は、遅くとも明日には届くことになっている。

良い状態の葉が付いていてくれることを願う。










20.8.28


幼虫の形がはっきり判るようになってきた。

孵化は間近っぽい。







夕方に食樹が到着したんだけど…

想像以上にガッカリなものが届いた。

葉っぱちっちゃ! 葉の痛みが多い キノコみたいなのがある〜

他のところは売り切ればかりだったけど、探してみたら一ヶ所在庫があるようなので

そこでもう一つ購入することにした。









23時40分頃、チェックすると孵化していた。





卵2つとも無事に孵化していた。

夕方届いた食樹はとりあえず外に置いてあったが、急遽家の中へ移動させて

幼虫をそれぞれ別の葉へ移動させた。


一番下の5枚くらいは、まだ痛みが少ないましなレベル。

こんな状態が良くないのが届いたけど、今日来ていなかったらアウトだったので

一応役に立ったことにはなる。

でも、スミナガシの幼虫ってどれも大きい葉っぱにいるけど、成長しきっていないような

この小さい葉っぱを食ってくれるかな?










20.8.29


孵化確認から1時間半後(AM1:10)、無事に食いついているのを確認できた。

これで一安心だ。





午後になると、だいぶ進んでこんな感じ。

自然下で見かける光景になってきた。

とりあえず、このまま順調にいけそうでホッとした。








20.8.30


このまま順調にいけそうだ。

今回は鉢植えなので、エサ切れ以外は安心できる。





まだ未撮影だったもう1個体も撮影しておいた。

共に順調に縄張りを作っている。








20.8.31


まだ初齢だ。

巣(?)はこんな感じになっている。

上手に糸で繋いでいるようだ。

カモフラージュのためなんだろうね。

風でけっこう揺れるので気になる。








20.9.1


本日未明、2個体とも2齢になっていたので撮影。







食樹はずっと部屋に置いているので、少しは外に出した方がよいと判断。

今日は晴れていないけど、暑さはそうでもないので。

せっかくなので、1枚撮っておいた。








20.9.2


昨晩、事件のようなことがあった。

昨日食樹をベランダへ出したと書いたでしょ?

夜になって部屋に取り込んだ時、食樹からピョンとハエトリグモが飛び降りた。

で、幼虫を確認すると… 1個体いない!

10分くらい探したけど見つからず。

マジか… そんな落とし穴があったか…

落胆していたけど、30分後くらいに…





別の葉へ移動していた。

あ〜、マジでホッとした…

その後、また新たにカモフラージュ作りを始めていた。



さらに昨晩、新しく食樹が届いた。

今回のは高さこそ小さいけど、葉っぱはやや大きめで前回のより全然良い。





本日未明、いつも写していた個体(↑のと別個体)を新しい食樹へ移動。

しばらくして、大きめの葉の先でカモフラージュ作りを始めた。







昼、撮影のために鉢をベランダへ持っていったら逃げ足の早いこと(笑)

あっという間に先端から葉の中の方まで走っていた。

葉を捲って撮影していると、再び先端へ急ぎ足で移動した。










20.9.4


本日未明、2個体とも3齢になっていた。

頭の突起が徐々に大きくなってきた。







午後、食樹の日光浴の際に撮影しておいた。










20.9.5


一日でグーンと大きくなった感じ。








20.9.6


未明、葉っぱが小さかったのが嫌になったのか地面を歩いていた。

最初に購入した状態の良くない木だが、多少枯れが入っているけど食えるかも?な葉が

上の方にあったのでそこに付けてみた。

↓画像の後も居座ってさらに作業をしていたので、大丈夫だろうと就寝。





今朝見ると、結局大丈夫だったんだけど…

そんなに食ったの!?









3齢になって、だいぶ食欲旺盛になってきた。

もう一本のアワブキの量を考えると、こりゃ全然足りそうもない。

明日にでも追加で注文することにする。

またスミナガシはやる機会があると思うし、アオバセセリも卵からやってみたいし。


最近は雷雨ばかりだが、ここ数日は日当たりのある時間に食樹を日光浴させている。

なので、もう1個体もついでに。

ナイスなクエ------っポーズをとってくれた。








20.9.7


本日未明、1個体が4齢に脱皮していた。





もう1個体も朝に脱皮を確認。

昼、1個体が下に落ちていたのかおりていたのか…

葉に戻す際に撮影した。

ちょっと風が強いのでブレ気味だけど…








20.9.8


昨日も書いたけど、1個体が夕方と夜にも落下していた。

夜中になって、力尽きてしまった…

ここまで順調にきていたので、全く心当たりがない。

考えられるとしたら、あとに購入した鉢に防虫の薬でも入っているのか?


最初に購入の鉢は、うまそうな葉がもうほぼないので、もう1個体をこの鉢へ移さなければならない。

この子にも何かあったら、それが原因といえるかも。







午前のうちに移動させたけど、夜になっても食いは今イチかも…

大丈夫かな… なんか怪しいなぁ…





20.9.10


2個体だったので、鉢が足りなくなることが想像できたので追加で注文しておいた。

しかし、急に1個体が落ちてしまったので、鉢はキャンセルした。

その際に、「防虫などの処置はしているのか?」と質問したら、「基本的に無農薬」とのこと。

この『基本的』が曲者ではあるけど、ここは業者を信じるしかない。


で、今のところは普通に食べている。

4齢になってから、カモフラージュを作らなくなった。

そんなに大きくなった感じはしないけど、あと2〜3日で終齢になると思われる。










20.9.11


朝方、珍しく枝にいたので撮影。

15分後には、元の位置に戻っていた。










20.9.12


4齢になって5日目。

食っているので順調だとは思うけど、体は大きくなってこない。

写真の状態でちょうど20ミリなので、伸びた状態ならもうちょいあるけど。

年ニ化なので成長はゆっくりなんだろうけど、1個体が急にあーなったので不安はある。








20.9.14


30ミリくらいまで成長し、少しだけど肉が付いてきた印象。

葉っぱの農薬疑惑は晴れそうか?

だとすると、落ちた子の死因がさっぱりわからなくなるけど…








20.9.15


シャチホコガよりシャチホコやんけ!





蛹になる練習中。





夜の出来事…

これまでに葉っぱに掴まりながら、いきなりすっごく何度も体を揺することがあった。

最近ではほぼ毎日だった。

コバエが飛んでいるわけでもないし、どうしたんだろう?って思っていたけど今夜判明した。





こいつの仕業だったようだ。

何か体の上を歩いてるなって思って、まさか寄生蜂?と見てみるとアリだった。

もう1匹いて、そいつはお尻に咬みついていやがった…

そりゃ痛いもん、体をブンブン振り回すよね。

これまでにもちょこちょこいじめられていたんだろうね。

数匹枝を歩いていたので全部除去し、土にもいたので枝にテープを張ってガードした。

これでもういじめられることはないだろう。


もしかしたら、もう1個体の死因はアリが原因だったのかも…

まだ小さい頃にヤラれたらダメージ大きいもんね。





20.9.16


マジか… ふざけんな!って感じ。

昨晩、ガムテープの透明なヤツを隙間がないように貼ってアリをガードしておいたのだが

本日未明、ほんのちょっと隙間があったのか、またアリが幼虫に咬みついていた。

今度は老眼鏡をかけて完全に隙間をなくし、少し間隔を開けて追加で貼った。

二重構造の状態なので、これでもう安心だろうと油断していた。

朝方に見るとまたアリが2匹…

幼虫はかなり苦しがっている。

え〜っ、アリってテープにくっつかないの? 粘着力が弱かった?

葉を切り取ってケースに確保したけど、ダメージはそうとうのようで厳しい状況になってしまった。


これで、最初の幼虫の死因はアリが原因とほぼ断定できる。

そうだよね、この鉢で育てていたんだっけ。

アリに痛めつけられて、弱って落下したんだろう。


今いる幼虫は、4齢になってからこの鉢へ移した。

最初は元気で抵抗力があったが、少しずつちょっかいを出されて徐々にダメージが溜まっていって

弱ってきた今日激しくやられたのだろう。

けっこう食べても大きくなっていなかったし、昨日はパッと見で細く感じたもんな…

救出して30分経つが、未だに痛い所を舐めているのか動きっぱなしだ。

ここで終了になりそうな気配…

小さいアリとはいえ、全然気づいてあげられなかったので、本当に申し訳ない気持ちで一杯だ。


こうなったら、アリを取り除きながら植え替えをしなければいけない。

土を取り払う際に、完全に駆除しなければ意味がない。

来年以降にもう一度やりたいので、対策をバッチリしなければ。


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午後、やはりダメだった…



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