観察レポ =タッタカモクメシャチホコ=


26.7.10


念願だったタッタカモクメシャチホコの卵を、北関東のOさんより送っていただいた。

実は昨年、ナイターに招待していただいた際に、食樹のイイギリの鉢を譲り受けていた。

いろいろとお世話になりっぱなしで感謝しております。


卵は5個、特徴あるね〜

順調に育って、5個体だと葉っぱが持つかどうかだけど、せっかくの機会なのでなんとかやりきりたい。

鉢が大きいので、孵化したらベランダでの開放飼育観察にする予定。








26.7.12


7日夜の産卵のようなので、今日辺り孵化してくると思われる。

夕方の時点でまだ孵化していないけど、間もなくだろうともう一枚卵を撮っておいた。








26.7.13


10時過ぎに確認すると、まだ孵化していなかった。

買い物と食事で外出し、13時過ぎに帰宅すると1個体孵化していた。





すぐにベランダのイイギリへ移動。

葉裏に行くと思っていたけど、表でジッとしている。


その後10分ほどで、ちょうど出たばかりといった感じの幼虫。

出たては、頭のボンボンと尾っぽがピンク色。

最初の子は、出てしばらく経っていたみたいね。







撮影後に最初の個体とは別の葉っぱへ移動。


約二時間後、チェックすると2個体とも葉表にいる。

そういう生態なんだろうか?

でも、ちゃんと食べているようなのでこのまま様子を見ていく。








26.7.14


昨日、3個体目が19時頃、4個体目が本日午前2時過ぎに孵化。

正直、最初の孵化から半日経っていたので、4個体目は孵化しないのかなと思っていた。

ということは、5個体目も孵化するのかな?

起きるまで数時間もエサなしだとよろしくないので、寝る前にティッシュを切って葉っぱにくっつけた。





今朝、起きて見てみると…





出てたね!

卵を張り付けておいて正解だった。

これで届いた5卵全てが孵化した。


昨日、葉っぱにアリがいたので駆除した。

昨年イイギリの鉢をいただいた時、小さなアリが巣を作っていたようで駆除に徹底した。

今年は一つも見られなくなって安心していたけど…

別の所からたまたま来たのかもしれないけど、アリは天敵なので気を付けないと。

あと、数日前にはベランダにハエトリグモもいたので、いろいろ目配りしないといけない。

開放飼育観察なので、寄生蜂・寄生バエも来るような気もするし、たまにスズメも来る。

24時間監視はできないけど、できるだけ見るようにする。


昼、一日でこんだけ食った。








26.7.15


最初に孵化した子が脱皮したようだ。

見た目はちっとも変わらんねぇ。








26.7.16


午前0時半頃、数チェックすると3個体しかいない…

アリとかクモとかいるのかと探したが見当たらず。

昨日は数個体がいろいろと葉っぱを移動していたので、どこかに隠れて気付かないだけなのか?

30分おきくらいにチェックしてみたんだけど、状況は変わらないので2時半に就寝。


ワールドカップを見るために4時前に起きて確認したが、やはり変わらない。

6時過ぎに見ると、2個体が地面にいた。

4時のチェックではいなかったので、隠れていたのが出てきたか?

そのうち1個体はちょっとダメそう…

もう1個体は、葉っぱに移動させて様子を見ると、少し弱ってる感があるけど大丈夫かな…

6時間くらいエサを食べられなかった影響か。


昨晩は結構な風が吹いていたので、それが原因かな?

夕方も風は強く、葉っぱがパタンと他の葉に当たったりしていたので気になっていた。


昼、確認すると、落ちていて葉に戻した個体の姿はなかった。

やはり弱っていたんだね…

どうしよう、部屋に取り込んだ方がいいのかな?

当面はもう少し様子を見て、風が強くなるようなら室内に入れるかも。





26.7.17


昨日、日暮れ前に3個体を確認していた。

夜は風が強くなかったので、今日は大丈夫そうだなと確認しなかった。

午前3時頃、寝る前に確認してみるも、一つも姿がない…

なんで!?

隈なく懐中電灯を照らして探すと、葉っぱに徘徊性のクモがいてササっと逃げた。

こいつが食ったのか? それしか考えられないんだけど…

まさかまさか、この段階で全滅なの?

これが開放飼育観察の怖いところだ。

何が起こるか、どんなアクシデントがあるかわからない。


8時半に起床。

明るい時間でもう一度全部の葉っぱや地面などいろいろ探してみると…





よかった… ん、よくはないけど、1個体だけでも残っていてくれた。

全滅は免れたけど、1個体しかいなくなったことにショックを隠し切れない。

もうおっかなくてしょうがないので、葉っぱを切り取って室内で通常通りケースでの観察にする。

なんとしても、この子は蛹化まで持っていかなければ。


ちょっとして、せめてもう1個体でも出てきてくれることを望みたい。





26.7.18


昨日の騒動、夜中で幼虫が一つも見つからなかったので、北関東のOさんにメールを入れた。

もし全滅したら、いくつかいるので連絡くださいと言われていたので。

結局、朝1個体だけ生存していたので、再度メールをしたのだけど、用事があり忙しかったみたいで

メールの確認は午後になってからのようで、朝イチで発送されたとのこと。

申し訳ないです、お世話になりっぱなしで…


本日午後に到着した。

幼虫3個体と卵が複数と書かれていたけど、残念ながら幼虫1個体は落ちていた。

残り2個体は動きがないが、葉っぱを食っているように見えるので大丈夫だろう。

↓の画像はそのうちの1個体。

卵はいくつ孵化するかわからないが、このまま様子を見ていきたい。








26.7.20


最初からいる残り1個体の子、昨晩からケースの下にいて動かなかった。

タッタカっ子はけっこう移動が多かったが、そろそろ脱皮の頃かと思い注視。

夜中まで見ていたが、うろうろすることなく一ヶ所でジッとしているので

脱皮だろうと判断して葉に戻さずそのままにしておいた。

今日になっても同じだったので待っていたら、15時半頃に3齢に脱皮していた。








26.7.21


3齢の子、一日経ったら模様が出てきた。








26.7.23


未明の確認でジッとしていて、脱皮態勢に入ってるっぽいので、3齢の姿をもう一度撮っておいた。

うっすらと緑っぽい感じになってきている。







一時間おきくらいにはチェックしていたが、23時に4齢に脱皮しているのを確認。

明日、もう一度撮影しようと思う。










26.7.24


厳しい現実を報告しなくては…

18日に追加で送っていただいた卵と幼虫2個体。

卵は5つくらい孵化していないのがあったが、一つも孵化しなかった。

幼虫2個体は、一つが嘔吐してそのまま落ちた。

もう一つは脱皮したが、お尻の辺りが脱ぎきれなかったようで、どうもダメになりそうだ。

まだ触れると反応はあるが、動けないようで葉っぱも食べていないようで…

せっかくご厚意で追加を送っていただいたのに、このような事態になってしまい申し訳ないです。



昨晩4齢になった個体だけになりそうだ。

なんとしても、この子は蛹化までは持っていきたい。










26.7.26


威嚇された。





終齢になると、顔の横の突起がなくなるので、今のうちに正面から撮っておく。








26.7.27


昼過ぎに脱皮した。

顔横の突起があるね。

6齢まであるの? それとも、これで4齢なの?








26.7.28


いいね〜、かっこいいねぇ〜!





この子しかいないので、なんとか蛹化までは持っていきたい。

差別するわけではないが、他の子よりも厳重に管理していく。

今が4齢だとすると、この子が最後に産まれた個体だとして、初齢→2齢に6日かかったことになる。

最初の子が2日で2齢になったことを考えると、どうもしっくりこない。

いろいろ調べても、タッタカは6齢なるとの記述は見られなかったんだよね…

なんにしても、次の脱皮で終齢なのは確実なので、あまり気にせずいってみようか。





26.7.29


今後二度と観察できないかもしれないので、撮影枚数は多めにしていく。










26.7.31


昨晩から動きが止まり、正午の段階でも変化はない。

終齢へカウントダウン…








26.8.1


一日以上ジッとしていたが、今朝終齢になっているのを確認。

これからはめちゃくちゃ食うようなので、エサ切れには気を付けたい。








26.8.2


噂には聞いてるから驚かないけど、本当によく食うねぇ!

夜に多めの葉を入れても、足りなくなりそうな気がする…

植木鉢を部屋に入れて、放し飼いにするのが無難かな。










26.8.5


北関東のOさんが昨年観察した記録では、終齢になって5日で蛹化態勢に入っているようだ。

ということは、今日・明日にも変化があるかもしれない。

結局、夜は葉っぱを二枚入れて管理しているが、昨晩はあまり食っていないようだ。

病気とかじゃなければいいなと心配するも、朝はバリバリ食べているので大丈夫か。

蛹化が近いから、少しペースが変わってきているのかもしれない。

この姿を見られるのは、あとちょっとの時間しかない。








26.8.6


今日のところはまだ変化はなく、相変わらず食いまくっている。

葉っぱ交換の際に、サイズを測ってみた。


おおよそ7センチといった感じかな。








26.8.7


そろそろと思われるが、まだ蛹化態勢になっていない。

もう間もなくと思われるので、今日は朝から夕方暗くなるまで鉢植えに移動させてみた。

元々は、このスタイルでの観察を予定していたので。





風がビュンビュン吹き荒れる中、ちょっと苦労しながらも行きたい所へ移動。

反対側には状態の良い葉があるのだが…

手を貸さずに好きなようにさせた。





ケースでの管理でもやっていたけど、ある程度食った後に葉柄を切り落とす習性があるようだ。

食い痕を残すと、捕食者に見つかるからなのだろうか。





別の葉へ移動し、しばらくは静止状態。

また状態のあまりよくない葉にいっちゃったね〜








26.8.8


昨日、夜にはケースに戻していつも通り。

少しは食ったが、21時頃からは動きが止まった。

いよいよ蛹化態勢か?


夜中まで起きていたが、気になっていたせいか6時過ぎには目が覚めた。

ケースを覗いてみると…



6:20


下を歩いていたので、イイギリの鉢植えの横にクヌギの切り枝を添えて様子を見る。



6:35


クヌギは縦置きにしていたが、ずっと横にゆっくりと歩くので、室内に取り込んで横向きに。

ちょっとすると、糸吐きを始めた。



7:20


7:25


9時過ぎ、糸吐きをやめて歩き出す。

どうしたの!? 気に入らないことがあった?

しばらく落ち着かずに歩き続ける。

ただ、どこかに行くわけでもなくクヌギからは離れない。

下に空間があった方がいいのかとペンを挟んでみるとまた繭作りを開始。

しかし、40分ほどでまた歩き出した。

空間が足りないのかな、5センチほどの箱をかまして様子を見ると、糸吐きを再開した。

今度は休まずに作業をしているので、これでうまくいくかな?



それから約5時間後、同じ位置で繭作りをしているのだが…



14:45


台座はできてるんだけど、一向に繭らしくはなっていない。

もう様子を見るしかないので、なんとか上手くいくことを願う。



夕方…

↑から二時間ちょっと経過するが、ほぼ進展はない。

休まずにずっと作業をしているんだけど…

以前、ウスタビガでも繭を作れなく蛹化したということがあったけど、それと同じ状況になりそうな気配。

見守ることしかできないので、刺激せずにそっとしておく。



17:00





26.8.9


昨日の夕方以降も様子を見ていたが、変わらずだったので20時過ぎにケースへ移動させた。

落下しちゃうといけないので、下にタオルを敷いていた。



本日1時半、まだ繭作りをやっている。

もういいよ、無理だよ…

18時間も頑張ったんだから。

蛹になる体力がなくなっちゃうよ!


箱にくっついていたので、下のタオルに体がすっぽり入れる窪みを作って箱を置いた。

繭は作れなかったけれど、無事に蛹になってくれたらいいな。

臨時だったので咄嗟の判断だったけど、こうなるんだったらもうちょっと良い箱というか台に

すればよかったね…





朝起きると、どこかに移動することもなくそのままだった。

繭が出来たと思って、そこで蛹化してほしい。

今日・明日は触らずそっとしておく。

11日に様子を見てみる予定。





26.8.11


予定通り、今朝様子を見てみた。

ピクンと反応はあるし、なんとか大丈夫そうだ。

下のタオルにも糸を吐いているようなので、脱皮殻が滑らずくっついちゃうという心配はないかな。

今晩はまだ早いか? 明日には蛹化しそう。


何かと順調ではなかったけど、普段見れないような前蛹の状態が見れたので、プラスと捉えようか。

チャンスはまたあるかわからないけど、その時がきたら繭が出来上がる工程も観察したい。








26.8.13


昨日はまだ蛹化しなかった。

昨晩一枚撮っておいた。

嫌な変色はなかったので、大丈夫とは思うが…





本日、数時間おきにチェックしていた。

なかなか蛹化しないので、色は大丈夫そうだけど、ダメなのかな〜とちょっと頭を横切ったり…


午後9時半を過ぎた頃のチェックで…



21:35


21:41


21:52


22:10


22:45


23:55


よかった、無事に蛹化できた。

固まったら管理場所を決めて保管したい。





26.8.14


まずは、昨晩寝る前に一枚。



2:10


起床して一枚撮っておいた。

数日してカチっと固まったらもう一枚撮っておこう。



9:45





26.8.18


完全に固まった。

いろいろとありすぎたね…

忘れられない飼育観察になった。


この後は変化がないので、当面の間更新はないと思われます。








26.9.16


蛹化から約一ヶ月、変化があった。









もしかしたら、こういうこともあるんじゃないかと密かに思っていた。

にしても早かったけど。

自然界でもきっとあるんだろうね。

普通の個体よりも小さめなのはしょうがない。

波乱万丈だったこれまでの経緯で、早かったとはいえ無事に羽化してくれたのが感慨深い。

手に乗せて撮影を続ける。











場所を移動させて、羽化ルームを片付けていたら、卵がいくつかくっついていた。

あれ? 数日前に羽化してたの?

小さいし、触角から♂だと思っていたが、♀だったのね。

子孫を残させてあげれなくごめんね。





一度はやってみたかった、タッタカの飼育観察の機会を提供していただいた北関東のOさん

改めまして、ありがとうございました。

順調ではなかったし繭も作れなかったので、できることならもう一度やりたいなと思う。

そんな機会がまた来ることを切に願う。



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