観察レポ =ツマグロヒョウモン=


10.9.25


本日の仕事中、ブロック塀をよじ登るツマグロヒョウモンの幼虫に遭遇。

大きさからもきっと蛹化するための移動だろう。

06年にも同じ状況で拉致したが、蛹化する際に皮を脱げず落ちてしまったことは紹介している。

一度は羽化したての成虫を見たいと思っていた。 できれば♀を。

卵からやってみたかったけど、時期も時期だし、今年の観察コーナーは撃沈続きなので

この子を我が家へ招待した。


南方系の蝶だが、数年前から関東に定着している。

北上してきたというよりも、パンジーやビオラなどに卵や幼虫が付いたまま流通したと思われる。

なので、当初は天敵がいないと言われていたけど現在ではどうなんだろ?

もう寄生の心配をしなくてはいけないかもしれない。

そんな不安も抱きつつ、とりあえず無事に羽化してくれることを願うのみ。







夕方から飼育ケースの蓋でジッとしていたが、夜遅くになって糸を吐いて蛹化準備に入った模様。

明日にはぶら下がってるかな?





10.9.26


今朝起きたら予想通り前蛹になっていた。

寄生されていなく無事なことを祈りたい。

黒い蓋のため、横から撮ると後ろにピントが合ってうまく撮れず斜め下からの撮影。

今後、黒い幼虫は明るい色の蓋にしよう。








10.9.27


昨晩からお出掛けしていたので蛹化には立ち会えなかった。

今晩帰宅後、無事に蛹になっていた。

ストロボを焚くと色が変わっちゃうようなので、明日の午後にでも自然光で再度撮影したい。

雨予報だけど… とりあえず、無事に蛹化したご報告でした。








10.9.28


午前の大雨が嘘のように午後から晴れ、太陽光で撮影した。

ストロボ撮影では、星の部分が青かったりピンクだったり光ってしまうが、

本来の見た目はこのようにゴールド。

撮影中、元気よすぎるくらいに動いたので、どうやら寄生の心配はないようだ。

羽化まではもうそっとしておこう。










10.10.2


蛹になって6日、まだ変化はない。

真夏なら4〜5日で羽化するけど、この時期はもう少し遅いと思われる。

昨年同時期のルリタテハは3個体羽化したけど、8日と9日だったので

明後日辺りからチェックを強化してみたい。








10.10.5


色も形も見た目的には変化がなかったので散策に出かけた。

夕方前に家から電話。 「蛹がバタバタしてるよ!」 ←恒例(笑)

変化なしだったし、涼しい日が多かったのでもう少しかかると思ってた。

ヒョウモン類とタテハ類は若干違うのかなと… でも、読み通りだったね。

電話で、「翅の先が黒っぽくなってる?」 と聞くとそうみたい。

でも、オレンジ色って言ってたから、なんとなく♂かもって気がした。


夕方に帰宅して見てみる。 やっぱり♂だったか。

♀の羽化も見たいので、来年もう一回拉致の計画を立てることにしよう。

とにかく、無事に羽化できたことを喜びたい。



















撮影後、ベランダの植物に付けてあげた  しばらく歩いて落ち着いた  朝、元気に羽ばたいていってほしい



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