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DATE : 2026/05/27(水)

【オメガ】「スペシャル・シリーズ クロノ・チャイム」522.53.45.52.04.001 — 聴覚と視覚の至高の調和、史上初の「追針三問」が放つ神聖な鐘の音

【オメガ】「スペシャル・シリーズ クロノ・チャイム」522.53.45.52.04.001 — 聴覚と視覚の至高の調和、史上初の「追針三問」が放つ神聖な鐘の音

メタディスクリプション: オメガ(OMEGA)「スペシャル・シリーズ クロノ・チャイム」522.53.45.52.04.001徹底解説。42mmケース、Sedna 18K金、白大明火珐琅文字盤、Cal.1932手巻きムーブメント(50時間パワーリザーブ)、世界初の「追針計時×三問報時」複合機能など詳細紹介。公価約421万円。

はじめに:方寸の内に宿る、歴史的な「鐘の音」を再現する奇跡

スイス時計界において「正確さ」の代名詞として君臨するオメガスーパーコピー 代引き(OMEGA)。
その歴史は1848年に遡り、オリンピック公式計時や月面着陸など、人類の偉業を支えてきました。

本稿では、同社の最高峰コレクションである「スペシャル・シリーズ(Special Edition)から、複雑機能在の中で最も難易度が高く、かつ芸術性の高い「三問報時(Chiming Watch)機能を、独自の「追針計時(Split-Seconds Chronograph)」と融合させた型番 522.53.45.52.04.001を取り上げます。

通称「クロノ・チャイム」と呼ばれるこのモデルは、単なる時間を刻む機械ではありません。「低音で分、高低音で秒、高音で秒」という、まるで体育館のゴールベルのような音色を奏でる、世界初の複合機構です。18k Sednaゴールドの輝きと、白大明火珐琅の清らかさが織りなす美しさは、まさに「腕の上の美術館」そのものです。「伝統的な高級時計の頂点に触れたい」「唯一無二の体験を求める」という方にとって、これは間違いなく「人生の記念すべき一本」となるでしょう。

デザイン:1932年アテネオリンピックへの敬意、古典的優雅さの復刻

このモデル最大の魅力は、オメガの歴史における黄金時代を彷彿とさせる、完璧なレトロモダンデザインにあります。

42mmケース径:黄金比の完璧なバランス
メンズウォッチとして理想的な42mmのサイズ感。厚みのあるケースですが、装着感は非常に良く、シャツの袖口からはみ出さない絶妙な収まりを実現しています。
ケース素材には、オメガ独自開発のSedna 18Kゴールド(ピンクゴールド)が使用されています。経年変化による色合いの変化を楽しめつつ、独特の赤みがかった金色は、高級感と同時に温かみを演出します。
白大明火珐琅文字盤の清らかさ
このモデルの真骨頂は、白大明火珐琅(Grand Feu Enamel)で構成された文字盤です。
高温で焼き付けられた珐琅は、ガラスのように滑らかで、深遠な白さを放ちます。時間が経つにつれて、独特の風合い(クラック)が生じることもありますが、それは所有権の証であり、愛着を生む要素となります。
12時位置のリューズやボタン、そして青鋼製の針(SednaゴールドにPVD処理を施したブルー)が、白い背景に映え、視認性と美観を両立させています。
2つのサブダイヤルと玑镂(きろう)
文字盤には、2つの小さなサブダイヤルが配置されており、それぞれが美しい玑镂(ギヨシェ)模様で装飾されています。
これは、1932年のオリジナルモデルからの継承であり、光の当たり方によって無数の星のように瞬き続けます。
「追針」の美学
通常のクロノグラフとは異なり、追針(Split-Seconds)機構を搭載。スタート・ストップボタンを押すと、主針が動き続けながら、もう一方の針が追いつき、さらに押すと分離して個別に停止できます。これにより、レースなどの精密なタイム計測が可能になります。

機能:世界初!「追針計時」×「三問報時」の驚異的融合

オメガが誇る自社製ムーブメントCaliber 1932は、この時計の心臓部として、従来の限界を破る技術革新を成し遂げています。

世界初の「追針三問」機構
通常、三問報時は「現在時刻」を報じます。しかし、このモデルは「追針計時で測定した時間」を報時するという、世界初の試みを成功させました。
計測を開始し、終了後に三問ボタンを押すと、「低音で分、高低音で秒、高音で秒」というリズムで、計測にかかった時間が鳴り響きます。
例えば、1分52秒の計測であれば、「ドン(1分)… ドン・トン(50秒)… トン・トン(2秒)」という、まるでオーケストラの演奏のような音色が鳴り止みます。
Caliber 1932 高周波至臻天文台ムーブメント
心臓部には、振動数が28,800振動/時(4Hz)の高周波ムーブメントが搭載されています。
パワーリザーブは約50時間。完全巻き上げから2日半以上動作するため、実用性も抜群です。
ムーブメント内部には、数百もの部品が精密に組み合わされており、その仕上がりは職人による丹念な仕上げにより、芸術作品そのものです。
Sednaゴールド音簧による「神聖な鐘の音」
音質向上のため、音簧(ハンマーが叩く金属棒)にもSedna 18Kゴールドが採用されています。
これにより、従来のステンレス製音簧とは比べ物にならないほど、豊かで透明感のある、まるで教会の鐘のような音色が実現しました。
ハンマーの先端には硬化鋼が埋め込まれており、衝撃を吸収しつつ、芯の強い音を放ちます。
裏蓋越しに見える美しさ
サファイアクリスタルの透け裏蓋からは、複雑に絡み合うギア類や橋板が一望できます。
ギア類や橋板には、ペール・ド・ジュネーヴやコーティング加工が施され、職人の技が感じられる仕上がりとなっています。

スペックと価格:投資価値の高い「伝説の一本」

モデル名: オメガ スペシャル・シリーズ クロノ・チャイム
型番: 522.53.45.52.04.001
ケース径: 42mm
ケース素材: Sedna 18Kゴールド
文字盤: 白大明火珐琅
ムーブメント: 手巻き Cal.1932(追針計時×三問報時)
パワーリザーブ: 約50時間
防水性能: 30m(日常生活防水)
ガラス: サファイアクリスタル(両面無反射コーティング)
ベルト: 黒または茶色の クロコダイルストラップ(同系色)
公定価格: ¥4,218,000(日本円換算:約421万円〜)

※価格は為替レートや販売店、流通状況により変動します。市場での取引価格は、希少性からさらに高騰することも珍しくありません。

まとめ:聴覚と視覚の至高の調和、究極の「美」

「オメガ スペシャル・シリーズ クロノ・チャイム 522.53.45.52.04.001」は、単なる高級時計ではありません。

それは、「スイスの精密さ」と「イタリアの情熱」、そして「歴史への敬意」が融合した、人間が作り上げた芸術品の結晶です。
白大明火珐琅の神秘的な輝き、Sednaゴールドの温もり、そして「追針三問」という行為が持つ精神的な豊かさ。これらすべてが調和した一本は、ビジネスの場において自信を与え、プライベートな時間においては心の平穏をもたらします。

「派手さではなく、内面的な品格を重視している」「長く愛用できる伝説の一本を探している」「スイス時計の精密さと美しさに惹かれる」という方にとって、このモデルは間違いなく「至高の選択肢」となるでしょう。

朝、窓の外を見下ろしながら、ゆっくりとリューズを回す。その瞬間に感じる喜びは、他のどの時計にも代えがたいものです。

キーワード: オメガ, OMEGA, スペシャル・シリーズ, Special Edition, クロノ・チャイム, Chrono Chime, 522.53.45.52.04.001, 追針三問, 三問報時, Sedna 18Kゴールド, 白大明火珐琅, Cal.1932, 50時間パワーリザーブ, スイス時計, 高級時計, ビジネスウォッチ, ミニマル, 伝説, 投資価値, 正装時計, 瑞士時計

DATE : 2026/03/12(木)

ロレックス グリニッチII ホワイトゴールド・グリーンセラミック — 初の“セラミックダイヤル”搭載で、GMT機能の新基準に

ロレックス グリニッチII ホワイトゴールド・グリーンセラミック — 初の“セラミックダイヤル”搭載で、GMT機能の新基準に

「ロレックスがついにセラミックダイヤルを採用?」——その驚きの革新を実現したのが、**2025年「 Watches and Wonders Geneva (W&W)で発表されたロレックス グリニッチII M126729VTNR-0001です。18Kホワイトゴールドケース+グリーン/ブラック双色Cerachromベゼルに加え、世界初となる“セラミック製ダイヤル”を搭載。公価は419,900元**(約905万円)。果たしてこのモデルは、なぜ“GMTの新王”と称されるのか?公式情報をもとに、徹底解説します。

Q. このモデルの最大の革新点は何ですか?

A. 「ロレックス史上初のセラミックダイヤル」です。

従来のグリニッチII:金属またはラッカー仕上げダイヤル
本モデル:
ダイヤル素材:グリーンCerachromセラミック(ベゼル下半分と同じ色調)
特徴:
色褪せ・傷・紫外線に完全耐性
光の当たり方で深みのある立体感を演出
ベゼルとのカラーコーディネートが完璧

💡 注目点:これはロレックススーパーコピー全ラインナップを通じて初の試みであり、今後の高級モデルへの波及が予想されます。

Q. ケース・素材の仕様は?

A. 18Kホワイトゴールド(Everose GoldではなくWhite Gold)で、上品な存在感を実現。

サイズ:直径40mm × 厚さ11.90mm
仕上げ:ラグ部分はサテンブラッシュ、ケース側面は鏡面ポリッシュ
防水性能:100m(日常使用・旅行に十分)
特殊設計:
クラウンガード(リューズガード)付き
サイクロプス(拡大レンズ)は9時位置(左利き仕様)

📌 補足:9時位置日付表示は、2022年発売の「左利きグリニッチ」(Ref.126720VTNR)の延長線上にあります。

Q. 双色ベゼル「グリーン/ブラック」の意味は?

A. 「昼=グリーン」「夜=ブラック」という視覚的直感性を追求したデザインです。

素材:Cerachrom(ロレックス独自のセラミック)
製法:
一体成形後、PVDプロセスでプラチナコーティング
目盛り・数字はプラチナ蒸着で永久的に鮮明
名称:ファンの間では「フォレスト」や「ジャングル」と呼ばれる可能性あり(※正式名称未発表)

⚠️ 注意:これは「ペプシ」(赤青)、「バットマン」(青黒)に続く、第3の双色GMTとして位置付けられます。

Q. 搭載ムーブメント Cal.3285 の性能は?

A. ロレックス自社製GMT機構の頂点とも言える高性能ムーブメントです。

精度:スーパー・ラティナ認定(日差-2/+2秒以内)
動力貯蔵:70時間(週末外しても月曜にそのまま着用可)
技術的特徴:
パラクロム(Parachrom)ヒゲゼンマイ → 磁場・衝撃に強い
クロノエナジー(Chronergy)脱進機 → 効率30%向上
パラフレックス(Paraflex)ショックアブソーバー

📌 注目点:GMT針は独立操作可能で、現地時間+故郷時間+日付を正確に同期できます。

Q. GMT機能の使い方は?

A. 「24時間表示+双色ベゼル」で、二つのタイムゾーンを直感的に管理できます。

メイン時針:現地時間(例:東京)
三角GMT針:故郷時間(例:ニューヨーク)
ベゼル回転:第三のタイムゾーン(例:ロンドン)を一時的に確認可能

💡 実用例:国際線パイロット・海外出張族・デュアルライフ派に最適。

Q. 誰におすすめですか?

A. 以下の3つの条件に当てはまる方に最適です。

「ロレックスの最新技術を体験したい」ハイエンドコレクター
「GMT機能が必要だが、ペプシ・バットマンは被りたくない」個性派
「セラミック素材の耐久性と美しさを求める」実用志向者

このM126729VTNR-0001は、単なるカラーバリエーションではなく、“ロレックスの素材革新”を象徴する一本です。

DATE : 2007/06/29(金)

ブレスレットのような時計であり、時計のようなブレスレット。

それなりに多くの時計を見てきて、ある程度の知識や見方は身についてきたつもりだが、それでも実物を前にすると、想像と印象がすれ違うことはいくらでもある。写真ではかなり気に入っていたモデルが、実際に手首にのせてみると今ひとつ自分にはなじまなかったり、逆に何気なく見ていた時計が、不意に手首の上で魅力的に見えてきたりする。結局、時計にはスペックや画像だけでは拾いきれない何かが常に潜んでいる。

 そのなかでも、ずっと気になっていたのがブレスレットウォッチだった。いわゆる“普通の腕時計”は、ラウンドケースに別体のストラップやブレスレットを組み合わせた構成のモデルが大半だ。一般にブレスレットウォッチといえば、レザーストラップモデルに対するメタルブレスレット仕様の時計全般を指すことが多いのだが、ここで取り上げたいのはそのなかでも少し趣の違う存在である。ケースやブレスレット部分が装飾的につくられ、ジュエリー感覚でつけられるタイプの時計を、ここでは便宜上ブレスレットウォッチと呼びたい。

私のなかでのブレスレットウォッチの一例。

 これまで取材で訪れたヴィンテージショップや、オークションカタログなどで目にしてきたブレスレットウォッチは、1930〜70年代ごろに製造されたものが中心だった。ケースとブレスレットがジュエリーのように一体でデザインされていたり、宝石のあしらいが主役になっていたりと、時計とジュエリーのあいだの線引きが、現在の感覚よりもずっとゆるやかだったことがうかがえる。女性向けのモデルを中心に、ブレスレットそのものの造形や装飾に重心を置いたデザインが目立ち、ジュエリーとしての存在感を備えたブレスレットウォッチが当時のスタイルを象徴していたのではないかと感じさせる。ジュエラーがケースやブレスレット部分を製作し、そこに時計メーカーのムーブメントを収めるというスタイルも少なくなかった。

アンティコルムオークションのプレビューで見かけたパテック フィリップ レディスカフウォッチ 4151/1。

 たとえば2024年5月のアンティコルムのオークションプレビューで出合った、パテック フィリップのレディスカフウォッチ Ref.4151/1。画面越しに見ていたときはただ“きれいなブレスレットウォッチ”という印象だったが、スーパーコピー実物のメッシュブレスレットが見せるしなやかさや、光の受け方は写真だけでは想像しきれていなかった。

 そうした体験もあって、ブレスレットウォッチを実物ベースでじっくり見られる場所を探しているうちに行き着いたのが、大阪・阪急メンズ大阪1FのTHE LAST STORE®だった。

THE LAST STORE®での出合い

 阪急メンズ大阪1FにあるTHE LAST STORE®はブレスレットウォッチをより深く知るために最適の場所だった。ヴィンテージアイウェアやジュエリー、クルマ、そして時計を専門に扱うこのショップは、ブレスレットウォッチの宝庫だった。店内にはヴィンテージアイウェアも豊富に揃い、ユニークな時計と同じ雰囲気をまとってお出迎えしてくれた。

 本題に入る前に、THE LAST STORE®を運営するSOLAKZADE®︎について話をしたい。SOLAKZADE®︎を手がけた岡本兄弟は、ヴィンテージアイウェアのパイオニアとして知られている。彼らが運営するTHE LAST STORE®はヴィンテージの美を追求する空間として、アイウェアに加えて時計やジュエリーのヴィンテージアイテムを展開しているのだ。

兄の岡本龍允(たつや)氏と弟の竜(りょう)氏。

 ヴィンテージアイウェアに限らずジュエリーやウォッチの専門性においても、SOLAKZADE®︎はほかに類を見ない存在だ。それぞれのアイテムが持つ歴史や背景を深く理解し、単なる販売ではなく、それを語り継ぐことに重きを置いている。特に時計に関しては、1910~70年代までの希少なヴィンテージウォッチがそろい、保存状態のよさと実用性のバランスを見ながら、現代のライフスタイルにも寄り添うようなセレクトがされている。

一点物のヴィンテージアイウェアが整然と並ぶ引き出し。そのひとつひとつが、時代も国も異なる背景を持つ。

アイウェアにとどまらず、造形や発想においても一線を画す時計たちが顔をそろえる。左はライターと一体になったクロック、右はデスククロックだ。時代も用途も超えた時計がそっと混ざっているのが、この店らしさだ。

 世界中から注目を集める存在となっても、岡本兄弟は「無理に店舗を拡大したり、大々的なプロモーションをするつもりはない」と話した。広げることよりも店の本質を大切にし、本当にその価値を理解する人々に向けた空間として存続させることに重きを置いている。たとえば、あるコレクターが数十年かけて集めた貴重なウォッチを抱えて店を訪れたことがあったという。そのとき岡本兄弟は、販売用の在庫を勧める前に、持ち込まれた時計1本1本を面白がりながら手に取り、その来歴やデザインについてコレクターとじっくり語り合ったそうだ。彼らにとっては売り場の外側にあるこうした対話こそが、この店の核であり、時計やジュエリーの魅力を次の世代へと手渡していくいちばん重要な時間なのだと感じさせられた。

 今回紹介するのは、11本のブレスレットウォッチだ。モデルの希少性や状態のよさはもちろんだが、どの時計も時刻を読む道具としての実用性をきちんと担保しながら、ジュエリーとしての装飾性も兼ね備えたものばかりだった。ブレスレットウォッチというジャンルをとおして、彼らが何を美しいと感じているのか。スペックや市場価値だけでは測れない、岡本兄弟の美意識にかなった11本のブレスレットウォッチをご覧いただきたい。

SOLAKZADE®︎が今すすめたい11本のブレスレットウォッチ
ロレックス プレシジョン、1960年代製

「ロレックスなのに、どこか野性的でしょ」。そう言って岡本兄弟が手に取ったのは、葉脈のようなモチーフが連なったブレスレットだった。カーブチェーンを横に二列並べただけの構造なのに、驚くほどドラマチックな表情をしている。光の角度で反射が変わり、まるで木の葉や爬虫類の背びれのように見える。「このチェーン、すごく有機的なんですよ。金属なのに、生きているみたいになめらかに動く」。そんなアバンギャルドなブレスレットとは裏腹に、ダイヤルには“PRECISION”の文字。ロレックスらしい精度と、この挑発的な造形の組み合わせが奇妙なほどしっくりくるのは、同社が同時期に手がけていた“キング・マイダス”のように、ジュエリー的なアプローチを思い切って採り入れた背景があるからだろうか。「もともとはレディスですけど、男性がつけても全然いいと思うんです。バイカージュエリーみたいな感覚で。挑戦的な服にも負けないですよ」

オーデマ ピゲ Cal.2080、1970年代製

 イエローゴールドのケースは、光を受けても決して強くは輝かない。それがこの時計の上品さであり、最大の魅力だ。「ゴールドなのに、硬さを感じないんです」と岡本兄弟は言う。確かに、細やかな彫金によって表面がほぐされるとともに光の反射がこまやかになり、金属とは思えない繊細で柔らかな表情が生まれている。「ロレックスのデイデイトが“金の重さ”を象徴するなら、これはその逆です。力じゃなくて、技で魅せるゴールドウォッチなんです」。彼らの言葉どおり、この時計には職人の技が息づいている。過剰な主張を排し、ブレスレットに反射する控えめな光の粒だけで存在を語るような静けさがある。

パテック フィリップ×ティファニー ダブルネーム、1960年代製

「このパテックはね、どこかスペーシーなんです。20世紀中ごろのSF映画に出てきそうな、宇宙船みたいなフォルムなんですよ」。岡本兄弟がそう語りながら見せてくれたのは、6時位置に“Tiffany & Co.”の文字が入った1本だった。「たった10文字ですけど、このサインには時代が詰まっていると思います。ブランドの枠を越えた友情とか、文化の往来とか。今の時計ではなかなか感じられない“温度”があります」。当時のパテック フィリップをはじめとした時計ブランドには、正規代理店や老舗ジュエラーの名前を文字盤に載せる“ダブルネーム”の文化があった。ティファニーをはじめ、名門小売店のサインが入った時計は、メーカーと販売店の信頼関係を象徴するものとして扱われ、今ではひとつのコレクションジャンルとしても評価されている。「無機質に見えるけど、ちゃんと生きている。そんな時計がいちばんおもしろいんです」

パテック フィリップ、1920年代製

「腕時計というより懐中時計の名残があるんです」。そう言って見せてくれたパテックは、時代の移り変わりをそのまま形にしたような1本だった。細いブレスレットに、小さなラグでケースをつなぐ構造。懐中時計から腕時計へと移行していく時代ならではの名残が随所に感じられる。「ブレゲ数字も針もすごくクラシックですけど、重たく見えないでしょう。古典的なのに、どこか合理的で軽やかなんです」。細いブレスレットがそのままケースへ自然につながることで全体の構造も簡潔で、古典的な意匠をまといながらも、必要以上に装飾を盛らない合理性がデザインに表れている。金属の質感も、経年で光沢がほどよく抜けてゴールド特有のギラつきが抑えられ、柔らかなトーンになっている。装飾を絞り込んだプロポーションと細いブレスレットのバランスと相まって、古くさくなく今の時代に合った軽さを感じさせるのだ。「ジーンズにこれを合わせて欲しいですね。力を抜いて、さらっとつけるくらいがいちばんかっこいい」

ボーム&メルシエ、1960年代製

「このチェーンは、見れば見るほど人の手が感じられるんです」。そう言って、淡く光を返すブレスレットを指先でなぞった。太めのチェーンリンクを彫り込みながら成形したようなデザインで、ひとコマごとに筋目状の彫金が施されている。毛並みのようでもあり、木目のようでもあるテクスチャーが金属に柔らかさを与えている時計だ。「14金は当時のアメリカ市場向けの仕様です。でも素材以上に、このチェーンの“表情”が大事なんですよ。強い光よりも、間接光の下でこそいちばん美しく見えます」。確かに、光の加減で表面のトーンが変わる。装飾的すぎず、手元に手仕事の跡がより色濃く感じられる。

ブシュロン、1970年代製

 こちらはスクエアケースとブレスレットがひと続きに見えるブシュロン。「ジュエラーがつくる時計って、やっぱり構築の仕方が違うんですよ。時計というより、オブジェクトなんです。アンドリュー・グリマが活躍した時代の空気を感じますよね。メゾンのコード(ブシュロンがジュエリーで培ってきた建築的な面使いや金細工のテクスチャー表現など)がすべて貫かれていて、どの角度から見ても美しい」。ダイヤルには細かな縦の筋目装飾が施され、光の角度でわずかに表情を変える。ブレスレットとクラスプの仕上げを完全にそろえることで、時計とジュエリーの境界が消えているのだ。これには実用性を超えたデザインとしての完成度がある。街を歩くたびに光を反射し、手元が空間の一部になるような感覚だ。「こういう時計は、都会の風にも合うんです。ニューヨークでも、パリでも、東京でも」

パテック フィリップ、1970年代製

「この時代のパテックは、控えめに主張するんですよね。いわゆるジュエリーウォッチと違って、これは静かにグラマーな時計なんです。それなのに、なぜか視線を集める。それが70年代のパテックらしさですね」。彼らがそう言って手に取ると、時計は光を強烈に反射するのではなく吸い込むように落ち着いた輝きを見せる。サテン仕上げのブレスレットとケースサイドが完全に揃い、全体がひとつの面として構成されている。枯山水の砂敷きを思わせるマットな質感が、煌びやかなはずのゴールドを穏やかに見せていた。ケースはやや横長で手に取ると確かな重みがある。袖口に潜ませると、ちらりと文字盤の両サイドにのぞくブランカードのテクスチャーに感化されて、手元をほんの少し華やかにする。派手さではなく、密やかな存在感…それがこの時計の品格を表していた。

ジャガー・ルクルト、1990年代製

「ラピスラズリって、人工的な青じゃないんです。自然が時間をかけて作った、いちばん深い青なんですよ」。岡本兄弟の言葉どおり、ダイヤルの青はただの装飾ではなく見る角度によって奥行きを変える。ラピスラズリに含まれる黄鉄鉱の粒が星空のように散り、周囲のダイヤモンドとゴールドケースの光と柔らかく調和していた。「今風の派手さこそ感じませんが、古代の贅沢さを感じます。人が金や宝石に引かれた最初の理由が、この1本には残っている気がします」。ケースは角を落としたクッションシェイプで、ブレスレットは細かな粒のようなパターン。その立体感が、ジュエリーとしての完成度を一段引き上げている。そして、長い時間を経てもなお変わらぬラピスラズリの青が、普遍的な美の基準を示しているようだった。

ティファニー、1970年代製

 縦長のケース接合部から幅を変えずに伸びるブレスレットは、全体に施された横方向の筋目が光をやわらかく散らし、控えめな輝きが静かな品を生んでいた。「ティファニーって、キメすぎない美しさがあるんですよね。リューズに配された黒いカボションが、ちょうどいいアクセントなんです。主張しすぎないけど、見る人はちゃんと気づく。そういう“間”の取り方が上手いんですよ」。確かに、視認性も装着感も申し分ない。日常のなかに自然に溶け込みながら、ふとした瞬間に存在を主張する。「どんなに忙しい日でも、これを見ると落ち着くんです。時計って、本当はそういう存在でいいと思いますね」

パテック フィリップ、1970年代製

「これはもう、時計というより“彫刻”ですよね。」彼らの言葉どおり、ケースからブレスレット、そして文字盤まですべてにバーク仕上げが施されていて、光を吸い込みながらも、表面の凹凸がわずかに反射を返す。それだけで十分な存在感があった。縦長のスクエアケースは構成こそシンプルだが、文字盤まで含めたひとかたまりの造形として異様なまでの迫力を放っている。1970年代のパテック フィリップが、ゴールド素材を使って大胆にテクスチャー表現を試みていた時代の息吹をそのまま残したような時計だ。「当時のパテックって、どこか退廃的なんです。完璧すぎる美じゃなくてデカダンスのような感じがいい。その余白に人間らしさが見える気がするんですよね」

ティファニー、1950年代製

 小さなケースの上下に、洋梨型のダイヤモンドがふたつ。その周囲を埋めるようにパヴェダイヤが並び、流れるような曲線を描いている。アラビア数字のインデックスとバトン針が添えられているが、岡本兄弟いわくそれはあくまで形式的なもの。この時計において時間は飾りでしかない。「当時の女性にとって、時計は時を知るためのものではなくて、ドレスの一部だったんです。その考え方がすごく豊かですよね。機能ではなくて、気配で魅せているのです」。映画のワンシーンのような華やかさがありながら、どこかオリエンタルな余韻を残す造形。それはまさに、古き良きアメリカのエレガンスと職人技が交差した時代の象徴だ。「こういう時計は、あえて日常着に合わせたくなります。たとえば使い古したツイードジャケットの手元に着けたら、すごく洒落ていると思いませんか?」

目で引かれ、手で確かめる
 SOLAKZADE®︎を訪れる前は、ブレスレットウォッチという呼び名をひとくくりに使っていたが、実際に触れてみるとその言葉がカバーする範囲が広すぎることに気づかされた。ひとつひとつの時計が持つ個性は強く、ブレスレットの仕上げやダイヤルの素材感、さらにはインデックスの配置や針のデザインに至るまで、それぞれがまったく異なる物語を語っている。その自由さは、当時はジュエラーが外装を手がけ、時計メーカーがムーブメントを供給するという分業が一般的だったことにも由来する。外装デザインの裁量が大きかったぶん、ブレスレットウォッチにはジュエリー的発想がそのまま反映され、1本ごとに造形の幅が生まれたのだ。

 たとえば、手彫りのギヨシェやバーク仕上げといった表現は、量産品では味わえない独特の陰影を生み、工業化された現代のスポーツウォッチにはない人の手の温度を感じさせる。こうした手で仕上げられたものこそが、アンティークのブレスレットウォッチが放つ温かみの理由なのだろう。いわゆる、写真では感じられない実物ならではの魅力だ。なかでも印象的だったのが、「昔のパテックはブレスレットがオプションのような存在で、全体的にどこか緩やかだった。ジャズみたいなものじゃないですか?」という岡本兄弟のひと言。その言葉を聞いたとき、私はブレスレットウォッチの自由さに、そういうことかと妙に納得した。

 彼らのこうした感性は、時計好きのみならず多くのクリエイターをも惹きつけている。取材中に聞いた、あるエピソードが印象的だった。取材では、岡本兄弟が語るコレクターやアーティストとのエピソードが印象的だった。たとえばアメリカの音楽プロデューサー、アンドリュー・ワット(Andrew Watt)氏がまだ無名の若手ミュージシャンだったころにSOLAKZADE®︎を訪れ、数本のヴィンテージアイウェアを購入していったという。それから数年のうちに、彼はブルーノ・マーズやレディー・ガガ、ポスト・マローンらのプロデュースを手がけるほどの成功を収め、ついにはグラミー賞を獲得するまでになった。

 無名時代のアンドリュー・ワットが「東京に行くなら絶対に訪れるべき場所」としてSOLAKZADE®︎を推奨したこともあり、彼の紹介で多くのアーティストが訪れるようになったという。彼のような影響力のあるミュージシャンたちが足を運ぶことで、店の魅力が世界中に広がっていったのだ。

 実物を前にしてあらためて感じたのは、ブレスレットウォッチの魅力は数値やスペックよりも、手仕事の痕跡や金属のトーン、経年で生まれたパティーナといった“空気”の部分にこそ宿っているということだった。ショーケース越しや写真で見ているときには整った1本にしか見えなかった時計が、腕に乗せた途端にぐっと存在感を増したり、逆に静かに背景になじんだりする。その変化は、装飾の密度や仕上げの表情が手首の上でどう立ち上がるかによって決まってくる。結局のところ、アンティークのブレスレットウォッチは目で選ぶだけでなく、実際に腕に乗せたときに雰囲気まで含めて、その真価が見えてくる存在だと痛感した。

DATE : 2007/06/28(木)

方形ウォッチの三巨頭:カルティエ、ジャガー・ルクルト、タグ・ホイヤーが描く“四角の美学”

円形が主流の機械式時計の世界において、方形ケースは常に“異端児”として存在してきた。
しかし、その直線的なフォルムこそが、モダンさ、個性、歴史的重みを同時に表現できる唯一の形でもある。

2025年現在、スーパーコピー 時計 代金引換優良サイト方形ウォッチの頂点に立つ3本を厳選した。

1. カルティエ「サントス WSSA0048」
価格:715,000円|自動巻き|39.8mm

キーワード:法的優雅 × 現代的活力

  • デザイン:ブルーPVD処理のベゼルとサンレイ仕上げブルーダイヤルが調和
  • ディテール:
  •  - リューズに合成多面体スピネル(青色)
     - 6時位置に日付表示
     - 時針・分針・ローマ数字にスーパー・ルミノヴァ塗布(夜間視認性◎)

    • ムーブメント:自社製 1847 MC(動力備蓄42時間、防水100m)
    • 着け心地:厚み9.38mmで、スーツ袖口にも自然に収まる

    「ブランドのDNAを現代的に再解釈した、完成度の高い日常使い一本」

    2. ジャガー・ルクルト「リバーソ Q713842J」
    価格:870,000円|手巻き|45.6×27.4mm

    キーワード:復古的抑制 × 設計的巧みさ

    • 起源:1931年、ポロ競技中の風防保護のために誕生
    • 構造:ケースを180度回転可能(裏面はカスタマイズ用スペース)
    • ダイヤル:ピュアホワイト+細身棒状インデックス(極限まで装飾を削ぎ落とす)
    • ムーブメント:Cal. 822 手巻き(厚みわずか3mm、動力備蓄42時間)
    • ストラップ:レザーと帆布の二重素材——クラシックながらカジュアル感を演出

    「複雑機構を持たないからこそ、純粋な“形の美”が際立つ」

    3. タグ・ホイヤー「モナコ CBL2180.FC6497」
    価格:721,000円|自動巻き|39mm

    キーワード:レーシング・ハードコア × 非対称衝撃

    • 素材:ブラックPVDチタン(軽量+耐傷性)
    • 機能:フルスケール・クロノグラフ(計時)
    • デザイン:
    •  - 左側リューズ(9時位置)
       - 対称的レイアウト+ローズゴールド針がブラックダイヤル上で浮かび上がる

      • ムーブメント:Calibre Heuer 02 自動巻き(振動数28,800 vph、動力備蓄80時間、防水100m)
      • 裏蓋:サファイアクリスタル透底で、カラフルなローターが可動

      「1969年の革命を、21世紀の素材と技術で再現した、唯一無二のスポーツウォッチ」

      💎 編集部コメント:
      四角は、単なる形状ではない――それは態度だ

      • カルティエは「社交界のエレガンス」を、
      • ジャガー・ルクルトは「職人の静謐」を、
      • タグ・ホイヤーは「スピードへの情熱」を、

      それぞれの四角の中に閉じ込めた。

      円形が“調和”を象徴するなら、
      四角は“主張”を意味する。
      あなたは、
      どの四角を選ぶだろうか?

DATE : 2007/06/27(水)

ジャガー・ルクルト「リバーソ トリビュート ジオグラフィック」:洗練された双面設計が、世界時計を再定義する

1931年、ポロ競技中の衝撃から風防を守るために生まれたリバーソ。
その“裏返せるケース”という独創的アイデアは、やがて二つの顔を持つ芸術キャンバスへと進化した。

2025年、「ウォッチ&ワンダーズ」で発表されたリバーソ トリビュート ジオグラフィック(Ref. Q714845J)は、
この伝統を現代的に昇華させた、スーパーコピー 代引き世界時計(ワールドタイム)の新解釈である。

🌍 表側:控えめな複雑機構

  • ダイヤル:深みのあるブルー太陽光線仕上げ
  • インデックス:ポリッシュ仕上げの立体バー
  • 小秒針:6時位置
  • 大日付表示:12時位置上部——2021年特許取得の並列式大型カレンダー

この大日付は、従来の“上下配置”ではなく、左右に数字ディスクを並べる独自構造。
特に「19日→20日」のような桁上がり時に、右側ディスクの“フック”が左側を引っ張る機構により、瞬時切り替えを実現している。

🌐 裏側:手作業による世界地図の浮世絵

ケースを180度回転すると、世界時計の新しい表現が現れる。

  • 中央:レーザー彫刻+手彫りの世界地図(陸地は浮彫、海洋は镂空)
  • 海洋部分:職人が手作業で漆を塗布し、深淵を表現
  • 外周:透明窓越しに24時間環が回転(昼夜色分け:白=昼/黒=夜)
  • 操作:11時位置の隠しプッシャーで、1時間単位で都市を切り替え可能

注目すべきは、都市名が一切刻まれていない点。
代わりに、主要都市の緯度に沿ったポイントのみが示され、
所有者が自ら“自分の都市”を設定する余白を残している。

⚙️ Calibre 834:複雑機構をゼロから設計

このモデルの真価は、専用開発された新ムーブメント Calibre 834にある。

  • 構造:ベース機芯へのモジュール追加ではなく、世界時+大日付を一体設計
  • 厚み制御:ケース全体厚みを11.14mmに抑え、リバーソらしい着け心地を維持
  • 動力備蓄:48時間
  • 装飾:伝統的な円弧形ブリッジ、手彫りベベル、青焼きネジ

「複雑機能を追加するのではなく、新たな複雑機能のために新機芯を作る」——
これが、ジャガー・ルクルトの製表哲学だ。

📏 サイズと着け心地

  • 縦:49.4mm(ラグ~ラグ)
  • 横:29.9mm
  • 厚み:11.14mm
  • 素材:ステンレススティール
  • ストラップ:ブルー・アリゲーター(内側カーフ)

従来のリバーソよりやや大型だが、縦長フォルムが手首に沿うため、視覚的圧迫感は少ない。
ただし、細い手首の方にはやや存在感があるかもしれない。

💰 価格と総評:163万円の静かな革新

  • 公定価格:1,630,000円(日本未発表、中国価格換算)
  • 生産状況:通常モデル(限定なし)

これは、世界時計という古典的複雑機構を、現代的ミニマリズムで再解釈した稀有な試みである。
派手な都市名表示やカラフルな24時間環を排し、
代わりに手仕事の温もりと幾何学的静謐さを前面に出した。

💎 編集部コメント:
複雑さは、情報量ではない――余白の中にこそ、世界がある

多くの世界時計が“全都市表示”や“自動夏時間対応”を競う中、
ジャガー・ルクルトは逆方向を選んだ。

「あなたにとって、世界とは何か?」
その問いを、
手彫りの海洋と、
隠された都市ポイントに託す。
これは時計ではなく、
手首に巻く哲学書だ。

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