観察レポ =イボタガ=


20.5.17


2012以来、毎年探しているけど、見つかるのは♂ばかりで

食樹を見ても卵はおろか幼虫さえ見つからなかった。


昨日、散策仲間のなつさんから、ウラゴマダラシジミについてLINEが来た。

蛹にアリがいるけど大丈夫?という内容。

その話の中で、イボタの木にイモムシがたくさんついてるというので

イボタガの幼虫か写真を送って確認してもらったら違うみたいだった。

もしいたら連絡くださーいとお願いしておいた。


本日、なつさんから、「いたよー!」とLINEが届いた。

昨日の今日ですげー! お願いしておいてよかった〜。

仕事だったので、無理を言って3つほど確保をお願いしたら承諾していただけたので

夜なつさんのご自宅まで迎えに行きました。







もう4齢っぽい。

幼虫での確保は寄生のリスクが高いけど、8年ぶりなので無事にいってほしい。

前回は蛹までいったけど、羽化させられなかったから…

来年、確保場所へ行って、卵を見つけようと考えている。


ところで、我が家近辺にはイボタの木はない。

2012年はキンモクセイでやったけど、落ちる個体がたくさんいたので今回はヒイラギでやってみる。

なつさんがイボタを少し確保してくれたので、イボタ・ヒイラギ・ネズミモチでとりあえず1匹ずつ管理してみようか。





なつさんのご自宅の時から、持って行ったヒイラギをずっと食いまくっていたけど

ネズミモチは古い葉しかないからか全く食わず…

イボタもあまり食ってないようなので、ヒイラギにイボタを少し混ぜる感じでしばらく様子を見る。





20.5.19


家に来てから、1個体が何をしても全く食ってくれない。

いろいろと試してるんだけど…

昨晩、キンモクセイを入れてみると、夜中になってようやく食ってくれた。

この子は丸一日ぶりのお食事だ。

8年前にキンモクセイで吐いてたくさん落ちたのは、殺虫剤だったり虫避けの液体を

使っていた可能性が高い。

我が家の下の木ではその心配がないので、この子はしばらくキンモクセイでいこうか。





夕方になり、キンモクセイを食いつくして、一緒に入れてあったイボタを食ってる。

スイッチ入ったかな? これでヒイラギも食うかな?

とりあえず、キンモクセイ中心で、いろいろと試してみよう。





20.5.21


3個体とも見るたんびにいつも食っている。

ほぼ丸一日食いまくってるんじゃない?って思うくらい。

この子らはイボタで捕獲されたけど、小さい葉っぱのイボタじゃすぐ丸裸になるんじゃ?

10個体くらい同じ木にいたらしいし。

幸い、ヒイラギは状態の良い葉がたんまりあるので、エサの心配は無用。

キンモクセイは1匹分なら持ちそうだけど、ヒイラギも一緒に入れてみようかな。

いただいたイボタがもう尽きそうだ。


家に来て4日、そろそろ終齢になる頃と思われる。








20.5.22


昨日の夜から3個体ともパッタリと食わなくなり、本日夕方まで同じ状態。

夜か明朝には終齢になるだろう。








20.5.23


昨日のまんま3個体とも動かず。

予想以上に長かったけど、夜になってようやく1個体が脱皮した。





終齢となり、ご自慢の長いヒゲを脱ぎ捨てた。

一時間後にもう1個体も脱皮したが、撮影しづらい場所にいたので

最後の子を撮ろうと待つもなかなか脱皮が始まらない。

日付が変わる前になってようやく終齢となった。








20.5.24


昨晩、終齢に脱皮して一時間後には食いまくり。

4齢時にもよく食っていたので、これからはすごいことになることが予想される。







タイムボカンに擬態してる? ←爆発の時のドクロね


キンモクセイをとりに行った際に、ネズミモチ(たぶん)の幼木を発見したので

この子のルームだけ一緒に入れておいた。 食うかな?





20.5.26


終齢になった途端、1個体が全く食わなくなり、本日落ちた。

原因はさっぱりわからず… なんらかの病気なのかな?

何も出てきていないことから、寄生ではなさそうだけど…

残り2個体となった。


ネズミモチの若い葉を入れたと先日書いたが、もうバリバリ食いまくり。

ヒイラギでやってきた子にも入れたら、ネズミモチの方が好みらしいので

今後はネズミモチをメインでやっていきたい。

葉っぱが柔らかいからか、なくなるスピードがめっちゃ早い。








20.5.28


12年のデータでは、終齢から一週間で変化があった。

となると、30か31日頃に変化が現れるかな?

30日のうちにアクションがあれば助かるな。

幼虫優先なので、あくまでもお願いレベルだけど。


今日は2個体撮影。

2〜3枚目の個体は若干白が多く感じる。












20.5.29


1個体(白っぽくない方)が、昨日の予想よりも一日早く変化した。







すでに歩き回っていたので、土を湿らせて葉っぱを適当に撒いた。

自然では潜らずに少し掘るくらいで、落ち葉の下とかに入り込む気がしている。

しかし、夜になっても落ち着かずに歩き回っているのは部屋が明るいから?

暗い外へ出して落ち着いてもらおう。








20.5.31


2個体目も色が変化してきた。

1個体目を先日土のケースに移動させたけど、昨日までずっと歩き回っていたので

この子はまだ食うかもとしばらくこのまま様子見。

しかし、夜になっても食わずに歩いているので、オガコのケースに移動させた。










20.6.1


土ケースに入れた1個体目は、ようやく落ち着いたようだ。

もう歩かないで、そこで蛹になってくれ。








20.6.2


土ケースの個体が蛹になっていた。

潜らずに窪みを作っておいたところでの蛹化。





オガコケースの個体は、今日は一度も歩き回る姿を見かけず

下から見ると、潜って落ち着いているのが確認できた。

見辛いけど、ご了承ください。





20.6.4


ガビチョ−−−−−−−−−−ん…

先日の土ケースの個体が蛹になったとお伝えしましたが…

幼虫のまま魂が抜けておりました…

蛹ってこんなに長かったっけかな?とは思ったんだけど、なんせ8年ぶりなもんで。


オガコケースの個体が、本日蛹になりました。

潜って蛹になったけど、掘り起こして時間を追って撮影した。


















20.6.5


一日経ってこんな感じ。

羽化は来春なので長いぞ〜。

12年の教訓を活かして、乾燥に気を付け、加湿もカビない程度にしていくつもり。








20.6.13


久々に撮影。

持った感じ重く感じるし、向きも変わっていたので寄生の心配は大丈夫かな?

当分更新はお休みするけど、何か変化があったら記載する。

変化があるということは、事件が起きたということになるだろうけど…

そうならないよう願いたい。








20.6.24


事件はないけど更新。

持った感じ、重さを感じるので生存しているだろう。

乾燥してきたら、湿らせすぎない程度に加湿していく。








20.8.23


今年の夏は(も?)かなりの猛暑だが、ずっしりと重みがあり生存していそうだ。

カビが発生しないよう気を付けながら、定期的に加湿をしている。

羽化は半年以上先だけど、気を緩めず管理していきたい。








20.9.12


半月ほど加湿をサボってヤバいかなと思ったけど、今日持った感じではズッシリ感がある。

おそらく生存していると思われる。

暑すぎた夏を無事に乗り超えたとみている。








20.11.15


どうなのかな? 生きてる?

持った感じ、ズッシリ感は感じられないんだけど、スカスカに軽い感じでもなかった。

あと4〜5ヶ月と長いけど、無事に羽化してほしい。








21.2.7


口の辺りが白くなってきているけどどうだろう?

12月からこうなっているけど、広がりはまだない。

持った感じ、軽いとは思わないので、大丈夫なことを願いたい。

無事ならば2ヶ月ほどで羽化すると思われる。








21.2.22


今日持った感じ、軽くなった気がする。

やっぱりダメかもな…








21.4.1


まだ羽化せず…

ちょっと調べてみたけど、蛹は羽化近くなるまではクネクネ動くというサイトを見た。

6月に蛹化してから、加湿の際に重さを感じるために触っているけど

一度も動いたことはない。

そっと触ってるということはあるけど、心配になってきた。

白いカビっぽいシミも気になるし…

先日、玄関から部屋へ移動させた。

野外ではもう発生が始まっているので、生きていればそろそろのはず。

期待しにくい状況だけど、今月一杯は見守る予定。





21.4.16


あれから蛹が動くかを注視していたが、全く向きを変えていない。

一応今月いっぱいまで様子を見るけど、現実的に羽化はなさそうと判断。

何かあったら更新する。


昨日、イボタガの卵を確保できたので、イボタガ21 でリベンジする予定。



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