観察レポ =イボタガ=


23.4.21


先日、恒例の場所へ卵の確保に出かけたけど見つからなかった。

昨年からの蛹が羽化せず、越冬方法を見直してチャレンジする予定だったけど

隈なく探したけどなかったので、一年あけて来年かなと思っていた。


昨晩、長野でイボタガを発見。

サイズが小さめだったので♂と思ったが、腹の先端は♀っぽく穴が開いている。

ただ、おなかがだいぶ細かったので、半信半疑でいた。

♂だとしても虫友さんが見たいと言っているので確保しておいた。


帰宅直前に確認してみると、やっぱり♀だったんだね。

2つだけど、産卵していた。

♀を見たのは、2012年以来11年ぶり…

長距離の間これしか産まず、おなかの細さからも最後の2つだったのかもしれない。

とりあえず、再々々.....チャレンジできることになった。










23.4.22


昨晩、虫友さんに成虫をお渡ししてきた。

捕獲日の帰り道は6時間ほどで2つ産卵なので、もう打ち止め最後の卵かなと思っていたら

昨晩一時間半ほどの移動で14個も産んじゃった…

画像はそのうちの4つ。

計16個はさすがに多すぎるので、5〜6個ほど残して残りは孵化したらリリースの予定。








23.4.24


特有の黒い点が見えてきた。

2012年は採卵してから9日目で孵化したので、今回も8〜9日ほどかと。

初めの2個は29日、画像などの14個は30日くらいで出てくるかな?








23.4.26


過去二年の卵に比べ、やけに色が濃い。

無精卵?と思ったが、2012年の卵はだいぶこげ茶になっていたので大丈夫か。

1個だけ色づかず、黒点が付いてないのもあるので、そっちがたぶん無精卵かと。

一部分膨らんでいる箇所があるので、予想よりも孵化は早いかもしれない。








23.4.29


24日に本日孵化予想した卵は、今のところ(11時半)まだ孵化していない。

撮ってみると、なんとなく斑っぽく見えるので、近々出るのは間違いないだろう。

今晩か明日には出始めると思っているので、観察強化していく。





17時半過ぎ、↑写真右側の卵が孵化した。

20分ほど殻を食べ、その後移動し始めたので、ヒイラギの若い葉へ移動させた。








23.4.30


昨日孵化した個体は、無事にヒイラギに食いついた。

もう一個の卵は今朝孵化。

本日の孵化予定がたくさんいるので、全部無事に出てもらいたい。





午後、孵化のタイミングで撮影。














23.5.1


今朝、9個体ほどが孵化していた。

昨日から食草をケースに入れておいたが、しっかり葉についていた。

出掛けたので帰宅後に確認すると、無精卵を除く全てが孵化していた。

全部で15個体は多いのでどうするか近々決めるけど、頑張って全部やっちゃうかもしれない。








23.5.2


一日早く孵化した最初の2個体は、早くも脱皮態勢に入っているので

観察レポでは昨日孵化した幼虫を掲載していく。

風ビュービューの中、ケースをあけての撮影なのに、構わず葉っぱに食らいついていた。








23.5.3


葉っぱ交換の際に撮影。





1個体がちょうど2齢に脱皮していた。








23.5.5


最初の2個体は3齢、残りは全て2齢になっている。

ここでは、残りの個体たちの様子をお伝えしています。

まだ数個体一緒に葉っぱを齧っている。








23.5.8


半分くらいが3齢になった。

徐々に1ケースの個体数を減らしていっている。

終齢になったら個別管理しようと計画中。

15個は正直大変だけど、家の前に新鮮なヒイラギがたんまりあるので

この際全個体の面倒をみようかと。








23.5.10


最初の2個体は昨晩4齢に、他は全て3齢になっている。

4齢の方は喧嘩をしだしたので、本日から個別管理に。

3齢組も、加齢したら個別管理する予定。








23.5.12


4齢になる個体が出てきた。

徐々に個別管理へと切り替えていく。








23.5.15


成長が遅い何個体かを除き、だいたいが4齢になっている。

最初に孵化した2個体が4回目の脱皮をして終齢のはずなんだけど

両個体ともにまだ突起が残っていて5齢になっている?

脱皮回数は間違いないはずだけど…

この4齢たちも、過去の観察に比べてなんか小さく感じる。








23.5.22


最初に孵化した2個体は、脱皮して6齢(終齢)になっている。

他の個体たちは、普通に4齢だったり5齢(終齢になってない)になっているものも。

なんでだろ?

4齢で大きくなっているのもいるので、これらは通常通り次で終齢になりそうな感じ。

画像は4齢。 大きさ的に次で終齢っぽい。








23.5.23


0時過ぎ、終齢に脱皮した。

残り13個体チームからは最初の終齢。








23.5.27


半分くらいは終齢になり、4齢も脱皮態勢が多い。

画像は、先に孵化した2個体の一つ。

最初に色が変わったので特別に撮影。








23.5.30


昨日と今日で1個体ずつ蛹化態勢に入っている。

まだ4齢(5齢かも)の突起付きの個体もいるので、成長過程はかなりバラバラ。








23.5.31


脱皮したてと蛹化態勢しか終齢を撮っていなかったので、1個体モデルになってもらった。










23.6.2


今朝、一番成長が遅れていた個体が終齢になった。

蛹化態勢に入っているのが6つもいるのに、このタイムラグは?

で、最初の2個体のうち、1個体は最初に蛹化態勢に入り、もう1個体はまだ食っている。

なので、もう一緒にちゃおうと。

その最初の個体を掘り起こしてみた。





無事に蛹化していた。

次に蛹化態勢に入った個体を掘り起こす。





あっ、まだだった…

それなら、蛹化の瞬間を観察してみよう。





23.6.3


蛹化してすぐの段階で気付いた。

二枚目は一時間半後。










23.6.14


ほとんどが蛹になり、蛹化態勢も2個体。

そんな中、最後の幼虫はまだバリバリ食っている。

けっこう大きくなっているので、そろそろ変化がありそう。








23.6.23


成長が遅れていた幼虫はダメになった。

遅れていたのは、何かしらの理由があるのかも。


ということで、前蛹で落ちてしまったのもいたが、11個体が蛹になった。

これまでは、夏の管理に問題があったと思われるので、3パターンほどでやってみたい。


1 このマットで管理し、乾燥したら加湿したマットへ入れ替えるのを繰り返す。

2 オアシスを使って、水分過多に気をつける。

3 タオルに直置きし、定期的に霧吹きで加湿する。



1で加湿を怠らなければ、これが一番いいように思うので、1を多めにしておきたい。

近々作業しようと思う。










23.9.14


↑で3パターンのやり方を書いたけど、2のオアシスはやめておいた。

ほとんどが1で、2個体だけ3で管理。

3の2個体は、なんとなく怪しそうなのを選んだけど、やっぱりダメそうかな。


1で管理の個体は、見た目的にダメそうなのやカビにやられたのがいくつか出て

残っているのは4つ。

その4つは、見た感じ大丈夫なように思えるけど…

まだ羽化まで半年あるからどうなるか?

一つでも羽化してくれれば成功なので、なんとかうまくいってほしい。








23.9.23


少なくとも1個体はゆっくりながら動いているのを確認。

あと半年、このまま生存してくれることを願う。





23.10.11


マットを加湿した際、前回と違う2個体がゆっくり動いた。

あと半年は長いけど、初の羽化はあるか?

ちょっと期待したい。

今日からしばらくは玄関で管理する。





24.2.23


九州南部では、そろそろ羽化してくる頃だ。

4ヶ月ほど加湿しなかったけど、生きてるんかな…

一番怖いのはカビということで、今冬は迷ったけど何もしなかった。

乾燥に強いとは聞いているので、そこに賭けたい。


先週、足場になるタオルの切れ端を投入し、そのタオルに加水しておいた。

このやり方を年末くらいからやっていれば、羽化の可能性は高まったかも。

とりあえず、一週間後くらいに撮影して、この画像と比べて動いてるか確認しよう。








24.3.7


24日に湿らせすぎない程度に加湿した。

その後、3月1日に撮影すると、ほんの微かにだけど位置が変わってる気が…

今日も撮影したが、やっぱり僅かにズレてる気がする。

撮影のために移動する時は、極力そーっと動かしているが、もしかしたらその影響があるかも。

それくらいにしか変わってないので判断が難しい。

2月下旬から真冬の寒さが戻ってきているが、もう少し暖かくなれば大きく変化があるかも。

たぶん大丈夫だろうと思って見守っていきたい。








24.3.16


今日チェックすると、一番左の♀と思われる蛹の向きが変わっていた。

7日の画像では横向きだけど、真下を向いている。

少なくとも、両端の2個体は生存しているようだ。

今日の夕方、玄関前から部屋へ移動して観察することに。

これで蛹の向きが変わるかがハッキリするので、何個体生存しているかわかりやすくなる。

2月後半から寒い日が多いので、自然下では月末くらいから出てくると予想。

我が家では暖かい部屋に移動するので、数日で羽化してくるかもしれない。





24.3.23


本当に生きてるんかいな?

野生での発生時期はもうそろそろなんだけど、飼育下でここまで出てこないと心配になる。

今日は4つ触ってみたけど、全く反応がない。

見た目的にも重さ的にも生存していそうなんだけど、ちょっとでも動いてくれたら安心するのだが…

蛹に少しオガコを乗せて写真を撮ったので、二日おきくらいに変化があるかチェックしていく。





24.3.27


うっすらと翅に模様が浮き出てないかなとアップめで撮ってみた。

ん〜、見ようによってはそう見えなくもない。

画像は、生存していると思われる2個体。

全部撮ったけど、一つは色が薄めで9月14日の画像っぽい感じ。

その個体は、成長が遅いのか落ちているのかだろう。

今月になってから何回か触ってるけど、全くピクリともしないからどうなんだろうね…










24.3.31


昨晩、イボタガ飼育経験者さんからお話を聞くことができた。

羽化前でも蛹は動いていたらしい。

そう考えると、ちょっと厳しいのかもしれない。

とりあえず、4月下旬までは見守っていくけど…





24.4.9


敗北宣言… ん〜、毎回難しいなあ。

飼育下でまだ出てこないので、もうダメと判断して室内から屋外管理に切り替える。

9月下旬には動いてるのを確認できているので、その後の管理が課題か。

今回はカビを恐れすぎて、4ヶ月加湿しなかったのが原因か?

乾燥に強いと聞いていたし、同じ管理方法のスズメガの蛹たちは動いているからな…

でも、こうしたら大丈夫なんじゃないかな〜というのは、なんとなくだけど掴めた気がする。

次回卵を確保できた際は、何パターンかに分けて秋〜冬も管理を強化したい。

一応、今月いっぱいはそのままにしておく。





24.4.20


出ないのでもうダメだな…

15日にイボタガの卵をゲットできたので、イボタガ24でやっていきます。

今度こそは羽化まで持っていきたい。



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