観察レポ =ムラサキシャチホコ=


15.6.9


昨日の散策でクルミがあればチェックしていた。

ちょうど産卵時期だろうということで、♀およびそれらしい卵がないかと。


そうしたら、2個体それらしき小さな幼虫が…



1号と命名


2号と命名




もう2齢っぽい幼虫なの? 確かに今年は虫の出が早いけどさ…


食樹や模様から、ムラサキシャチホコでまず間違いないだろうとは思っていたけど、

先月画像検索してみると、卵はおろか若齢の幼虫すら見つからなかったので100%ではない。

一応、本日も検索して見たけどやはり見つからなかった。

まぁ、でもそうだろうと確信はしているので、この2個体を面倒見ていくことにした。



本日、1号が脱皮していた。








これでもう間違いないね。 3齢かな?

現地では小さい寄生蜂があちこちにいたので心配もあるけど、無事にいってくれることを祈りたい。





15.6.10


小さい体ながらも大きな葉っぱを一生懸命食っている。

こりゃ成長は早そうだ。



3齢(1号)




2齢(2号)





15.6.12


1号が4齢に、2号が3齢になった。 2号は1号に大きさが迫ってきた。

小さいながらもよく食ってるからなぁ…





1号


2号





15.6.13


成長が早いなぁ… 年に何化するんだろう? 3〜4化するんじゃないの?

クルミはけっこう持ちが良いけど、そろそろ替え時のようなので本日新しい葉へ移動した。

見た目がそっくりだけど、2号も4齢になってる?

一気に掃除しちゃったので、脱皮殻のチェックを怠った…



1号




2号







15.6.17


午後に休憩で戻ってきた際にチェックすると、揃って脱皮していた。

大きさや姿、特徴が一緒なことから、共に終齢になったようだ。 2号ちゃん、追いついたね〜



1号


2号





15.6.19


昨年同種を観察した時は、終齢から三日で蛹化態勢に入った。 一日で葉を一枚食っていたっけ。

今回はまだそこまで食欲旺盛ではないけど、だいぶバリバリ食い始めてきた。

本日新しい葉をとりにいくけど、これが最後の葉っぱかもしれないね。



1号 シャチホコってる〜


2号





15.6.21


初日(6.9)にチラっと書いていたっけ。

『現地には小さい寄生蜂があちこちにいた』 って…

本日、その心配が現実となってしまった。 捕獲当時は小さかった2号の方から…


観察レポは、ありのままを正直に記載したいという方針。

見たくない人も多いかとは思いますけど、これが自然界では当たり前のことなので下記に画像を載せます。


 ※ グロいのが嫌な人は、ここで終了してください…



















50個くらい出てきたのかな?

あんなに小さい幼虫で持ってきてもこうなるか… 厳しいな。

たぶん昨年のと同じのが羽化するだろうけど、寄生バチを1個体だけ管理しておく。


ここまで順調に来ていたので、両方羽化して♂♀だったら交尾させて卵から観察しよう…

両方♀だったら、トラップ作戦で♂を誘引しよう… なんて考えていただけにショックはでかい。

1号も不安がだいぶ大きくなってきたな…

今のところは出ていないけど、急に食わなくなっているのがとても気になる。





15.6.22


1号ちゃん…

終齢でバリバリと食うはずが全く食わず、昨日からずっと葉裏にしがみついたままだった。

昼はまだそのままの態勢だったけど、夕方にはケース底に白い山が出来ていた。


2齢でこれじゃ、かなりの確率で寄生されてるんだろうね。

それでも羽化する個体も多少はいて、うまくバランスがとれているということだけど…

そう考えると、昨年羽化した子は数少ない当たりだったのかな。


卵からやるのが一番だけど、それもなかなか難しいから…

今後もこのリスクを承知で観察していくしかない。



寄生バチが羽化したら、このページは終了します。





15.6.30


ちょっと旅行に行っていたけど、帰ってきたらすでに羽化して息絶えていた。

正体はこやつ… 昨年のと同種なのかな?







できることならば、採卵させて寄生の心配がない状態でやってみたい。



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