観察レポ =謎のカマキリ=


21.10.15


今となっては謎ではないけれど、これまでの経緯から同じタイトルにしておきます。

ムネアカハラビロカマキリの観察を久しぶりにやってみる。

まずは、ムネアカハラビロカマキリの♂と♀の区別方法。

お尻を見れば一発でわかります。


 


左が♂、右が♀です。


さて、本日の散策の本命はヒメカマキリ、いなければムネアカという感じだった。

歩きだしてすぐに♂がいて、次に見つかったのは♀だったけど、これがやたらと小さい。

普通のハラビロと同じようなサイズだった。

ハイブリッドなんじゃないの?って思ったけど、今のところ交雑するという話は聞かない。

小さいだけで、特徴は明らかにムネアカだったので、こいつはやってみたいと思い確保。

途中で、普通のハラビロ♀がいたので並べて撮影(↓1枚目)。

ムネアカの♂もいたので、これも一緒に撮ってみた(↓2枚目)。








普通のハラビロとほぼ同サイズだ。

こんなムネアカ見たことないよ〜。

なんかここにいるムネアカは、全体的に小型傾向に感じてはいたけど。


さて、家に持ち帰って計測。







約60ミリだ。

腹はそれほど膨らんでいないけど、一応ハリガネチェックもしておくか。









マジか!

腹を見てセーフだと思い込んでたよ。

この子でやってみたかったのにな…

個人的には、ムネアカでハリガネが出てきたのは初めてだ。

しまった… ちゃんと現地でチェックしておかなきゃダメだね…



夜、気持ちが乗っているうちに動かなきゃということで、再度行ってみることにした。

今日は二時間ほどで10くらい見たし、経験上夜も活動してるので。

と、到着して歩いてみたものの、全く姿がない。

以前は夜の方が見つけやすい印象だったけど、基本は昼行性なのか?

ヒメカマキリも夜の方がいいかなと思っていたけど、こちらも見つからずだったけど

ムネアカはなんとか♀1個体確保できた。

今度は水を持参していったので、現地でハリガネチェック!











念入りにやったよ。

出てこなかったので、この子をご招待しよう。

ただ、水辺付近にいたので、すでに脱出した個体だったりして…

エサをバリバリ食うようなら問題ないだろうから、その辺の見極めは明日以降に。


帰宅後に計測。 65ミリ。

この子もちょっと小ぶりなんだよね…

今まで見ていたムネアカと同種なんだろうか?








21.10.16


ん〜、昨晩はオンブバッタ♂を残し、今日はセセリチョウをちょっと齧ってポイ。

まだ産卵前とは程遠い腹なのに、これはもうハリガネ抜け出し後なんじゃないかな?

一応、今日もハリガネチェックしてみたけどシロ。

もう数日様子を見るけど、歩き回ることが多く落ち着きがないので普通の状況ではない。

すでにちょっと諦め気味…

来週もう一度行ってみようかな。








21.10.17


昨晩も蛾を与えたけど、やっぱり少し齧ってポイした。

残念だけど、ハリガネムシが抜け出した後の個体と断定するしかなさそうだ。

動きは俊敏で元気なんだけど、エサを食べれないし徐々に衰退していくんだろう。

もう一度現地で見つけに行くことも検討するけど、現段階では迷い中。

行くとしたら、出来るだけ腹が膨れていて、ハリガネチェックをクリアした個体がいいかな。

そうじゃないと、同じことの繰り返しになりそう。

なんかあそこの個体は、ハリガネ率が格段に高い気がする。








21.10.20


まだ元気ではあるけど、エサを食べないのは変わらずなので、ハリガネ脱出個体と断定する。

本日がラストチャンスと決め、現地へ再度行ってみることにした。

ちなみに、そんなに生きないだろうけど、今までいた子はリリースしてきた。


15日は10個体ほどいたのに、今日は二時間歩いて生きているのは僅かに1個体のみ…

それもいたのは、川のすぐ上。







散策レポ928 と同じ画像なのはご了承ください。

いた場所もいかにもだけど、お尻を見たらぺっちゃんこで濡れていた。

今まさにハリガネムシが抜け出しました〜的な状態。

過去のムネアカのように、大きくてガッシリした♀だっただけに残念だ。

よほど行きたくなったらもう一回行くかもしれないけど、おそらく今年はこれで終わり。



11月2日も懲りずに行ってみたけど見つからず…

またいずれ機会があればやってみたい。



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