観察レポ =シンジュキノカワガ=


24.8.19


昨年シンジュキノカワガを確保した場所。

7月10日に見に行ったけど皆無だった。

ま、偶産蛾だし、毎年ここへ来るってわけじゃないもんね。


最近、別の県だけど、幼虫がいたというのを見たので、もしかしたらと思って見に行くと…







いるじゃん!

すでに3〜4齢になっていたけど、30弱くらいはいた。

できれば卵やもう少し若齢が希望だったけど、いてくれたことをまずは喜びたい。


↑の画像は、4齢と思われる大きめの個体。

小さいのを厳選して、蛾の巨匠さんの分を含めていくつか持ち帰った。

我が家では4つやっていこうと思う。












24.8.21


とりあえず順調そうだ。

昨晩、蛾の巨匠さんにお渡しし、その帰りにシンジュがたくさんあったので少し持ち帰る。

捕獲現場まで取りに行かずに済むのは朗報。

一番小さいのと大きめの子、共に脱皮態勢のようだ。










24.8.22


大きめの2つは順調で、終齢になった模様。







問題は小さめの2つ…

一つは昨日から怪しく、今日見たら落ちてていた。

もう一つも↓のような感じで怪しい感じ。





大きい2つはケースを入れ替え、小さい子は別の容器に移した。

今回、9月中旬くらいに羽化してもう一回発生するはずで、交配させてみようと考えている。

捕獲現場へ行って、あと数個体確保してくるかもしれない。





24.8.23


やっぱり小さいのはダメだった…


本日午前、捕獲現場へ行くと、幼虫はだいぶ減っていた。

その中でも、終齢になったばかりっぽい2個体を追加で招集。

発生木には繭が二つあり、ほとんどが蛹化のために移動したようだ。

わかりづらいけど、木の裏側(画像木の左側)に並んで繭が。





100メートルちょっと離れた所に、シンジュの木が多く生えているのは前回確認していた。

前回はちょっと入りこめない大きな木に幼虫がいたのを見ていたが、手の届く木にもいるのを発見。

しかも2齢くらいの小さいのもいるので、これも2個体を確保。





それでですね、もしかしたら第二章が始まるかもしれない。

そうなった場合は、別ページを作って報告します。





24.8.25


第二章が始まったので、確保してきた小さめの幼虫は割愛する。

シンジュキノカワガ24-2で第二章をお送りします。


最初に確保した大きめ2個体のうち、1個体が蛹化態勢に。

木を入れていなかったので、蓋で蛹化を始めようとしたようだ。





急いで家の下にあるキンモクセイの枝を取ってきた。





木の皮を齧れなかったら、糸だけの繭になるんだろうね。

追加した大きめ幼虫が二ついるので、ちょっと一つ試してみようか。


夜、もう1個体も蛹化態勢に。

こちらはイチョウの枝で繭作りを始めた。


23時半、見た目的にはもうほぼ完成状態。

昨年はもっと時間がかかってた印象だったけど。








24.8.27


繭は二つ。

追加の終齢2個体は、両方とも落ちてしまった。

若い2個体は順調に成長しているけど、第二章で観察できるので、後ほどリリースしに行く。








24.9.3


ずっとケースに入れておいたけど、昨年のようなシャカシャカシャカ…は一度も聞いていない。

生きてるんかいな?と、繭を触ってみると、2つとも大きな音を立て、生存していることが確認できた。

今週後半(5〜7日)に羽化すると思われる。





24.9.7


1個体が無事に羽化した。










24.9.8


昨晩遅くにもう1個体も羽化していた。

近々現地へリリースしてくる予定。






観察レポ トップへ