観察レポ =タテハモドキ-2=


20.9.15


8月から gonkuma さんのご厚意により、タテハモドキの観察をしてきた。

しかし、食草のイワダレソウから代用食のオオバコへの切り替えに失敗して終了した。

その後、羽化の姿をとのことで、蛹を複数送っていただき、ほとんどが羽化することができた。


何から何まで gonkuma さんにはお世話になったけど、もう一度採卵から挑戦してみては?

とのことで、食草とお花を送っていただいて、採卵のセッティングをしてみた。

そこまでの模様は、タテハモドキ を参照してください。


なぜ採卵をするのかというと、オオバコへの切り替えに落とし穴があったことが判明。

せめて2齢までの若い段階で切り替えなければ、うまくいかないという記述があったのだ。

ならば、そのやり方でもう一度やってみようかと。

前回は、ある程度大きくなってから切り替えた方がいいのでは?って考えていて

3齢になるのを待って移したので、全く食いつかなかった。

ということで、再挑戦してみる。


セットから一週間が経ち、本日ようやく採卵に成功した。

↓画像は、前回分の使い回しです。







食草に10ほどの卵を確認でき、5つは我が家で、残りは gonkuma さんに返送した。

返送後にケースを確認してみると、一緒に入れておいたペンタス(花)に複数の卵が…

パッと見で5〜6個あるので、隠れた所にもう少しあるかもしれない。

100単位の爆産だと厳しいけど、10個ちょいならオオバコはたくさんあるからいけるかな。

で、ケースだの被せてあった網だの確認していたら、支柱を固定するためにとってきた石にも…







せめて20以下にしてほしいな。

こんな感じで、孵化したらオオバコオンリーでやってみたいと思う。





20.9.16


まだ変化はないんだけど、とりあえず撮っておいた。








20.9.17


昨日は多少色づきがあるように見えたけど、一応変化なしと書いておいた。

今日で完璧に有精卵と判明。

前回の タテハモドキ 観察を参照すると、到着した日の卵の状態に似ている。

明後日くらいかな?と思っているけど、早ければ明日には孵化するかもしれない。








20.9.18


夕方、1個体孵化しているのを確認。

採卵させて〜の孵化というのは初めてなので、個人的にはかなり嬉しいものがある。

他の卵も見た感じまもなく孵化という感じ。










20.9.19


本日未明に確認すると、3つは孵化している。

昨日の画像の2つの卵は孵化したことになる。

確かあと2つあると思ったけど、1個は卵で1個は未確認。

明るくなってから再度見てみる。





昼に見てみると、肉眼では3個体しか見えなかった。

画像で見ると、2個体、3個体いるね。

5個体全部孵化しているようだ。


ちなみに、屋外に置いてあるのはまだ孵化していない。

夜の気温差で遅れているのかな?










20.9.20


昨晩から、オオバコへの切り替えを実施した。

まだ初齢なので、すんなりいくのかと思いきや、しばらく見ていても食いつく様子はない。

時間が経てば、諦めて食いついてくれるかな?


で、不安もあるし、実験という意味でもう1セット組んでみた。

イワダレソウを少しでも食べちゃったら、オオバコへ食いつきづらくなるんじゃ?との考えから

孵化したらオオバコだけしか選択権がないというパターン。

ペンタスに産み付けられた卵は、昨晩の段階でまだ孵化していなかった。

本日未明に決断して行動したら、3つの卵のうち1つは孵化しちゃったみたいね…

この2つで左の卵は孵化しなさそうだけど、右の方はまもなく孵化と思われる。

ペンタスを小さく切り取り、オオバコの上に置いておく。







午後、ペンタスから切り取った葉の1卵が孵化した。

これで食ってくれればいいんだけど。


ちなみに5個体の幼虫は、数匹が歩き回っていて、他のも食っているのか確認はできていない。








20.9.21


産まれて直オオバコの子はケースにいて、糞をした形跡がない。

葉っぱの上へ移動させておいた。

これを何度かやって、食うようになったこともあるので気長に対処したい。







5つの卵の方は、1個体だけオオバコを食っているようだ。

最悪この子だけが生存するとしても、今回は成功の部類に入る。





19時過ぎ、詳しく状況を確認しようと全部の幼虫を見てみた。

5つの卵のケースは… ガーン!

食っていた1個体以外はお亡くなりになっていた。

まずいまずい… 代用食になるというレベルじゃないぞ!

確かに1個体は食っていたから間違いではないけど、こんなの人に勧められるレベルじゃない。

唯一食っていた個体はジッとしている。

これは脱皮前っぽい感じだ。 ↓1枚目


一方、産まれて直オオバコの子(小さい方)は、相変わらず食わずに歩いている。

5個体が1個体になったので、こちらと同居させることにした。 ↓2枚目







22時半に再度確認。

小さい方はダメだね。 このままではまずい。

最後の手段として、キツネノマゴを食べるというサイトが僅かにあったので

アオタテハモドキで使った鉢から葉っぱを少し切って入れてみる。

私としては、これでやれるだけのことはやった。

これでも食わなかったら、あとは明日2齢になるであろう大きい方に賭けるしかない。








20.9.22


大きい方は、今までと違う場所で食い始めている。

この子はこのままオオバコでやっていけそうだ。





小さい方は、オオバコもキツネノマゴも食わない。

gonkuma さんが心配されたようで、イワダレソウを送っていただいたと連絡が。

大きい方はオオバコでやっていくので、もし明日まで小さい子が頑張ってくれたら

与えようと思うけど、おそらく明日までもたないかな…

外の鉢植えには、まだ複数の幼虫がいると思われる。

オオバコをチェックしても見つからず、歩いている姿も確認できていないけど

石に産んであった卵が昨日はあったけど今日は見えないので。

そこへイワダレソウを置いておけば、ほぼ全ての幼虫が移ってくれるだろう。

イワダレソウは蛹化までは持たないだろうから、確保できればまた考えたい。





20.9.24


現在2齢かな?

しっかりとオオバコを食している。

他が全く口にしなかったので、代用食のレベルとしてはダメダメだけど

1個体だけだがちゃんと食っているのがいたのも事実。

今後、タテハモドキを飼育される方で、オオバコでやってみようと考えている場合は

私的には勧められませんけど、幼虫がたくさんいたら食いつくのもいるかも。







このコーナーを読んで心配になったのだろう、gonkuma さんが食草を送ってくれた。

「独断で…」と記載されていたけど… お気遣いさせてしまい、申し訳ありません。


で、小さい個体は昨日の昼にはダメになっていた。

今いる子は、今からイワダレソウに戻しても、食草は蛹化までは持たないし

オオバコに戻れるとは思えないので、最後までオオバコ一本でやる。


外に置いてある産卵セットに、もしかしたら幼虫が生き残ってるかもしれないので

昨晩からそこへ置いてみた。

今のところは幼虫の確認はできていない。








20.9.25


ベランダの鉢植え、今日はある程度見てみたけど幼虫の姿はなかった。

唯一の幼虫は、今の所順調に成長しているように見える。

しょこたんもだいぶ増えてきた。

少し痛みが始まってきたように見えるので、昨晩新しいオオバコを確保してきた。








20.9.26


3齢に脱皮した。

このまま順調にいってくれるかな?








20.9.27


変わらずオオバコを食っている。

この子はもう大丈夫かな。


ちなみに、外の鉢にイワダレソウを置いていて、他の幼虫を救出しようとしていたが

本日確認してみたけど1つもいなかった。

オオバコも一緒に植えていたけど、そちらにも姿はなし。

卵はいくつか確認できていたので、無精卵かイワダレソウが到着する前に息絶えたか…

gonkuma さんにお気遣いいただき感謝いたしますが、こういう結果に終わってしまいました。








20.9.30


少しずつながらもちゃんと食っているようで、ちょっと大きくなった。

ガツガツ食うことがないのでまだ不安も、安定はしてきている感じ。

今までは表面だけ食う感じで、葉が網っぽくなっていたけど、普通に食べるようになってきた。

ここから先は未知なので、無事に成長していってもらいたい。










20.10.2


頭部後ろの感じから、脱皮態勢に入った。

明日には4齢になっているだろう。





夜11時過ぎ、4齢になっていた。










20.10.4


4齢になってから、かなり食欲が増してきた。

遠征に出るので、大きめのオオバコを多めに入れることにする。








20.10.10


本日未明、遠征から帰宅すると、めっちゃでっかくなってる。

終齢になったようで迫力が増した。

この子だけオオバコを食べてくれて、順調に成長している。










20.10.11


昨晩、なんか縮こまってみえて、それっぽい兆候かなって思えたんだけど

今日いきなり前蛹状態になっていた。

遠征してすぐに終齢になったようだ。

無事に来たことはなによりだけど、もう1枚くらいは終齢の姿を撮りたかったな〜








20.10.12


0時過ぎ、蛹になる前にもう1枚撮っておこう。





その20分後、油断してたな…

まだウネウネしていたので、数分前に蛹になったようだ。





昼、固まった姿を撮影。












20.10.23


今日まで遠征で家を空けていた。

昨晩、自宅から 「蛹がバタバタしてるよ〜」 と、恒例の連絡があった。

帰宅し、夜なのでとりあえず一枚だけ。

明日、もう少し撮りたいと思う。








20.10.24


無事に羽化しくれた姿を昼間に撮影。











密かに秋型で出ないかな〜と期待していたけど。

今回は採卵から始まって、オオバコでかなり苦しめられたけど

1個体ながら羽化させられたので喜びは大きい。

前回の タテハモドキ からの続きになったけど、個体提供と採卵のアドバイスをしていただいた

gonkuma さんに改めて感謝申し上げます。


この子のその後は、タテハモドキ で報告します。



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