観察レポ =タテハモドキ=


20.8.8


今年、いろいろな卵を送っていただいている gonkumaさん から

タテハモドキの卵を送っていただいた。

アオタテハモドキ もそうだったが、観察してみたいと思っていた種を

送っていただいて、本当に感謝しかない。 ありがとうございます。


卵は3つほどとのことだったけど、最近老眼が激しく2つのみ確認できた。

きっとどこかにもう1個あるだろうから孵化まで待ちたい。

食草のイワダレソウも同封していただいたけど、きっと足りなくなるので

その際にはオオバコでやってみたいと思う。










20.8.9


昨日は暗かったので、卵の良い写真を撮ろうと思ったら…









すでに孵化していた。

昨日は2つしか卵を見つけられなかったので、老眼鏡を借りてきたのに…

幼虫は5つ確認できた。

一週間くらいはこの食草が持ってもらいたい。





20.8.10


糞が示すように、そこそこ食っているためかふっくらしている雰囲気。

あと4〜5日は食草が持ってほしいけど微妙かな?

最悪の事態を避けるために、少し早めにオオバコを投入してみようと考えている。

もし食わなければ、ネットで食草を買う予定。










20.8.11


とりあえず順調そうだ。

葉の持ちが思っていたより良くなさそうなので、今晩辺りにでもオオバコを調達する予定。

ちょっと写りが悪いけど、二枚目の個体は2齢になっているかも。










20.8.12


昨日、葉っぱの確認をしたところ、多めに入れていただいた葉は20日ほど経っているそうだが

まだ綺麗な葉もそこそこあるため、水に浸けておいて使えそうな葉を使用することにした。

これで一週間ほどはもちそうか。

半分くらい食ったら、オオバコを投入することにする。


幼虫は、大きいのもいたり小さいのもいたり。

写真は上の個体が倍くらい大きいけど、頭のサイズから共に2齢と思われる。










20.8.13


棘の感じから、3齢になってるのかな?

量は一週間くらい持ちそうな食草だったが、一気に変色してきた。

夜にオオバコをとりに行くことにする。








20.8.14


昨晩というか本日未明にオオバコをとってきた。

さっそく入れ替えると、イワダレソウが腐ってる部分がけっこうあった。

5つ確認していたと思うのだが、幼虫は3つしかいない。

落ちたのはいないし、けっこう細部まで確認したんだけど…

共食いはしないだろうから見間違えだったのかな?

とりあえず、3個体管理していく。

オオバコをすんなり食ってくれればいいけど…










20.8.15


オオバコを入れて丸一日経った。

若干齧った後はあるものの、ガッツリ食っている感じはない。

全個体、葉にいるので大丈夫とは思うけど…

明日から二日ほど家を空けるので、なんとか食ってもらいたい。








20.8.17


食痕は少ないながらも増えている。

ただ、写っていない1個体は小さく感じるので、全部が食ってるとは言えないかも。








20.8.18


食っていたのは、この個体だけだったかもしれない。

他の2個体が落ちていた。 ショック…

この子は大丈夫と思うけど、ちょっと注視して対策を考えたい。








20.8.19


昨日から動きがなかったので脱皮かと思っていたがしてなさそうだ。

大きさもあまり変わらないので少し心配。

食痕は少しだけど増えているんだよな…








20.8.21


昨日はほとんど動かずで、嫌な予感がしていた。

脱皮前でジッとしていればと願っていたけど、本日落ちているのを確認した。

ご厚意で送っていただいた gonkuma さんに大変申し訳ない気持ち。


オオバコで飼育可能と記載があったりするが、我が家では齧った程度でうまくいかなかった。

もし、タテハモドキの飼育をする機会がある人で、オオバコを考えているなら

私はお勧めできません。





20.8.24


タテハモドキのオオバコでの飼育は、ネット上ではあまり出ていない。

若干ではあるけど成功例はあるので、うまくいけば食うのかなと思った。

そうしたら、gonkuma さんに教えていただいたんだけど、オオバコへの切り替えは初齢もしくは2齢初期に

やらなければ食いつかないという記述があったらしい。

なんだよ… 逆だと思ってたよ。

オオバコは硬めの葉なので、少し成長してからの方がいいと思っていた。


そっか、それならばまた機会があればダメ元でリベンジするかもしれない。

卵から…ではないけど、もしかしたら違う形で動きがあるかもしれない。





20.8.27


「羽化した姿だけでも載せてください」 とのことで、蛹を9つ送っていただけた。

本当に gonkuma さんには頭が上がりません… ありがとうございました。

順調ならば、我が家でもこうなっていたはずだった。







蛹での発送って、私的にはリスキーなので全く選択肢になかったけど

一つが凹んでいて、一つが下に落下していた以外は全部問題なさそう。

案外大丈夫なものなのかな? これも勉強になった。

落下していた蛹は、凹んでいる蛹の台座(お尻の糸)に一緒に引っ掛けておいた。


蛹化して間もないものを選んで送っていただいたようだ。

↓のように、羽化スタンバイさせておいた。








20.8.29


gonkumaさんから、そろそろかもというご連絡があった。

見た目的にはそんなに変わっていないけど、一つは少し黒っぽくなってきているかな?

油断せず、チェックを強化しておきたい。








20.8.30


上の蛹が昨日撮影したもの。

下のと比べて、若干色が黒っぽいよね。

もう少し黒くなるとは思うけど、羽化は近いと思う。








20.8.31


昨晩から遠征していたが、今朝我が家から羽化している画像が届いた。

夜帰宅して撮影。

明日の昼間に翅表とかを撮りたい。








20.9.1


今朝、起きたら1個体羽化していた。





遊ぼうとも思ったけど、まもなく羽化しそうな蛹があるのでまずは待つ。





撮影のセッティングをして、5分も経たないうちに羽化が始まっちゃった。

冷蔵庫へ麦茶を汲みに行っている間に出てるんだもん…















♀っぽいかな?

しばらくしてある程度固まった辺りで遊んでもらった。















羽化の現場を撮ったのでカメラをしまおうと思っていたら

さらにもう1個体の羽化が始まった。

















あと5つ蛹はあるけど、とりあえず羽化の撮影はこれで終了。

次のステップに挑戦してみるつもりだけど、うまくいく自信は全くない。





20.9.7


最初の羽化から一週間が経った。

蛹を送っていただいた際に、gonkuma さんから、「採卵に挑戦してみてください」 とのことで

食草と吸蜜用のお花を同封していただいた。

食草などのセッティングは、到着の翌日にできていた。

明日は晴れ予報なので、本日採卵用のセッティングもやってみた。







花がまだ咲いていないんだよね…

とりあえず、ポカリを薄めて砂糖を足した液を一緒に入れておく。

で、4本の柱を立てて、そこに捕虫網を被せる方法をとった。





↑ こんな感じでどうかな? 様になってる?

お尻を見て、♂と♀を1個体ずつチョイス。

左が♀ね。





とりあえず準備はできたので、タテハモドキを投入。







台風の影響があってか風が強いので、4本の柱が曲がってくる。

これを固定させたいね。

あと、これから夕立がある予報なので、今日のところはイメージができたので

タテハモドキを回収して明日にでもまたセットしてみたい。

果たして、うまくいくでしょうか?

あんまり自信ないけど、うまくいってほしいなぁ…





20.9.8


花(ペンタス)が開花した。

今日は昨日ほどの強風ではないので、朝からタテハモドキをセットした。

昨日のペアと、翅が少しクシュっとしている♀の3個体でやってみる。

晴天は明日までなので、なんとか交尾してくれればそのまま様子見できるんだけど。










20.9.12


交尾をしない状況から、gonkuma さんに助言をいただき、一昨日から全部一緒に入れている。

しかし、交尾も産卵も確認できず、いつもこのようにバラバラになっている。

♂がアクションしたりすれば期待できるんだけど…

下に置いてあるポカリを薄めたものはたまに吸っているけど、花には全く来ていない。

ランタナとかを買ってきて入れてみるのもアリかな?








20.9.15


今朝、食草の所で何やら怪しい動きをしていた。

明らかに産卵行動だ。

画像で確認すると、しっかり卵が確認できた。











産卵したので、全ての個体を回収した。

葉っぱには全部で10個ほどの卵を確認。

5つを家で面倒みて、5個+αは gonkuma さんへお送りした。





発送後、一応ケースを確認すると、ペンタス(花)の葉にいくつか卵が…

もしかしたら、あと10くらい出てくるかもしれない…


今後の幼虫観察は、タテハモドキ-2 で公開していきます。





20.9.25


余生を過ごしているタテハモドキは4個体。

みんな元気そうに見える。










20.10.29


8月末からの羽化個体は、残り2個体となっている。

タテハモドキ-2 で羽化した個体と合わせて3個体が残っている。








20.12.11


前回の更新から一ヶ月以上経過した。

現在では、8月末羽化の1個体と、タテハモドキ-2
で羽化した2個体のみとなっている。

両方とも翅が綺麗だけど、今日撮影した個体は10月羽化の方だと思う。

年は越してくれそうかな?








20.12.26


クリスマスを過ぎ、2個体はまだ頑張っている。

画像は、タテハモドキ-2 で羽化した子。

もう1個体は翅が少し破けているけど、この子は見た目も良くとても元気そう。

まだしばらく大丈夫そうだ。










21.1.4


無事に年を越しました。

2個体ともまだまだ元気そうなので、もうしばらく頑張ってくれそうかな?








21.1.10


いつも一緒にいる。

今まで確認していなかったけど、♂と♀のようだ。

綺麗な方が♂。








21.2.7


両個体元気にしている。

暖かい日は日光浴させて、少し飛ばしている。








21.2.22


8月末羽化の個体が力尽きた。

約半年頑張ってくれた。

残りは、採卵に成功して10月22日に羽化したこの子だけ。








21.3.26


羽化5ヶ月を過ぎたけど、今のところはまだ元気。

暖かくなってきたから過ごしやすくなったであろう。










21.4.13


昨日、とうとう力尽きた。

羽化してから5ヶ月と20日ほど。

よく長生きしてくれました。



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