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DATE : 2007/06/27(水)

ジャガー・ルクルト「リバーソ トリビュート ジオグラフィック」:洗練された双面設計が、世界時計を再定義する

1931年、ポロ競技中の衝撃から風防を守るために生まれたリバーソ。
その“裏返せるケース”という独創的アイデアは、やがて二つの顔を持つ芸術キャンバスへと進化した。

2025年、「ウォッチ&ワンダーズ」で発表されたリバーソ トリビュート ジオグラフィック(Ref. Q714845J)は、
この伝統を現代的に昇華させた、スーパーコピー 代引き世界時計(ワールドタイム)の新解釈である。

🌍 表側:控えめな複雑機構

  • ダイヤル:深みのあるブルー太陽光線仕上げ
  • インデックス:ポリッシュ仕上げの立体バー
  • 小秒針:6時位置
  • 大日付表示:12時位置上部——2021年特許取得の並列式大型カレンダー

この大日付は、従来の“上下配置”ではなく、左右に数字ディスクを並べる独自構造。
特に「19日→20日」のような桁上がり時に、右側ディスクの“フック”が左側を引っ張る機構により、瞬時切り替えを実現している。

🌐 裏側:手作業による世界地図の浮世絵

ケースを180度回転すると、世界時計の新しい表現が現れる。

  • 中央:レーザー彫刻+手彫りの世界地図(陸地は浮彫、海洋は镂空)
  • 海洋部分:職人が手作業で漆を塗布し、深淵を表現
  • 外周:透明窓越しに24時間環が回転(昼夜色分け:白=昼/黒=夜)
  • 操作:11時位置の隠しプッシャーで、1時間単位で都市を切り替え可能

注目すべきは、都市名が一切刻まれていない点。
代わりに、主要都市の緯度に沿ったポイントのみが示され、
所有者が自ら“自分の都市”を設定する余白を残している。

⚙️ Calibre 834:複雑機構をゼロから設計

このモデルの真価は、専用開発された新ムーブメント Calibre 834にある。

  • 構造:ベース機芯へのモジュール追加ではなく、世界時+大日付を一体設計
  • 厚み制御:ケース全体厚みを11.14mmに抑え、リバーソらしい着け心地を維持
  • 動力備蓄:48時間
  • 装飾:伝統的な円弧形ブリッジ、手彫りベベル、青焼きネジ

「複雑機能を追加するのではなく、新たな複雑機能のために新機芯を作る」——
これが、ジャガー・ルクルトの製表哲学だ。

📏 サイズと着け心地

  • 縦:49.4mm(ラグ~ラグ)
  • 横:29.9mm
  • 厚み:11.14mm
  • 素材:ステンレススティール
  • ストラップ:ブルー・アリゲーター(内側カーフ)

従来のリバーソよりやや大型だが、縦長フォルムが手首に沿うため、視覚的圧迫感は少ない。
ただし、細い手首の方にはやや存在感があるかもしれない。

💰 価格と総評:163万円の静かな革新

  • 公定価格:1,630,000円(日本未発表、中国価格換算)
  • 生産状況:通常モデル(限定なし)

これは、世界時計という古典的複雑機構を、現代的ミニマリズムで再解釈した稀有な試みである。
派手な都市名表示やカラフルな24時間環を排し、
代わりに手仕事の温もりと幾何学的静謐さを前面に出した。

💎 編集部コメント:
複雑さは、情報量ではない――余白の中にこそ、世界がある

多くの世界時計が“全都市表示”や“自動夏時間対応”を競う中、
ジャガー・ルクルトは逆方向を選んだ。

「あなたにとって、世界とは何か?」
その問いを、
手彫りの海洋と、
隠された都市ポイントに託す。
これは時計ではなく、
手首に巻く哲学書だ。