観察レポ =何アゲハ?→クロアゲハ=


14.9.21


熊本遠征でミカン系の葉に付いていたアゲハの卵。

左のはダメになっているけど、右のは大丈夫そうなので持って帰ってみよう。

他の葉にはいくつかナガサキアゲハの幼虫がいた。 この辺りで飛んでいたのはモンキアゲハ。

他に可能性があるのは、ナミアゲハとクロアゲハくらいかな?

ナガサキかモンキなら嬉しいんだけど。








14.9.24


そろそろ孵化しそうかな?

なんかこの色付き方ってクロアゲハっぽい?









14.9.25


朝、無事に孵化していた。

産まれたばかりでわからないけど、図鑑などを比較してみるとクロアゲハっぽいかな?

色的にナガサキアゲハではなさそうだ。

まだわからないので、楽しみにしながら見守っていこう。











14.9.26


一日経過。 少し白っぽくなってきたかな?

2齢になればもう少しわかりやすくなるかもしれない。









14.9.28


だいぶ緑っぽくなってきた? ん〜、わからなくなってきたぞ〜…

お前は一体誰なんだ!?








14.9.29


まだ初齢のようだ。

今日は夕陽なので、色がちょっとわかりづらい。

今日は葉を食べてないかもしれない。 脱皮間近かな?








14.9.30


昨日からたぶん全く動かなかったと思うが、今晩場所が変わっていた。

棘の感じから、2齢に脱皮したと思われる。








14.10.3


まだ2齢だと思うけど、葉を食わないので明日には加齢していると思われる。

同時進行している 何アゲハ?その2 の個体と比べると、艶があまりないように感じる。

現段階では、クロアゲハっぽいかな?





14.10.6


頭部の大きさから、3齢になっているようだ。

まだクロアゲハなのかモンキアゲハなのか決め手がない。

終齢まで正体はお預けとなりそうだ。







14.10.7


一日でだいぶ成長し、大きさで抜かれていた 何アゲハ?その2 に追いついた。










14.10.10


まだ3齢かな? ちょっと大きくなったけど、見た目の変化は感じられない。








14.10.13


昨日、4齢に脱皮していた。 画像は脱皮直後。





本日、三方向から撮影してみた。

同時進行の 何アゲハ?その2 とは、微妙に違いがあることがわかる。

おそらくこちらは、クロアゲハで決まりか?と感じている。












14.10.16


大きさでは、同時進行中の 何アゲハ?その2 に抜かれてるけど、今日になって見た目はそっくりになってきた。

君は一体 クロ・モンキ どっちなん?








14.10.20


順調に成長している。 この子は今まで一度も威嚇したことがない。

昨日からジッとしはじめて本日も動かぬまま。 明日の朝には終齢になっているかな?

同時進行中の 何アゲハ?その2 はモンキアゲハでほぼ確定した。

この子も見た目的にはそっくりだけど、艶っぽさが少し弱いような気がする。

個体差もあるのでわからないけど、モンキ40 クロ60 といったところか。

終齢になれば判ると思うので、もうちょっと楽しみはとっておこう。








14.10.21


今朝見ると脱皮していた。

種の判断は、もう少しシュっとしてくる明日にしようと思うけど、現時点ではやっぱりクロアゲハかな〜と…










14.10.22


背中の帯は濃くなってきたけど、どちらかといえば茶色だし白が目立つ感じ。

クロアゲハで決まりだろう。

先日より、サンショウ→ミカン系の食草へ変更。 今のところは問題なく食べている。








14.10.24


久々に良い天気だったので、外に出して撮影した。 うんうん、クロアゲハだね。

判明してスッキリした。 あとはスクスクと育ってもらいたい。









同時進行中の 何アゲハ?その2 も正体が判明したため、何アゲハ?→モンキアゲハ に変更しました。





14.10.27


スクスクと成長中。 けっこう大きくなってきた。

終齢になって一週間ほどなので、もうそろそろ蛹化態勢に入るかもしれない。












14.10.29


今朝見てみると、軟便をしたようでケース内がビシャビシャ…

出勤前に大きなケースに移動させた。





昼に一旦帰ってきて見ると、蛹化位置を決めたようで落ち着いていた。

あとはこのまま静かに見守ろう。








14.10.30


結局その場で糸をかけ、今日の昼には蛹化するかなと思っていた。

画像は昼過ぎ、まだ蛹化していなかった。





23時半の時点でも変わらず… 大きくブルブルっと動いたから生きてるね。

朝には蛹になってるかな?





14.10.31


昨晩、あれから風呂に行った。

カミさんには、「風呂に入ってる間に出てるってパターンだろ」 と言っていたけど、本当にそうなるか(笑)

0時5分頃出てきたら、もう半分脱いでいる状態だった。

















緑だったか… 越冬蛹だから茶色になると思っていたけど、ちょっと嬉しいかも。

本日午後、シュっとしてきたので撮影。










14.11.3


緑の体が徐々に茶色くなってきている。

一見寄生っぽいけど、それはないので越冬蛹らしくなることだろう。










14.11.4


全体的に茶色になってきた。

昨日も書いたけど、一見すると寄生されてるっぽいというか、ダメになっちゃった蛹に見えるね。

まぁ、大丈夫だろうから、春までお楽しみはとっておこう。





逆光で透かしてみると、お尻の部分は液体状っぽい。 きっとドロドロなんだろうね…

蛹の中がどうなっているのか、メカニズムが知りたい。








14.11.13


ちょっと不安なことを書いてきたけど… なんかダメになってそうだ。

越冬蛹は色がこんなんじゃないでしょ…





光に透かしてみると、翅の辺りとお尻が空洞になってるような感じ。

一応春まで置いておくけど、期待はしないでおきたい。








14.11.25


まさかまさか…





クロアゲハのケース下の容器内に、寄生バエの繭が埃まみれになって落ちていた。

ケースの縁で蛹化してしまったので、蓋は閉めていなかったのだ。

一応蛹を確認すると…





あぁ… 脱出痕があるね(真ん中ちょい上、若干右寄りの白い部分)。

しかし、いつ寄生したの?

幼虫時は蓋を閉めていたので寄生は不可能。 かといって、蛹で産んだわけではないだろう。

蛹化してすぐに寄生疑惑があったことから、よく言われる 『葉に卵を産む寄生バエ』 の仕業?

正直、このタイプの寄生は信じていなかったんだけど、それしか考えられないから…


どっちにしても、残念ながらダメなのが確定した。 あとは、寄生バエの正体でも見てやろうか…




 ※ 正体は マダラヤドリバエ というヤツのようで、食草に 0.2ミリ程の卵を産み付けていくという…
   寄生バエの蛹は保湿しなかったためか、羽化しませんでした…



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