観察レポ =何アゲハ?→モンキアゲハ=


14.9.22


熊本遠征中、カラスザンショウにて新鮮なアゲハ類の卵があった。

食草から、ナガサキアゲハは除外できる。

オナガアゲハの可能性もあるけど、九州で見たことないんだよな…

一応、モンキアゲハかクロアゲハかなと思うけど、ナミアゲハもこの日そばで飛んでたっけ。

モンキアゲハ希望で観察してみる。








14.9.26


未明、頭の部分がわかるようになってきた。 微妙に動いているようにも見える。

卵の色付き方から、クロアゲハではなさそうな感じがする。







朝、孵化していた。

図鑑やいろいろとサイトを見ても、初齢じゃわからないね。

見た限りでは、クロアゲハが一番近く見えたけど…

とりあえず、無事に孵化したことを喜びたい。










14.9.28


孵化から3日目、だいぶ緑っぽくなってきた。 テカっていることと、お尻が白いのが特徴か?

ん〜、クロアゲハかなぁ…









14.9.29


半分以上、クロアゲハかなと思い始めている。

初めはカラスザンショウしか食わなかったけど、サンショウも食い始めたので楽になった。








14.10.3


よく食っているのでだいぶ大きくなってきた。

同時進行している 何アゲハ?その1 の個体よりも、孵化は一日遅いけど大きくなった。

艶もこちらの方がある感じ。

まだ2齢と思われるが、どちらかはモンキアゲハかもしれない。








14.10.6


まだ2齢なのかな?

今のところ、モンキアゲハの可能性が高いかなと感じている。








14.10.7


頭の感じ・ヒゲに見える部分が太くなったので 3齢になったかもしれない。

一日で色もだいぶ黒っぽくなってきた。










14.10.10


前回はツルツル感がなくなったかと思ったけど、今日はツヤツヤな見た目。

まだ3齢と思われるけど、そろそろ脱皮しそうな雰囲気。








14.10.13


昨日、4齢に加齢した。 画像は脱皮直後。





同時進行の 何アゲハ?その1 に比べ、より光沢感が強く、背面の白線が黄色みを帯びている感じ。

おそらくこちらは、モンキアゲハで決まりかな?と思っている。

葉を交換する際に怒らせてしまい、綺麗な紅色の角が見えた。












14.10.16


けっこう大きくなってきた。 近々終齢になりそうだ。










14.10.17


本日未明、エサが少なくなりケース内を徘徊していたのでとりに行き、

ついでにケースを大きいのに移動する際に撮影。

この子はけっこう怒りんぼだ。










14.10.19


昨日からジッとして動かず。 脱皮の準備と思われていて、今晩無事に終齢へ。

明日にはシュっとしてくるだろうから、そろそろ種が判明しそうだ。 今日はそっとしておく。

しかし、こいつは短気だなぁ…










14.10.20


脱皮から一日経ち、まだ食い始めていないけどシュっとしてきた。 ちょっとの刺激ですぐに怒る。


こいつは何者なのかを検証してみよう。







微妙な個体だよね…(苦笑)

わかりやすいモンキの特徴として、『背中の線が離れてる』 というのがあるけど微妙…

この子はギリギリくっついているかな?

これは個体差があり、モンキでもくっついているのもいるので目安でしかない。


でも、この線の色… 昨日はまだ薄かったけど、今日は黒くなってきている。

また、黒線の中の水色の点が大きいのも決定打になりそうだ。


ということで、この子はモンキアゲハと断定する。 
間違っていたらあとで笑ってください…






14.10.24


本日は久しぶりに良い天気なので外で撮影した。

背中の黒線は離れてるかな? モンキアゲハで確信した。

食草をミカン系へ移行しようとしたけど、この子はサンショウの方がお好みらしい。

本当は我が家のカラスザンショウを与えたいけど、もうほとんどが枯れ落ちてしまい…

バリバリ食って成長してもらいたい。









同時進行中の 何アゲハ?その1 も正体が判明したため、何アゲハ?→クロアゲハ に変更しました。





14.10.27

さすがモンキアゲハ、クロアゲハの幼虫より一回り大きい。

もう少し大きくなるんじゃないかなと感じているけど、そろそろ蛹化も考えなくてはいけない時期。

バリバリ食って無事にいってもらいたい。












14.10.29


今朝、サンショウの葉をほぼ食い荒らし、クロアゲハのミカンの葉を少しいただいて入れておいた。

午後、一旦帰宅してサンショウの葉をとってきたけど、ミカンの葉を問題なく食べていた。

ミカンの方が管理しやすいので、このままミカンに移行しようかな。

そろそろ蛹化が近いと思われるので、バリバリ食ってほしい。








14.10.31


昨晩からうろうろし始め、軟便をしているため大きい容器へ移しておいた。

朝はまだ落ちついていなかったが、午後には場所を決めて蛹化態勢に入った。


九州で見たモンキアゲハ幼虫はやたらとバカでかかったけど、この子はそれほど大きくならなかった。

これは、春型の特徴なのか♂だからなのか… そんなところだろう。










14.11.1


午前はだいぶ丸くなってきたけど、まだ蛹化していなかった。





午後、一旦帰宅しても変わらずで、ご飯を食べてふと見ると…







しまった… 油断しちゃった。


夜にはシュっとなっていた。 クロアゲハよりも湾曲が強い。








14.11.3


すっかり固まり、越冬蛹っぽくなってきた。

あとは無事に冬を越してくれることを祈るだけ。










14.11.25


同時進行中の クロアゲハ(11.25分参照)の件があったのと、チェックのために撮影。





あれれ? なんかすごく嫌な色になってるんだけど…

角度を変えて撮影。







なんすか? そのいや〜な白っぽいシミは?  まさか、こいつもやられてる?

モンキアゲハはちゃんと蓋を閉めていたので、寄生バエ幼虫が出てきたとしても外に出れないはず。

ケース内には姿がなかったけど、いかにも怪しい雰囲気じゃないか…

蛹を光で透かしてみると、クロアゲハの時と同様に中が空洞になっていた。


クロアゲハの記事でも書いたけど、葉に卵を産み付けていくタイプの寄生バエの仕業としか考えられない。

この手のヤツって存在を疑問視していたけど、実際こうなると調べたくなってくる。

今後は葉をとってきたらキッチリ洗うしかないのかな…





 ※ 正体は マダラヤドリバエ というヤツのようで、食草に 0.2ミリ程の卵を産み付けていくという…



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